Natsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.5

問題の多い料理店ワンカット映画。鑑賞後の疲労感たるや。ロンドンの労働環境としてのリアリティに打ちのめされる。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

最高のアトラクションムービーには違いないのだが、前作の後アメリカが現実の世界で何をしてきたかを考えると手放しで絶賛はできない。"Don't think."は無理だった。
まぁ劇場で爆音Danger Z
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

おそらく意図したよりもポン・ジュノフォロワー作品になっており、これなら日本でやってほしかったというのが正直な感想。役者陣は総じて素晴らしい。

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

音と静寂、月と暗闇。ラストの海辺で月明かりに照らされる背中に天使の羽が見える。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ワンダがヴィラン超えてホラーになってしまったのが悲しすぎて評価が難しい。ダニー・エルフマンの劇伴と音符バトルこれは好きなやつ。

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ワーナーロゴから景気が良い。バズ・ラーマンらしいスピード感のある編集で、アメリカ史を交えながらElvisの音楽的ルーツを追体験できる。Doja Cat、Diplo、Maneskinなどの劇伴も楽しい。>>続きを読む

罪と女王(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

安易なジェンダー観の揺さぶりだけにとどまらず、彼女も過去に被害者であったことが示唆され、冒頭と終盤に同じシーンが繰り返される構造によって、加害の連鎖を浮かび上がらせる。

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

4.0

短編で少年が言っていた「毒を持たないのに派手な見た目をした蛇」の話。実話をベースにしており、レイシスト団体の構造の一端を学ぶことができる、こちらも良作。

SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.5

憎悪と暴力の連鎖を描いた傑作。毒蛇は見た目じゃ判断できないって、知っていたのにね。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

女が所有を取り戻す話。終始ストレスフルで息苦しさに悶えるも、それまでのみこんできたものを吐き出して、母親ができなかった決断をするラストのカタルシスと、続くエンドロールの長回しのエンパワーメントは力強い>>続きを読む

イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

3.5

The Smith結成前夜。ほんとにはじまる前に終わるし、曲も詩も使われない、役者も似てない。SparksやMott The Hoopleは流れる。これはモリッシーに投影したモラトリアムを抱える若者の>>続きを読む

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.0

シリアスで複雑なテーマをやわらかなクレイアニメで見事に描き出している。セリーヌ・シアマの脚本もやはり素晴らしい。
シモンがなぜ愛情を与えられる子に育ったのか、考えると、彼の望む未来を願わずにはいられな
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トップガン(1986年製作の映画)

3.5

捨てるなよ〜〜〜〜〜
徹底して敵が描かれなかったり音楽が浮きすぎていたりして面白い。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

熱い展開。撮影の目の醒めるような美しさ。印刷のシーンずっと見ていたい。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.5

事実の境界線。
スタイリッシュにまとまっているが音楽の趣味が合わない…

犬王(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

湯浅監督らしい面白い翻訳!スクリーンを意識した横移動の多い画面のつくり込み、友魚と犬王それぞれの視界が素晴らしい反面、音楽や脚本の制作過程の苦労が想像できてしまう部分もあり、音楽劇としての驚きはなく(>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

言葉は少なく、語るものは多い。17歳の少女たちがここまで強くなければならない絶望が淡々と描かれる。
Never Rarely Sometimes Always

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.5

目覚めと解放。女が自由になるための道のりはこんなにも険しい。

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

人間の尊厳とは何か、制度の是非を超えて問いかける秀作。余白と距離、役者の息づかいが素晴らしい。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

映画を観たい!と思った時に観て、映画を観たなぁとなる。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.0

巧みに演出された虚構を潜り抜け、社会との繋がりを取り戻していく話。公開当時の価値観がわかり興味深いと同時に、アップデートされた今敏作品への未練が募る。OPクレジットが最高。

ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

遺伝子に抗う人間存在。共犯関係に悶えながらも画面の何もかもが美しく、かなしい。

グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.5

大森立嗣が撮る90sノワール・エンタメ。現代の閉塞感を吹き飛ばす痛快作で、期待感を煽る冒頭からオマージュ満載、役者も切り口も幅広いのでどこかしら刺さるのではと感じた。一番好きなタイプの西島秀俊、ヤクザ>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

なぜそんなに人間を好きになったのか、ウルトラマン。
動きが庵野さんにしか見えなくて笑った。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

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もう二度と観るまい、と思うのにたまに観たくなってしまう。精神状態セルフチェック。
不条理な社会/不安定な画面を、セルマの盲目の愛/ビョークの表現力、歌唱力によって力技で支えている、この恐ろしさ。カメラ
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グレタ ひとりぼっちの挑戦(2020年製作の映画)

3.5

NYへの船旅は無理だけど、グレタにはHow dare youって言われちゃうけど、見て見ぬふりはできなくなる。
同時通訳のヘッドフォンを外す15歳の少女、彼女を押し潰そうとする熱狂と称賛/悪意/無関心
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