ヤベヒロシさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ヤベヒロシ

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SPL 狼たちの処刑台(2017年製作の映画)

3.7

娘を誘拐された警察官の父親単身で、暑いパタヤで爆走、敵を追い詰めていくストーリー。(主人公の顔は完全に松平健)

明るいシーンはなくて、終始重々しく、救われないのが大きな特徴。
かといって、上映時間の
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.0

試写会参加。

テーマは、「音を立てたら、何かが襲ってきて、即死」というものなのですが。
このテーマひとつから漂うチープ感がすごい・・。

ただアメリカですごい評価が高かったらしいというのと、試写会で
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.5

施設にいる女の子が、施設を飛び出して目的地へ向かうロードムービー。

味気ない表現になるが、「大人版はじめてのおつかい」といったところではある。

いかんせん、スロースターターな映画の印象で、序盤が退
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累 かさね(2018年製作の映画)

4.0

原作既読者だが、顔が口紅ひとつで入れ替わるというストーリーの骨格を再現できたとてCGばりばりの安っぽい映画なのではと思っていたのだが。。

やすっぽさなど微塵もなく、映画の迫力にただただ飲み込まれてし
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.5

21時には家に帰れている自称”ハードワーカー"のクリストファーロビンとプーさんたちのヒューマンドラマ。

プーさんたちが死ぬほどかわいくて、ドジなプーさんたちがしゃべって動いてるだけで、満足度は十分高
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

2.9

地方のパチンコ屋で働くどうしようもない40代独身が、有り金はたいて買ったフィリピーナと結婚したことで、更なるドン底まで落ちていくストーリー。

登場人物は全員カスだし、作品自体もひたすら下品で一見本当
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.1

カンニングをテーマにした映画ということで、著しくデジタル化した現代においては、三周くらい世代遅れのテーマのように思えましたが。。

結果として、よくまあカンニングというワンテーマから、映画の構成要素(
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

2.0

B専の超大金持ち男と、キンタ○ー激似のパンピー女のラブロマンス。

正直、終始金持ちがワーキャーパーティーしてるのに主人公がびっくりしてるだけの映像といった感じで、金持ちってすげえなあという感想しか持
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あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

3.8

台湾の名作中の名作映画である同作のリメイク。
誰もが味わった甘酸っぱい片想いを男目線で描いた恋愛映画。台湾原作のほうの大ファンです。

客層は大きく二つに分かれていて、アイドル出演映画らしくがやがやし
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

2.5

西洋の歴史の中で、美しいチューリップの花数輪が、家を買える並に価格高騰していたという嘘のような本当の時代の中での物語。

はっきり言って、主軸がブレブレで大変観づらい。

チューリップフィーバー、不倫
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

樹木希林がお亡くなりになっていなければ、地味な作品としてあまり世間に認知されてなかったのではないかと思う作品だが、私の観た新宿ピカデリーではほぼ満席の入り。

大森監督作品ということで、前作「光」のよ
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.3

昭和ピンク映画の鬼才若松監督と、それをとりまく映画製作者たちの話。

現代の映像技術からしたら、時折映る若松監督の作品も笑えるくらいレベルが低いのだが、ただ周りに模範が何もなかった時代に一から映像を作
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バグダッド・スキャンダル(2018年製作の映画)

3.4

有能な若い国連職員が暴いたイラクの石油食料交換プログラムの不正の実態を描いた、重厚な政治ドラマ。

フセインがすさまじい悪党ぶりに描写されていて、不勉強だったためこれにもびっくりしましたが、人間の表の
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ライ麦畑で出会ったら(2015年製作の映画)

2.3

いじめられっこの少年が女の子と二人で、人探しならぬ自分探しをするロードムービー。

まあ展開は、この手のロードムービーのなかではかなりありがちで、新鮮味がない。同じ類なら、つい最近まで上映されていたダ
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教誨師(2018年製作の映画)

2.5

新米教誨師が、死刑囚6人との対話を通して、自身も見つめ直すといった話。

BGMがない映画は初めてで、ほぼ完全に、同じ一つの面会室での対話シーンオンリーなので、映像がストイックすぎるというか、あまりに
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

2.5

恋愛映画というより、重度の鬱病患者の女主人公が厳しい現実に打ちのめされながら心の安定を探す映画。

鬱病を味わった人なら、あるある的な話で溢れていてフラッシュバックで辛いだろうし、健常的だったとしても
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

クイーンは世代ではないので、2曲くらいしか知らなかったのですが、ロックのライブ自体は普段からよく行く私にとっては、この映画はフレディマーキュリーという稀有なロックスターの哀愁に溢れた物語と、圧倒的なラ>>続きを読む

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

1.9

脳死の娘の生死を問う本作。割と無骨な作りで本当にこのテーマ一本の勝負、新しい情報は特にないから、とにかく飽きる。
まあよくもワンテーマから色々思いつくなとは思うけど、やはり映画一本持たせるほどのテーマ
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ゲキ×シネ「蛮幽鬼」(2010年製作の映画)

5.0

俳優陣の舌を巻く演技の上手さ、どうやったら考えつくのか信じられないくらいの上質すぎるシナリオ、酔いしれるような美的音楽、これほどまでに完成度高い三位一体のすさまじすぎる舞台が当時やっていたのかと、うま>>続きを読む

エリック・クラプトン~12小節の人生~(2017年製作の映画)

1.5

私みたいにエリッククラプトンの名前を聞いたことあるなあという程度の人には敷居があまりに高すぎる映画。

まさに生まれた時から現在までの人生譚をひたすら淡々と淡々と描いており、短いナレーションに対して間
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50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

2.6

洋画リメイク、かつ原作の評判がいいので期待してましたが、コメディ要素が極めて強く、冒頭から肌に合わずにドン引きした私は中盤まで続くコメディの連続は気持ち悪くなりました。

後半から待望のシリアス要素と
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ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

3.7

もともとブランド好きで観にいったのだが、やはり中身はバリバリのドキュメンタリーで、割と映像は単調かつbgmも地味なので、服に興味ない人には苦しいかもしれない。眠気を誘うところもしばしば。

でも私は洋
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迫り来る嵐(2017年製作の映画)

3.0

中国映画ですが、雰囲気はまさに韓国ノワールっぽく、重苦しく陰湿な雰囲気がたまらず、最後まで期待して観てしまいます。

しかし終わってしまえば、結局なにが言いたいんだこの映画はという感じで、明確なオチも
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

1.7

実話とのことですが、本当にこの手のネタは映像として溢れ返りすぎていて、逆になんの特徴もなく、喜怒哀楽もほぼ生まれない、早く終わらないかな的映画。

同じ病気だったホーキング博士の「博士と彼女のセオリー
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.1

インドでは不浄とされる生理に対して、妻思いの男性がパッドを作って偏見と戦いながらインド中に広めていく。

言葉にすると陳腐に聞こえるが、おおよそイメージしていたレベルをはるかに超えた出来。

偏見と戦
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特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

4.0

シリーズ大ファンで全て観てきていますが、相変わらずの無骨で重厚な作りが本当にたまらないです。
イメージは、デンマーク版相棒 ダークサイド版です。未解決の凶悪な事件を左遷組の刑事二人で解決する。一話完結
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.0

ロッキーを今まで観たこともなければ、クリードの前作さえ観ておらず、tohoのフリーパスの恩恵を受けた暇つぶしでの鑑賞で全く期待してなかったのだが。。

まず、音楽が洒脱、かつセンスがバリバリ効いてる大
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.5

デビッドフィンチャー監督でもなく、主演だったルーニマーラもダニエルクレイグも出ないとなれば、別物映画なんだろうなとは思っていたが、まさか映画のジャンルまで変わる完全別物に成り下がるとは思わず。

前作
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ゴールデンスランバー(2017年製作の映画)

2.5

原作知らず、日本版知らなければ楽しめるかなってのと、大好きなハンヒョジュが出てるから鑑賞。

結論、なんだこれ。
出だしから最後まで浅はかで、こんなこと起きることないじゃんの連続、現実味がない。もはや
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バハールの涙(2018年製作の映画)

4.1

女兵士隊長バハールとそれに付く女性戦場カメラマンの話。

静寂、鳴るのは銃声と短いセリフなので、序盤は眠くなるのだが、バハールの兵士にならざるを得なかった悲劇的な人生と戦場がリンクしだす中盤以降は目が
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

2.4

昔の作品に感銘を受けて、シャマラン監督作品は毎回一定程度は期待して観ているのですが、さすがにもうこの多重人格とか超能力とかは飽きたとしか言えないです。

ジェームズマカボイの天才的な演技力にあまりにも
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ナチス第三の男(2017年製作の映画)

2.8

映像が暗く、とにかく地味でセリフも少ない。無駄に挟まれるお色気シーンもイライラ、魅力がとにかく薄い映画。

前半ハイドリヒの薄っぺらい伝記映画で、後半もハイドリヒを狙う男たちの薄っぺらい話の2部構成な
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.3

ナゾナゾです。
親がエリート、自分も帰国子女、自信過剰のカッコつけエリート警察官役が似合う人は?

要するに、キムタクの本領発揮といったところで、本人も役を演じる必要なくキムタクのままでいられる分、鑑
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

4.0

ここまで味わい深い余韻を残す映画は、本当に久しぶり。

サリンジャーファンが彼を追いかけまわす「ライ麦畑で出会ったら」を最近鑑賞していたので、サリンジャーの隠遁生活をその映画で知るくらいの無頓着ではあ
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デイアンドナイト(2019年製作の映画)

4.8

こんなありがちな言葉使いたくもないのだが、今年観た映画では1番面白かった。

主演の俳優が長瀬そっくりだし、スタートは、空飛ぶタイヤのバッドエンド状態のようなものから始まる。
ひとつの行動に対する賛否
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

バジュランギおじさんと小さな迷子。

こんな映画タイトルで誰が観たいと思う?
おじさん?小さな迷子?なにそれ面白いの?

どう考えても地雷だと思いきや、笑いと号泣の神映画。

インド映画はバーフバリ、
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