なによりも、静かな静かなオープニングから、崩れ落ちる4人のガンマンのシルエット、しびれる。
すげえな、これ。
香川照之はもちろん、西島秀俊、東出昌大のズレ、竹内結子、藤野涼子の依存、なにげに笹野高史が効いてる。
空虚な会話。ロケーション。絶妙です。
いつもながら、「家族」を考えさせられ>>続きを読む
彼女とは、パリ首都圏、女優、団地妻、
赤、青、白、青、白、赤、白、青、赤、
宗教がどうこうと言うより、人のおろかさ、てことでは。事件を前に、人はしょうもないことをしてしまう、離れたところからそれはないと思えても。
誰もが疲労している。
電話の呼び出し音がじわじわとストレスを与えてくる、彼らに悪意などはなく収賄に励む、腐敗がルーマニアの社会の一部となっている、父はそれを知りつつそれに絡めとられていく、娘のために。
なになにのために、と>>続きを読む
話し合うことの大切さは、わかるのですが、口を閉ざす側の内面がほとんど見られないのが、残念でした。
はじめから違和感しかなくて、最後の炎を見て、これはファンタジーなのだ、と思いあたったのでした。
家族に捨てられ捨てた人たち。みな何かがおかしい気がする。
この賛否両論は、とてもおもしろいですね。す>>続きを読む
妻を殺すに至る、嫉妬というどろっと熱い感情が、うなぎの黒くぬめっとしたニョロニョロに重なって、じめっとした、それがゆえに生命力を感じる映画。
最後の3人の祝宴の末路、惚けたかんじは絶妙。
日本家屋の暗さは、後の金田一耕助シリーズにつながる。
主人公の闇というにはほど遠い闇なのですが、Twitterの枠にはめるとどうにも気持ち悪く見えてしまうつぶやき、そんなSNSの居心地の悪さを再確認できました。
吉行和子の美貌、仲代達矢、盲目の大親分 森雅之、と見どころは沢山あるのですが、色んなことやり過ぎているよな。
かみあわない、不思議さん、沢田研二のふつうな体。
3人の微妙な距離感、空気みたいなものは、丸山健二の原作のほうが伝わるのかな、と思った。読んでないけど。
シチュエーションや演技のおもしろさはわかるのですが、電話ごしの状況や登場人物を作り過ぎというか、リアリティを感じられませんでした。
光がきれい。
コントなの? とはいえ、ところどころリンチらしさが見えて、楽しめました。
浮かぶデブ。
あと、スティングが出てる。
藪池は、あるがままに、世界の法則を回復するカリスマとなった、ということですか。
暗喩、寓話、
コミカルな市さん、藤岡琢也との2ショットにも、あじがあります。
暗闇でスポットライトの殺陣から、太鼓の響く決闘。昂まります。
とにかく食べものがおいしそうで。
オムニバスは、今観ても新鮮で、この手法がその後の伊丹作品にはあまり見られないのがやや残念。
伊丹十三監督の、なにかベタっとした、しつこさは苦手ですが。この方の知性>>続きを読む
うすっぺらい銃声とともに、儚くて空虚な熱気。音のぶつ切りかたには、いつも痺れさせられる。ブリジット・バルドーの登場で、少し目が覚める。
閉塞から崩壊へ向かう、家族4人の演技それぞれにすばらしい。山本浩司も効いてます。
所々ポップにデジタル加工された映像にチープさを感じますが、その時代でしょうか。
エンディングのチャットモンチーもい>>続きを読む
時折ゾクゾクするよな美しさが。自然であり、詩であり、ジム・カヴィーゼルであり、ショーン・ペンであり。
ただ戦闘シーンには、リアリティを持てませんでした。
モデムからはじまるインターネット。若かりし村上春樹。の時代。
深津絵里の可愛らしさは、ものすごいですが。この女性は、どおなんすかね。
なんと絶妙な居心地の悪さ。
「歓待」と、ストーリーは似ている部分はありますが、映像に重みが増した気がしました。
演技もまた、全員すばらしい。
平等をテーマとして、この無茶苦茶な恋愛に、キシェロフスキーの非凡さを感じます。
白い男の物語。ジュリー・デルピーはあまり出てこないが、その存在感。