cuummaさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

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運命は踊る(2017年製作の映画)

4.8

淡々と、そしてゆっくり、静かに進む映画ですが、心に沁みます。

家族はそれぞれ自分のストーリーがあり、喜びや悲しみから構成されている。心や体に受けた傷を労りながら、ゆっくりと時を重ねる。

背景や画面
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監督・出演陣が語るアイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

R.デ・ニーロとA.パチーノとJ.ペシの豪華巨匠の会話。拝みたくなります。

彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

4.5

しっとりとした大人の恋愛映画です。

心に傷を負った人をそっと見守っている姿勢に、愛情を感じます。
その後どうなったのか、見る側に委ねられたラストも好印象。

泥の河(1981年製作の映画)

4.0

戦後貧困層のなかにも格差がありました。陸のトタン板の家に住むノブオちゃん一家と、船に住み着いて漂流する友達一家。

稼がないと食っていけない…大人の事情、窮屈な子供たち…陸の子と川の子が束の間だけれど
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我が家の楽園(1938年製作の映画)

4.2

生きるうえでの教訓が散りばめられた名作。

ドタバタとした家族とは裏腹に、物事を悟ったかのようなバンダーホフが魅力的。
「困難に直面した時、ハーモニカを取り出し、吹いてみるんだ。そして、時が経つのを待
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イースター・パレード(1948年製作の映画)

3.8

楽しいミュージカルラブロマンス。

冒頭のフレッド・アステアのおもちゃ屋でのドラムを使ったタップダンスで映画に引き込まれました。

レストラン給仕のサラダの説明が、個人的にツボ。

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

レバノンとパレスチナという、日本人には理解しにくい民族間の争いを、ヒューマンドラマで分かりやすいものとしていて、名作です。

どちらも傷を負っている。「歴史をふまえて前進する」「新たな時代を…」強いメ
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ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)

3.4

ジェームス・ディーンと彼を追い続ける写真家:デニスの実話ベースの映画。

淡々としているストーリー進行が、アンニュイなジェームスとよくマッチしている。ラストに登場する写真たちがいい。

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.6

フローレンスが本屋を通じて、温かな人間関係を築いてゆく。
でも、そのフローレンスの思いは…後半以降せつない。

サイコ(1960年製作の映画)

3.8

こういうドキドキ系は苦手なのですが、傑作とのことなので、観ました。

私の方が絶叫してました。
お見事、ヒッチコック監督!!

博士と狂人(2018年製作の映画)

4.0

精神の消耗が激しすぎる…天才と狂人は紙一重だと思います。
素晴らしい知能をもつマレー博士とマイナー博士、言葉を重んじ、言葉の歴史や使用例を探る。言葉の奥にある言霊の意味:愛を信じていたと思います。重厚
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トッツィー(1982年製作の映画)

4.0

この主題歌、当時流行ってました。聞き覚えがあります。で、初鑑賞。

良かったです、心温まるヒューマンコメディ。ダスティ・ホフマンの芸の幅の広さには感服します。

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

支離滅裂具合が、最高です。

レイア姫、そんなことなさるんですか⁈

麦秋(1951年製作の映画)

4.0

多忙な毎日を送る身にとって、この映画は静かで穏やかで…忘れていたものを思い出させてくれます。なんてことはない日常が大切なんだと。

三世代が同居する大家族、皆んなで正座して食べる食事、ちびっ子のやんち
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駅馬車(1939年製作の映画)

4.0

古典的西部劇、モノクロだけれど大迫力。

荒野を疾走する馬車のアクションと撃ち合いは見事。ヒューマンドラマとしてもストーリーがしっかりしていて、見応え充分でした。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

主人公の心の闇を描く。正気と狂気が混在し、不眠症で真面目な主人公(ノートン)と暴力的で常識を逸脱した側面をブラピが見事に演じる。

迫力ある映画でした。

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.8

頑固なお爺ちゃん:アブラハムの思い出をめぐる旅。
旅の途中に出会う人々の優しさにホッとする。ラストはよかったなぁーと思いました。

近松物語(1954年製作の映画)

4.5

時は江戸時代、身分を越えた恋愛。お家潰しや死刑を覚悟で愛し合うおさんと茂兵衛の固い絆に心を持っていかれました。
文楽の要素を多分に残しながら、美しく映像化していて見事です。

古き良き日本の風景の美し
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

5.0

誤解しないでください、私は取り立てた思想はありませんが、満点です。

当時の学生たちの熱い想いと三島のカリスマ性、現代にはこんな熱量を持つ人々はいないでしょう。方向は右と左で真逆だけれど、そのベクトル
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.5

男性優位の時代に、女性2人が主人公で雪だるま式に犯罪を重ねてゆくロードムービー。
スカート姿で旅に出た2人が、どんどん男性化して…最後にはTシャツとジーパン、日焼けした勇ましい姿でカッコ良くなる。
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.2

京劇の厳しい掟の中で育てられた蝶衣と小楼は、女役と男役で有名役者となっていくストーリー。だが、時は国内不安定、日中戦争や文化大革命により、蝶衣と小楼とその妻:菊仙の3人の運命はねじ曲げられてゆく。>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

4.5

オープニングの広大な向日葵畑の映像と、ヘンリー・マンシーニのテーマ曲が哀愁を帯びています。

戦争によって引き裂かれたアントニオとジョバンナの悲哀の人生と最後の決断。目頭が熱くなり、胸が締め付けられま
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.8

難解な映画です。

気弱で優柔不断なグイドの苦悩する姿を描く。自分で決断できないからいろいろな人が集ってくる。登場人物の多さはグイドの心の整理がつかない様子を描くのではないか⁈
幼い頃の思い出や愛し愛
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白夜(1957年製作の映画)

4.0

マリオとナタリアの恋の物語。

初っ端の夜のネオンがグラフィカルで美しいし、陰影の効いた映像も素敵です。単純な恋愛映画ですが、ラストの展開によって余韻を残す映画となりました。

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.6

永遠の若さを手に入れようとする女性2人:メリル・ストリープとゴールディ・ホーンの凄まじい執念。
もはや笑いをこえて、おそろしい。

メリル・ストリープさん、こんな役もこなすんですね、芸の幅が広い。

ル・コルビュジエの家(2009年製作の映画)

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邦題のル・コルビシュエに惹かれて観ましたが、コルビシュエ設計の建築が堪能できるわけではなく、隣人とのトラブルを面白おかしく描いています。

つぐない(2007年製作の映画)

4.0

幼いブライオニーを演じたシアーシャ・ローナンの澄んだ青い目と強い眼差し、キュッと引き締まった唇がとても印象的。彼女は、この頃から際立っていたんですね。この映画の主役は、キーラ・ナイトレイではなく、シア>>続きを読む

マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

4.0

ゆったりとした気分にさせてくれる映画。

庭仕事が苦手なエダは、周りの人たちの温かい志によって、素敵な庭と恋人を得るというストーリー。イギリスらしい住まい方と人間関係が味わえる良作です。

ニノチカ(1939年製作の映画)

3.8

鉄の仮面を被ったようなキャリアウーマン:ニノチカを、グレタ・ガルボが演じる。

ソ連共産主義者で堅物のニノチカが、パリで陽気な伯爵:レオンと出会い、変わってゆく姿が微笑ましい。ニノチカが声を出して大笑
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狂った果実(1956年製作の映画)

3.6

裕次郎…これが太陽族かぁ。
素行の悪い男女の集まり、昭和30年代にこの映画は、物議を醸したのではないでしょうか⁈

津川雅彦と分からないほど若い。
イケメン:フランクは、岡田真澄なんですねー。みんなフ
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