このレビューはネタバレを含みます
映画館で観たかったんだけど観れず
アマプラにてやっと鑑賞。
「ゆるしとは許容と混同されることがある」
会話劇なのにも関わらず、全く飽きずに観れた。魅力的な映像の影響もあっただろうけれど、パワフルで私にとっても意味のある会話劇であったためだろう。
この女性たちは宗教コミュニティの設定だったけれど、過去にはこんな女性たちもたくさんいただろう。
今の自分が教育を受けることができ
働き、投票できること。
まだまだ完全といかないまでも
男性と同等程度の権利や自由を獲得できているのも、過去の女性たちが戦い、子供たちを教育して少しずつ少しずつコツコツと築きあげたものなのだ。
男性に限らずだけれど
自分たちの都合の良い社会を作ろうと
世界は常にせめぎ合っている。
パワーのないものにとって理不尽とは常に隣り合わせだ。
未来を思い(子供たちの安全)、今前にすすむために信じるものを持ち、自分で考えることを辞めない。
それは自己決定権を他人に委ねないことでもある。
寛容さは大事だけれど、未来のために自分のために知って考えて、しっかり話し合って、線引きをすることを常にしていかなければ、許容したとみなされ、権利は奪われ続ける。
「幽霊のしわざだ」「夢だ」「被害妄想だ」とまるでなかったことにされたことが一番辛かったと語った女性を観て
ジャニーズ問題でも被害に遭ったひとたちは長期に渡り無かったことや
痴漢やレイプにあったひとが「夜に歩いていたことが」「服装が」と言われ目をそらすように言われてきたことを思い出した。
男女や性的被害に関わらずマイノリティたちが感じたことを否定する、なかったことにするというのが人権を潰すことになるのかも?と感じた。
色々な意味で自分も改めてひとにするまい、と身の引き締まる思いになった。