つなさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

つな

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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

ぐるっと横移動するカメラが、人々や動物や光や水を美しくとらえていて完璧。
すべてのショットが決まっていてすさまじい撮影でした。どれも、どうやってタイミング計ったのかなって思う周到さ。道路の犬さえもw
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.2

最初のほうは面白くなかったのですが、後半苦くて味わいがありました。
仕事ができて出張ばかり、家族も家もないほうが気楽という男、ここまででないにしてもこういうタイプの人っているいるって思わされました。
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ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

4.2

ジェイソン・ボーンシリーズ2作目。
手持ちカメラでブレた画面、短いカットを繋ぐことによって真に迫ったアクションがかっこいいです。雑誌で応戦するシーンはワクワクしました。
モスクワの少女に会う目的は少し
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.5

すれ違いすぎやろ!とツッコミつつも、きゅんとさせられました。
この映画はリリー・コリンズと父親の親子関係がとても良くて、心温まりました。困ったときなど要所要所で父から良いアドバイスをもらっていて、それ
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.8

女性の体で生まれたけれど心は男性という主人公を演じたエル・ファニングが、焦り苦しむ思春期の少年を演じてフレッシュでした。
母も祖母も彼を理解しようとしている良い人々だけど、どうしてもズレてるところがあ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.8

倫理が完全に欠落したパパラッチを演じるジェイク・ギレンホールが圧倒的でした。あのサイコパスぶりはちょっと他にない。
女性ディレクターを弁舌で屈服させるシーンは特に振り切れてたなぁ。
すごく嫌ーな話だけ
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.0

この映画の何がいいって、トム・クルーズが情けなくてダメな父親をやってるところなんですよね。子供に口答えされてパンを投げつけるシーンを見るとなぜか元気になれますw
そして、実態のよくわからない宇宙人より
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.8

かわいらしい色使い、徹底的に追及された画面構成、どこにも綻びがなく整っていてそのこだわりようは怖いぐらい。
メルヘンな世界のようですが、少年少女の思い詰めた表情は真剣そのもので、そこが良かったです。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.2

ラスト30分でうわー、そういうことか!とうならされた。
観終わって解説などを読んで頭を整理すれば、現実と夢がきれいに呼応していることがわかりぞくっとくるのですが、観てる間の混乱と恐怖がすごくて疲れる映
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.0

記憶喪失になり誰かから追われ、ゆきずりの女と共に逃げる、そんなロマンティックな物語がマット・デイモンに似合っていました。
自分が誰かもわからない中で主人公が彼女を気遣い守ろうとしているところには、ふっ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.5

オープニングが超絶かっこいいのですが、本編も景色や建物、どれをとってもクールで美しいショットの連続でため息が出ます。
謎解きの部分も面白いし、どちらも怒りという原動力に動かされるリスベットとミカエルの
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

2.8

大学生になる前のモラトリアムな期間をダラダラと過ごす若者たちのデッサン、といった感じでした。
区切られた時間の中でのなにげない(けれど、後から振り返ると輝いている)会話や出来事を描いた、リンクレーター
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.2

ポスターから「どんな残虐なヴィランが見られるんだ」って思ってたら、エディとヴェノムの負け犬コンビのドタバタコメディでした。
トムハはかわいいし、リズ・アーメッドのカリスマ、ミシェル・ウィリアムズの頼れ
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.8

ボーイミーツガールのお話にSF要素を満載にして、やりすぎなくらい見せたいものをたくさん詰め込んだ感がありますが、観賞後誰かと語りたくなるような作品でした。
ツッコミどころはありますが、それよりも全体を
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

5.0

内戦中のスペインで、本物のサディストである義理の父親や生きるのにせいいっぱいの母親がいる恐ろしく厳しい現実と、王国を追放された王女だという夢と、2つの世界を生きる少女。
妖精やパンが妄想かどうかが意見
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エバー・アフター(1998年製作の映画)

3.8

まったく期待せずに付き合いで観に行ったら、かなり良い作品でした。
自立心や冒険心があり、しっかり自分の考えを持っているシンデレラをドリュー・バリモアが生き生きと演じて魅力的だった覚えがあります。

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.8

タイムトラベルしてきた犯罪者を殺す仕事というのが面白いし、一匹狼で自分ことしか考えない主人公が、逃亡先で出会った母子のために変わっていくというドラマがとても良かったです。
ジョーにとって、あの子供は要
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薬指の標本(2004年製作の映画)

3.5

原作の、静謐で濃密なふたりだけの世界、耽美的でサディスティックな関係を美しく表現していて良かったです。

エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方(2015年製作の映画)

3.0

ビル・ヘイダー目当てに観たら、なんと、優しく包容力があって腕の良い外科医という役(!)で満足しました。
奔放にふるまいながら実は臆病なエイミーを包んであげようとするアーロンさん、最高ではないですか!
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.2

アヴァンタイトルから最高なんですが、音楽とノリノリのスターロードさんとタイトルがばーんと出るタイミングがあいまって、めちゃめちゃアガります。
ダメな奴ばかりの主要キャラが仲間を得て勢いで良いことしちゃ
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.0

ジョージ・クルーニーとブラピがかっこいい映画。
ゴージャスで洗練された二人を観てるだけで楽しいし、ひとりひとり仲間を増やしていくところのワクワク感はこの映画の醍醐味ですよね。
肝心の、テスがなんで戻っ
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.2

公開当時、先に観た友人に面白かったか聞いたら「……うん、でも何も言えない!」って返されて「?」と逆に興味がわき、観に行ってうならされた作品です。
いちばん取沙汰される部分のトリックも緻密で巧いし、のみ
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

4.2

西部開拓時代を舞台に起こる奇妙な6つの短編。
殺人や暴力が起きるのですが、説明も修飾も極端に排してただ出来事のみを淡々と描いていて、逃れられない人間の業みたいなものが浮かび上がってきてるんですよね。
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.8

特定の記憶だけ忘れることができるという、すごく逃避的でヘンな話なんです。でも主人公ふたりの後ろ向きさとかダメさが、自分にもこういう時あるって思われて愛おしくなりました。
ダメなふたりが最終的には一歩踏
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.2

人種差別、女性差別の問題を扱っていますが重すぎず爽やかな後味で、完成度が非常に高いです。
主人公が「トイレがないの!」と感情を吐露するシーンの迫力、メアリーが理詰めで裁判長を説得する場面、トイレで中堅
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しあわせのパン(2011年製作の映画)

2.0

インテリアが雑誌の中のセットのように見えるほどおしゃれなのは当然狙ったものだと思いますが、ちょっと行き過ぎで生活感があまりにないのではと思いました。ここに来た人の気持ちが動いたように話がすすんでいくけ>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

3.5

昔見ようとして序盤のエレベーターホールのシーンで即止めたという思い出がありますが、今回は全部見れました。
ホテルの全景や双子や迷路など、いくつもものすごく「決まった」ショットがあって凄みを感じました。
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.8

男の美学、という言葉自体は好きではないですが、そうとしか言い表せないキザさに満ちていました。
「その曲は弾くなと言っただろう」
「君の瞳に乾杯」など数々の名台詞は美しくて、何十年たっても覚えています。

天使と悪魔(2009年製作の映画)

3.0

前半が長くて退屈すぎと思ったら後半おおっとなって、結果的には面白かったです。
謎解きメインというよりは、バチカンの教会や礼拝堂、コンクラーヴェの様子などキリスト教文化の絢爛さや、あーやっぱり教会って裏
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

4.2

遡ればギリシャ神話のピグマリオンや源氏物語の紫の上など、思い通りの理想の女性を作るという物語は枚挙にいとまがないが、これもその系譜。
小説家の前に現れたのは自分の小説の中の女の子。かわいくて言いなりに
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

4.0

公開前に機内で観てすごい良かったので、周りの人にすすめた記憶があります。
ミュージカルが大好きなので曲がいいとすぐテンションが上がってしまうたちなのですが、この作品はほんとに良い曲ばかりでしたね。

スノーデン(2016年製作の映画)

3.2

政府が一般市民の個人情報を監視していたと告発し亡命したスノーデンの話。
抑えた色調で、撮り方も手持ちカメラっぽくて、なかなかスリリングでした。
ルービックキューブや手話など、なにげない伏線がきっちり回
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.2

次から次へと試練が起こりすぎてピーターがかわいそうになってきたw
ブラックスーツを手に入れて洗脳されちゃうとこ、トビーもノリノリで演じてて、けっこう面白かった。
作品としてはヴィランが複数だったりして
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.2

この3部作の中では2がいちばん好きですね。
ヒーローとは何なのか、ひいてはヒーロー映画の意味とは、まで考えさせられる素晴らしい映画でした。
引き続き悩み苦しむピーターくんにメイおばさんがかける言葉が、
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クロニクル(2012年製作の映画)

4.5

青春とは孤独で暗く、10代とはすべてを破壊していく年代なのだ、というひとつの側面を新しいやり方で見せてくれた映画。
孤独な少年が超能力を得て、友達もできて、一瞬みんなの注目を浴びて、そこから後半への爆
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スピード(1994年製作の映画)

4.2

キアヌがかっこいいし、サンドラ・ブロックも超キュート。ふたりとも若いですね…
バスの中の人間にも様々な人がいるし、脱出の仕方もヒヤヒヤで最後まで飽きさせない。ノンストップで面白い映画でした。