おもしろくないにも程がある泣
映像と音響については信頼してたんで、ストーリーは多少退屈でもマア良いでしょうというつもりで観始めたが、なんと今回、映像も音響も面白くない。驚くべきことに、前作から手数が一つも増えていない。サンドワームの数だけが増えている。
そもそも前作も、大して何も起きないストーリーを「何かすごいこと起きそう……」という期待感だけで引っ張り続ける映画だった。今回はその「予感」すら感じられなくなっている。主人公のすべての行動は「予言通りだ！」の一言で片付けられていく。目新しいモチーフもユーモアも緊張感もなく、予定調和の物語がダラダラと延長され続ける。
たとえばチャニとの恋模様なんかをもう少し丁寧に描けていたら、終盤にかけての印象はまだ良かったかもしれない。原作では切ない人間ドラマが描写されていたのかもしれないけど、この映画では取ってつけた恋愛要素に堕落している。なんていうか、物語がずっと巨視的で、感情の部分に踏み込んでいかないんすよ。それでいて映像的にも驚きがないから、どんどん展開がどうでも良くなってくる。ドゥニが苦手とする部分なんだろうか。
IMAXで観たからまだ正気でいれたけど、これ普通のシアターとか配信で観たらどんだけ退屈なんだ。次を観に行くのが面倒すぎるので、3作目の企画が頓挫することを祈る。こんなグダグダのトリロジー作るなよ。
