回想シーンでご飯3杯いける

マリー・ミーの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

マリー・ミー(2022年製作の映画)
3.8
ジェニファー・ロペスとマルーマが共に本人役とも思える人気シンガー役で出演。J.Lo演じるカットとマルーマ演じるバスティアンがライブ会場で公開結婚式を挙げる最中で、バスティアンの浮気が発覚。傷心のカットが、たまたま客席にいた数学教師チャーリー(オーウェン・ウィルソン)にプロポーズしてしまうという、なかなか豪快なロマンティック・コメディだ。

オーウェン・ウィルソンの飄々としながらも優しさがにじみ出る演技が秀逸。彼がMCUドラマ「ロキ」で見せた、あの感じに近いかも。まさに「噓から出た実」で、カットがチャーリーに惹かれていく様子が何とも微笑ましい。チャーリーはバツイチのシングル・ファーザーという設定で、彼の娘がストーリー上で重要なポジションになっている。後半はロマコメの域を超えた展開に。

有名人と一般人の格差カップルを描いている点で、ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」を思わせ、中盤は切ない気分にもなったけど、本作は本作ならではの着地点を披露する。日本で劇場公開されていた事も知らなかったのだが、なかなかの掘り出し物であった。