喵來さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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夜と霧(1955年製作の映画)

4.8

「都市」は見捨てられた。

いかに収容所が一つの都市として機能していたか。当たり前だけど収容所建設の利権とかあったし、実験のための囚人売買とか「経済」も動いて。
その中で工場所内動物園温室孤児院怪我人
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

2.4

最初の90年代から17年の画面の広がり方が好きな演出。
しかしそれだけ。
オリジナルのが好きだーてのはまあわかってたこと。

最後の義母と主人公ちゃんの心の触れ合いが好きだったのに。。あのおばちゃんの
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裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)

4.3

芸術が必要とする破壊と再生、そして何とも知らない漠然としたものからの支配。。。

何度も見てるがこのデロデロ感は映画館で見るとひとしお。
やっぱりバロウズの頽廃は好きだ🤤ジャズと薬とセック…スの力は直
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.1

ミアゴスがうますぎてしんどいのは当然として。
ああ家族映画。「母」と「娘」にしか深層は理解できない家族映画。家族で見ようw


もう欲しがらないことにしたの。持ってるものだけ大事にしようと。。。。
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キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

4.5

副題と、すこおしステレオタイプな軍人たち、を除けばとても満足

近所の人たちのことなかれな雰囲気と、みんながスパイって危うさがとてもうまい

結局生きてんのか死んでんのか生殺しなのかはっきりさせないと
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三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船(2011年製作の映画)

4.0

空き時間にちょこちょこ見ても満足できるくらいには擦り切れるほど見てるなぁ続きほぢいなあ

くそガキに対して敵意むき出しの哀れ美しい、リシュリューの犬眼帯美ケルセンと、いつも通り怖いヴァルツぉじと、くっ
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ソビブル、1943年10月14日午後4時(2001年製作の映画)

4.6

ショア3部にもあった、収容所での武装蜂起の萌芽が唯一実り成功した例がソビボル。あまり細かく触れられてはいなかった。車掌の証言のみだったこともあり。
東方で旧ソ連領内で、展開された個別虚殺計画の精神的負
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SHOAH ショア(1985年製作の映画)

4.5

長くなります(いつもだろーが)完全個人用メモ
だいぶ字幕説明が多くて疲れる。あと一部から四部まであるんだが一期二期は分かれてても切れ目がとても中途半端でこんがらがる。

歴史の証言を語る者の「顔」と当
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

3.4

シリーズ二本立てナイト〜前作のリサちゃんどうなっただろうなぁ

前作と違って結局人間とサメの勧善懲悪やん
と思ったらエンディングで納得した。
結局バカなのは人間の個性です…







耳の進化した
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生きる(1952年製作の映画)

4.3

本人のいるところいないところって二項立てがいい感じ。


52年。。。仕事の種類とか服とか全然違うのに、お役所の在り方だけは全く同じですげえなあ公って。

病院の病気の伝え方も今と全然違う。ストレート
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推理作家ポー 最期の5日間(2012年製作の映画)

4.3

アメリカンゴシックホラーとして、浪漫主義時代のアメリカ当時の雰囲気をよく反映してて、とても好きな映画。。、ガキの頃からめっちゃ見てた。。が、主に常にレトロなコスプレで八重歯の強調された素直なダサかわい>>続きを読む

静かなる情熱 エミリ・ディキンスン(2016年製作の映画)

3.2

彼女の詩自体は「静かなる情熱」なんだけど、映画としてうるさすぎる。なんだこのキャラクター
いいのか?こんな軽くて色々いいのか??朗読も結構うるさいし。
若くても歳とっても全く変わらないっていうのはいい
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.3

うーん( ; ˘-ω-)
最後の冒険としては確かにあれくらいやらなきゃなのはわかるけども。。。。

新登場キャラに全然魅力が感じられなかったのと(背景とか性格とか全く度外視)、流石にアクションの動きと
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

4.3

完全に自分のせいなんだけど、みんな顔が同じに見えるからこの時系列の入れ組み方はすごく見にくかった、。2回目でようやく理解。。。
エンディングまでしっかり見て、オープニングの出来の良さに感動するのよ。
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.0

最後がいい落とし所。終わりと始まりの交差点。


ミツバチもだけど、朝焼けの静けさと夕方の不穏さが上手いなあ。子供の心情とよくマッチしてる。壊れた自転車とか枯れ草の水辺とか、無常さが良い。
スペイン内
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.9

意外にもカニバル映画…

絵巻物みたいに楽しめる渋滞の撮り方って初めて見たわ。最高。その抜け方カオスで最高!
事故の映像の切り返しも上手い。2面割りがすきだー
デュマと神の子供って厨二野郎が1番好き!
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.3

オープニングが可愛いのに不穏。。。
全体的にそんな感じだった。

神を恐れぬフランケンシュタイン博士に始まり、アナ少女の目線を交えつつファンタジーのようにノスタルジックに現実を描く。書斎が怖い、井戸が
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奇跡(1954年製作の映画)

4.2

ロミジュリか?ロミジュリなのか??胸像作っちゃうのか????

あまりに中世的雰囲気残ってるから1925てのにびくり。
心の病気や障害を持つものは神からの贈り物神に近い者として地域が生かしてたような中
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

4.0

ドライヤー円盤買いすぎてやばいな😅

19c後半契約的結婚から恋愛とか心の結びつきにと変わる過渡期の愛のお話。詩と音楽との芸術を通して。
でもパートナーに対する「そういうことじゃねえんだよ!」の感情は
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.3

「1分間の沈黙」を観客にも体験さえてくれるのおもしれー


オープニングくそ可愛くて好き!
出会って5秒で色々発生するのを除けば、三角関係というか、可愛すぎてじゃれあいにしか見えんて。ハリポタみたいな
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.0

この映画へのコクトーの評価が好きでの。
恐るべき子供達と、ガキと大人の関係性の描き方が似てるからまあわかる。
留置場同室のお兄さんと仲良くやってたの好き
何故か「ダウンバイロー」見たくなった。

猛獣
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.6

必殺恐竜神父の、「激しく業火が燃え上がる効果」みたいなもんで、「お袋の命に誓うぜ」のシーンがいちばんのお気に入り。遺体運ぶとこと雪山のシーンも好き

ただでもコミカルすぎてノワールとしてはどうなんだろ
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.2

サイレント思ったらこれまだ29年の映画か!
第二次大戦パリの丸刈りにされた女たちの前だよ。一時大戦の頃もあったのかしら🤔
イギリス方の史料がパリにある流れは不思議だけど、ナポさんあたりかねえ

どうし
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怒りの日(1943年製作の映画)

4.6

ルクスエテルナから。
聖書なネタ魔女狩な話は大好きなので。
「魔女マルテ」「魔女アンネ」どっちも演技が鬼気迫りすぎて怖かった。

「それと疑った時点で愛は消える」
若さと勢いも問題だけども、人間の愛も
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

3.1

超絶人間ドラマじゃん。そして厳しい森のリアル。。。はちみつくらいしか手に入らないんだよ

頑張って絞り出したYou left。。。泣かないわけがない。
イーヨーに始まり何故か消えていってる彼らの現実。
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Virginia/ヴァージニア(2011年製作の映画)

4.3

“Never more”
最高

ガキの頃見て、不思議すぎて理解できんかったの。ポーの知識もちゃんと蓄えて 10年以上ぶりに見るわね。ポーの憧れを全て担ったヴァージニア。エルファニングだったか。。。。
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探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.2

リーアムニーソンかっこいいダンディ。。。。が、全員もう10くらい若い頃だったら良いのになぁ
流石に親子よりもジジか?って見えちゃってw
若い人妻のはずなのに普通におばちゃんで。。
まあ恋愛に発展しない
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

4.3

命をかけた愛。。。別れの運命がある分シンプルな人魚姫譚より美しい。。それでも探し追い続けるのだろう。。。

オープニングクレイアニメが可愛すぎた
絵本とか小物とか小道具がとにかくかわいい❤️
心底悪い
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.8

ノエたんにしてはとてもおとなしいのでは?
圧迫感がイタリア人並みにすごい映画だったが

てんかんの話に始まり魔女狩りと拷問のお話。そして現代のフランス2人の女優
映画界に対する愚痴と、影で作品を支配す
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モラン神父(1961年製作の映画)

4.3

なんでマイリスト入れたんだか忘れた。
恐るべき子供達からかな🤔

イタリア軍ナチス軍占領下のフランス
ドイツ兵とユダヤ人パパの娘が仲良くしてるシーンとか、皮肉がいっぱいでいい、、
娘ちゃんの成長で時の
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タイタン 選ばれし勇者(2015年製作の映画)

2.3

短さとこのポスターとタイトルから、どうせ筋肉映画だろって薄目で見た。ドラマドキュメンタリーばりの作りで笑う。預言者サムエルナレーションのせいだな。前半と後半の乖離がすげえ( ̄▽ ̄)
信仰カケラも存在し
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プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂(2010年製作の映画)

3.3

最後あまりにスカーがかわいそすぎた🥺
けどちょっと300でお口直ししないとな
これはファンタジーこれはファンタジーこれはファンタジーこれはファンタジーこれはファンタジー…くっっっっそみたいなオリエンタ
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ドンファン(1995年製作の映画)

3.8

デップがえっちいと聞いて。そこに異論はないんだけどあまりにも哀しい話すぎた。核心に近づくにつれて締め付けられる。
なんで英語喋れるんだ、は置いといて
典型的オリエンタリズムと男性中心目線も置いとかない
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幽霊と未亡人(1947年製作の映画)

4.7

流石に画質と字幕が懐かしい感じだった。

とても話の進みが早くてありがたい。必要最低限のセリフとカットで全部収めてるの最高
幽霊屋敷なのに怖くない、あくまでファンタジーなのが時代柄だ。
幽霊より実在人
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

4.1

最初のレースコースの、え?なになに??ってなる摩訶不思議な。。白黒映画のそれみたいなのが最高だ。
何も起きないしほとんど説明がないのが好みだった
全体的に芸術とか表現とかに対する皮肉ばっかりで面白い。
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.6

途中までずっと、あーそんなもんかーうんうんそーだよねーそーするよねーでもそれって職人としてどうなの?わかるけどさ?矜持は?としらけた感じで見てたんだけど、最後の🌊と🌅と🪦にやられた何あれもっと見せろ(>>続きを読む