SoichiroNakatsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

SoichiroNakatsu

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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

殺戮でなく、生きのびることを描いた戦争映画でした。ただ、美談としてまとめてしまうのは、どうなのでしょうか。

八つ墓村(1996年製作の映画)

2.9

市川崑監督の、柔らかい光と陰影の美しい絵、カットのおもしろさは、見られるものの、野村芳太郎監督のそれにくらべてしまうと、俳優に力がなくて、うすっぺらい印象に。

岸田今日子の双子の老婆は、いいですね
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.5

前作『プロメテウス』から、「創造主」のお話をもっと聞きたい、というのはあるけれど、次作に期待です。エイリアンより人間より、アンドロイド、マイケル・ファスベンダーの映画でした。それはそれでいいですね。

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

3.7

一瞬の友情は、また儚くすれちがっていきますが。永遠さえも感じさせてしまうのは、さすがです。

ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

3.3

終始緊張感はあるが、銃撃戦はかっこわるいし、台詞はダラダラと、不器用で妙な余白は、ブラット・ピットの持つ「間」につうじるのかな、と思いました。

八つ墓村(1977年製作の映画)

3.1

萩原健一かっこいい、小川眞由美の妖艶、山本陽子の美しさ、渥美清もさすがに趣きがありますし、山崎努の走りは名シーン、田中邦衛や大滝秀治のちょい役も効いてます。昭和の名優をたくさん見れまして、よかったな。

山椒大夫(1954年製作の映画)

4.2

日本人の根幹にふれるような。わかりきった悲劇と言えばそうだけど、泣いてしまう。
入水の場面の美しさは奇跡的。

かくも長き不在(1960年製作の映画)

3.0

シンプルにひたすら、妻の届かぬ想いを描くことに専念する姿勢に、好感が持てました。

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.7

メタなはじまりから、ただごとではなく。好きだけど嫌いな、内面に触れられたような、次元を超えてしまった映画。

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

3.5

なんといっても、この壮大すぎる物語を、最後に纏め上げる、ジョルジュ・ドンのバレエ。

様々な運命を、音楽でありダンスであり、人間の身体性が引き受けている。

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

4.2

モノクロームの侍の、精神と身体の美しさ。武満徹の音楽の美しさ。

神山繁の病的な悪人面。

ある戦争(2015年製作の映画)

3.1

今の、戦争について、考えさせてもらえました。
彼の判断で、子供らは死んだし、部下は助かった。どちらも重い事実だが。友人の証言にある、そこに行くべきではなかった、のが最善だったのだろうし。そこに行ったの
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神のゆらぎ(2014年製作の映画)

2.9

音楽、画面のきれいさは、わかるのですが。
全能の神、登場人物の設定の特異さに、なにかリアリティを感じられず。
収束していくストーリーにも、見たことがあるような。

白い沈黙(2014年製作の映画)

3.0

雪の中に、深くて広くてもやもやっとした闇。闇を闇のままで終わらせて、沈黙して、考えさせる。

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.2

おそらく、この監督がつねにテーマに据えているであろう、記憶についての話。サスペンスやどんでんがえし、という見方よりも、忘却していく記憶=人生とは何なのか、もやもやと考えさせる手法はいつもながら感服しま>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

4.3

取り乱し、刀を振り回す男、消える蝋燭、音もなく闇に消えていく、妖魔。
幽玄とは、このことか。悲しみが、丁寧に描かれている。

BU・SU(1987年製作の映画)

4.2

2017年11月29日
80年代の東京の空気が、ひりひり沁みてきた。

2023年3月28日再鑑賞
富田靖子の1歳下、同じく陰キャな高校生であった僕には、あの時の東京、教室の風景が刺さってくるのです。

エレナの惑い(2011年製作の映画)

4.0

足りないところが、見つからない。沈黙、間、空気、必要でないようで、必要なシーンばかり。静かに夜が明けていく冒頭、セットとは、おそれいりました。

ケンとカズ(2015年製作の映画)

3.4

市川市が舞台という、絶妙にリアルな閉塞感。とにかく荒々しい。恋人の妊娠や、認知症の母、とかあまりにもベタでないかい、とかもひっくるめて、稀に見る、力強い日本映画。

秋のソナタ(1978年製作の映画)

4.1

逃げ出したくなる、母娘の愛憎。
ほぼ人物のアップ、美しい湖畔での遠景や回想のシーンの折り込みに、巧みな編集を感じます。
好きだけど嫌い、別れたいけど別れたくない、内面をこれでもかと抉ってくる、もうやめ
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.5

デジタルな眩しさに辟易とするし、嘘だらけだ、とも思うが。技術の粋を集めたそのやり口に、感動の鳥肌が立つ。

(1974年製作の映画)

5.0

記憶のこと。しかしながら、怖いほど美しい。ふるえる。

子よ 走れ
エウリディケを嘆くな
棒で銅の輪を 己の世界を追え
かすかにでも
一歩一歩の歩みに
陽気に 無情に
大地がざわめく限り

座頭市(1989年製作の映画)

4.4

座頭市の集大成、悪い役人、悪いヤクザ、悪い商人、苦しむ庶民、悲しい侍、解放する市さん、大殺陣。わかってはいるけど、おもしろい。

酒場での、緒方拳とのやりとりに、痺れました。

お引越し(1993年製作の映画)

4.2

食卓の三角形のテーブルの不穏さが、終盤の異世界に繋がる時、娘の不安や悲しみが沁みてきて、泣きました。

大人になって忘れかけている、親を下から眺める気持ちを、思い起こさせてもらいました。

ある結婚の風景(1974年製作の映画)

4.0

すごいな。えんえんと続く緻密な会話、執拗に真実を見つけようとする姿勢には、いつもながら感服します。

「女の無限の力」をわけてほしい。

5時間バージョンは未見。

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

3.2

CGではない大爆破の火薬量に、合っているようで、合っていないような、モリコーネのBGMが、尋常ではない。

ションションション

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

2.7

ひとり運転席で思い出すもの、ある。


高橋メアリージュン、いい。

闇金ウシジマくん Part3(2016年製作の映画)

2.7

お金に、うんざりできる。

あのカップルは、きもちがわるいです。

ウエスタン(1968年製作の映画)

3.5

なによりも、静かな静かなオープニングから、崩れ落ちる4人のガンマンのシルエット、しびれる。

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

5.0

すげえな、これ。

香川照之はもちろん、西島秀俊、東出昌大のズレ、竹内結子、藤野涼子の依存、なにげに笹野高史が効いてる。

空虚な会話。ロケーション。絶妙です。

いつもながら、「家族」を考えさせられ
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彼女について私が知っている二、三の事柄(1966年製作の映画)

4.0

彼女とは、パリ首都圏、女優、団地妻、

赤、青、白、青、白、赤、白、青、赤、

汚れなき祈り(2012年製作の映画)

4.0

宗教がどうこうと言うより、人のおろかさ、てことでは。事件を前に、人はしょうもないことをしてしまう、離れたところからそれはないと思えても。

誰もが疲労している。