やりすぎ、おなかいっぱいです。見どころは多々ありますが、けっこう禿げてる渡瀬恒彦がよかったです。おじん。
豊島美術館で感銘を受けた者としては、とても興味深い映像でした。
ただ、ドキュメントとしては、感情的すぎませんか。
唐突なブリジット・バルドーのおしり、交通事故の部分以外、あまり刺さらなかった。わかりやすいのだろうけど、もっと暴力的にわからないゴダールが好きです。
その愛、わかりすぎやしないか。とかありますが。ちょっとコミカルな終末感に、黒沢清さんの原点を感じる部分もあり、うれしかったです。
「予兆」のほうが、好きかも。
ベタになるであろう成功を、ドライでありながら情緒のある物語に仕上げる画づくりは、秀逸でした。
なによりも仲代達也大先生。不機嫌な黒木華さんもよいのですが。
この監督の説明的な台詞まわしになじめません。
すばらしい。このくりかえしは音楽。いらだつ日常の中で忘れてしまってる何かを、思い出しました。ありがとうございました。
2018 my best
ふつうにおもしろい刑事サスペンス。どこかで見たような凡庸さは、前作までのパトレイバーと較べてしまうからか。押井守の偉大さを知る。
主人公が誰か、後藤かな。後藤隊長、好きです。隅田川に架かる橋を、武装ヘリが撃ち落としていくのに、昂ぶってしまいました。
とにかくよくできた物語。軽音楽、古川登志夫の声に、時世を感じます。
エンディングの、怒られているような力強いピアノに、慰められたような気がします。
こどもの泣き顔がああ
夏休み、蝉の声、退屈な小学生は、死というものに、接するのだけど。全体的にとりとめがないというか、原作を読んだほうが伝わる気がして。時折、ドキドキする画が入るのは、さすが。プールとか。ジャケットのイラス>>続きを読む
せつなくてこわくて退屈なループに、押井守の世界。一転して、空中戦の徹底した描写は、すばらしいです。絢香の歌が、妙にしっくりきました。
思弁的すぎるのが良くて、なにより映像のクオリティ高く。前作よりこちらのほうが好きです。
2018 my best
GO WEST 。笑い泣き。冒頭とあわせて、この終幕は秀逸。ダサすばらしい。
降り注ぐ爆弾に、これほど怒りを感じた戦争の映画はなかった。また、これほど救いを感じることのできた戦争の映画もなかった。
2018 my best
こってりとベタですが、泣きました。父親ですから、泣きます。それでいいと思うのです。細かなこと、つっこんでもしかたない、そんな熱量がありました。
みっともなく、どうしようもなくすれ違う人々、みじめな画面と裏腹に緻密に練られたであろう編集。
三人の女性の一日、巧みな構成で、それぞれの時間は響きあいます。別れることの悲しみ、そしてその自由。その時間。
ヴァージニア・ウルフなニコール・キッドマンの眼。フィリップ・グラスの旋律。
2018 >>続きを読む
かけあしすぎて、ついていけないところはあるけど、さけびとおっぱいとモノクロにぐぐっときます。庵野作品の本質でしょうか。
伏線を回収しまくるあたり、さすがだなぁと感心しますが、復讐3部作以降のチャヌク作品には、あまり感情が動かないのです。
最後の男二人も、変態ぶりが足りないというか、違う見せ方があったような。
市川崑監督の映像美、編集、役所広司さんの存在感に、さすがに光る部分はありますが、全体を通して緩慢で緊張感が感じられませんでした。娯楽時代劇。
じわじわと、ちょっとあたたかいかんじ。絶妙。ずっと観ていたい。すばらしい。
愛する者は、病まない。
2018 my best
完成度高く。拍手とかハイキックとか姿勢とか、身体性にもこだわりが見えて、きれがありました。
渡部篤郎と中谷美紀の透明度高いチャーミングさは、時代でしょうか。なぜだか泣けてしまう。
単純にストーリーをなぞっていくかんじが、せわしなくも潔く感じました。戦争のシーンも今の時代もっとスマートにリアルな処理ができるのだろうが、飛び散る火花とかぶつかる戦艦とか、あえてアナログに初作に近づけ>>続きを読む