観ると決めている作品は情報入れずに観るので、
中盤でわかる事実に開いた口が塞がらなかった。
でも私の知識の範囲でアーミッシュのことかと思って観てましたが、
実際に基にしてるのはボリビアの話なんですね。
それでも今作がアメリカを念頭に置いているということは、
こういう宗教的コロニーは現存するってことですね。
アーミッシュについて知っているって言っても、
こういう男尊女卑のあり方については全く知らなかったし、
だからこそ今作が2010年を設定してるとわかった瞬間の衝撃はすごかった。
ただ話し合いにおける単語の使い方があまりにも論理的すぎやしないかなと思っていただけに、
2010年ならそれはありえるかなと思ったし、
「闘う」よりも「去る」を選択する意味も
2010年だからこそそうするべきって感じる。
現代の話と知らされたことで見えてくるのは、
たぶん「支配」する側は外側のことも知ってるんだよな。
だからこそ自分たちの立場の「恵まれてる」ことがわかるから、
もはや純粋なあり方以上に暴力に走っている。
いわば罪の温床にすらなっているんだと思う。
だからこそ、こういう「コロニー」の限界を暗示してるとも言える。
個人的にはそれが内部の人々にとって平等にワークするのであれば、
こういった宗教的コミュニティのあり方は否定されるべきじゃないと思う。
でも実情としては支配する側が思い通りに支配するためのルールを作り、
識字能力すら与えられていない女性がいる。
だとするならそれは疑問視されるべきだと思う。
とにかく話し合う中で出てくる格言の数々。
その一つ一つが重く、それだけに積み重なっていく過程が素敵です。
サラ・ポーリー監督作、なかなか
タイミング合わずに見れてないんだけど、
今回はなんとかつかまえました。
早く他の作品も見たい。