cuummaさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

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仁義(1970年製作の映画)

3.8

「サムライ」のメルヴィル監督✖︎アランドロンに、イヴ・モンタンとJ.M.ヴォランテが加わる豪華キャスト。

会話少なめ、姿と仕草で語らせる。
色彩のない寒色トーン。
トレンチコートと中折帽…定番過ぎま
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ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

4.0

もう、可愛い。

みんなマイペースで、ゆるい感じがたまらない。

魚の噴水と庭の石畳が、アクセントポイント。こんな家、いいなぁー。

地下室のメロディー(1963年製作の映画)

3.6

ジャン・ギャバンとアランドロン

ストーリーは冗長的、ラストは苦笑い。

いわさきちひろ 〜27歳の旅立ち〜(2012年製作の映画)

4.9

画家いわさきちひろの55年の生涯を辿るドキュメンタリー。

子供や花を題材に、淡い画風の絵本を多く手がけているちひろだから、温和な人かと思っていましたが、左にあらず。

厳格な両親に育てられ、戦争を経
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.8

アニエス・ヴァルダ監督と写真家JRがプリクラ機搭載の車で、フランス各地を旅して地元の人々の写真を撮るというロードムービードキュメンタリー。

モメたりするけれど、仲良しコンビがいろいろな知恵を出し合っ
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落穂拾い(2000年製作の映画)

4.0

アニエス・ヴァルダが「拾う」という行為を多角的に映す。
「拾う」ためには、「捨てる」「見逃されている」行為がある。そのプラスマイナスを通じて、社会問題を浮き彫りにする。

監督が手軽なビデオカメラで映
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若者のすべて(1960年製作の映画)

4.8

ルキノ・ヴィスコンティ✖︎アランドロン

イタリア南部で服従生活を送っていた家族が、希望を胸に、大都市・ミラノに移住し夢を叶えようとする。
しかし都会には、欲望が渦巻きすぎて、夢が定まらない。南部に帰
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アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

4.2

写真家、映画監督、アーティストのアニエス・ヴァルダが自身を語るドキュメンタリー。

ヒラメキと想像力は、独創的でありロマンティックに満ちている。とても魅力的な女性です。

どの作品にも、一期一会の感謝
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

-

ルキノ・ヴィスコンティの「ベニスに死す」を最近観たばかりなので、美少年:ビョルンを知りたくて…。

監督に見出されて、右も左も分からない不安な状態での芸能界入り。純粋な彼は人生を奪われた。その知られざ
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

-

身体は男の子だけれど、心は女の子の7才のサシャ。フランスのドキュメンタリー。

誇張でもなく、萎縮でもなく、等身大のサシャとその家族を丁寧に描く。サシャの大きな目から涙が出る姿には心痛みます。
サシャ
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カランコエの花(2016年製作の映画)

-

さくらちゃんの本音を喋る姿が可愛い。
淡く、慕うような気持ちを、LGBTとひとくくりにするには短絡的すぎる気がします。

当事者の心に、そっと寄り添いたい。

港町(2018年製作の映画)

-

岡山が故郷でもあり、住みつづけている私には、このドキュメンタリーは現実です。白黒である理由は何なのでしょう⁈

牛窓、日生、下津井、寄島…岡山の港町は、このドキュメンタリーと似ています。過疎化に悩みな
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Two Balloons(原題)(2017年製作の映画)

3.8

ショートムービーなのに、いっぱい詰まっている。温かな気持ちにさせてくれます。

セリフはないけれど、尻尾の動きが雄弁に語っています。

あえかなる部屋 内藤礼と、光たち(2015年製作の映画)

3.4

監督の定まらない気持ちを反映したドキュメンタリー、前半と後半が噛み合っておらず、こじつけた感じが残念。

マスコミに一切応じない内藤礼の肉声と後ろ姿が見れたことが、貴重です。
内藤礼の儚さの先に見える
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昨日・今日・明日(1963年製作の映画)

4.5

V.デ・シーカ監督✖︎マンチェロ・マストロヤンニ✖︎ソフィア・ローレン…ゴールデンコンビ。
この組み合わせは、「ひまわり」。

が、期待に大きく反して、オムニバスの爆笑コメディ。ツボでした!!
イタリ
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ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

4.0

社会をかき回すために生まれてきた。

世の中に、もの言うヴィヴィアンはカッコ良すぎる。

≒(ニアイコール)草間彌生 わたし大好き(2008年製作の映画)

4.0

草間彌生
自己愛と生きる執着に溢れている。

描くことで心の平静を保つ。
表現することが草間彌生のすべて。

建築と時間と妹島和世(2020年製作の映画)

3.6

世界的建築家、妹島和世がひとつのプロジェクトに携わる過程を描くドキュメンタリー。

こぎれいすぎる。創造過程の荒波を見せてほしかった。

イノセント(1975年製作の映画)

4.0

ルキノ・ヴィスコンティ監督。
貴族の世界を描かせると天下一、衣装も建物も内装も調度品も…気品溢れる。

満たされない夫婦のすれ違い。傲慢な夫と強情な妻、行き先は自業自得。
どこまでも…美。

家族の肖像(1974年製作の映画)

3.8

ルキノ・ヴィスコンティが病を患っていた晩年の傑作。

監督の心境を垣間見る。
しかし、私にはこの境地には至っていないので、残念ながら共感できませんでした。

20、30年後に観たら、感想が変わるような
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.8

純粋で崇高な美は存在しえるのか⁈

貴族のルキノ・ヴィスコンティでしか描けない世界観。現世を超越しています。

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

4.5

カミュ✖︎ルキノ・ヴィスコンティ✖︎マンチェロ・マストロヤンニ

無神論者の男は、信じるものは己だけ。
死が迫っても神に助けを求めない。

神や祈りを拒否し、自分の見たもの、感じたものだけを一貫して信
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

4.0

戦中の作品としては、衝撃的です。
ルキノ・ヴィスコンティ監督。

安定を求める女と、生まれ持っての根無草の男、どこまでいっても平行線。どこへ向かうのかが見所。

赤い砂漠(1964年製作の映画)

4.8

不穏。だから美しいのか⁈

観ていて神経を逆撫でするような不気味な音、工場からの煙、無機質な風景、不安定な家庭、モニカ・ヴィッティの怯えた顔と手つき。

構図と色彩が、とても洗練されている。

ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝(2018年製作の映画)

3.8

ゴッホ作品の個人収集としては最大の数を所有するヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人が、どのような経緯で収集したのかが分かります。

また、ゴッホの生涯を描いているので、入門にはいいと思います。

ほとんど
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魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

3.2

フェリーニ監督、初めてのカラー映画。

赤を多用し、摩訶不思議な世界に強烈な印象を残す。が、逆にゴチャゴチャしすぎて、ジュリエッタの内面が分かりにくい。

青春群像(1953年製作の映画)

3.2

フェリーニ監督の作品はどれも好きなのですが、これはちょっと…

現実はそう簡単には解決できないと思います。

踊る騎士(ナイト)(1937年製作の映画)

3.8

ラブコメのミュージカル。

フレッド・アルテアのダンスは逸品、ラストのドラムとタップの組み合わせのパフォーマンスは素晴らしい。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.2

父の死をきっかけに、兄弟3人がインドに住む母に会いに行くストーリー。

心の旅と称しているだけに、ギクシャクした3人が心を通わせていく姿が微笑ましい。

ウェス・アンダーソンの世界が、インドとよくマッ
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チキ・チキ・バン・バン(1968年製作の映画)

4.2

家族みんなで楽しめるファンタジーミュージカル。
勧善懲悪とハッピーエンド、夢がいっぱい詰まった宝箱。1968年の作品ですが、当時の制作者たちの熱意が伝わってくる力作です。

これは私が子供の頃に観たら
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運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

4.0

タイトル:運動靴と金魚⁇どこで絡んでくるんだろう⁈…と思っていましたが…納得、視覚的に美しい演出です。
丸く可愛らしい金魚の姿は、まるでアリとザーラの兄妹のようです。純粋な子供の気持ちに心打たれます。

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.8

ドラン監督を知る。

想像と違って若かった、一生懸命な人。
今後も注目したいです。

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.5

「わたしはロランス」のグザヴィエ・ドラン監督。

ADHDの息子:ステーヴと母:ダイアンの激しい感情のぶつかり合いと、互いを必要とする強い絆…親子でしか分からないこの感覚を見事に描いています。生き抜く
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レンブラントは誰の手に(2019年製作の映画)

4.0

ヨーロッパの名家に残る巨匠レンブラント作肖像画たちの売却と競売を巡るドキュメンタリー。

肖像画には欲と名声が付き纏う。そして当家のみならず、バイヤーや美術館、国がその獲得に躍起になる。

レンブラン
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