NICEさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

3.5

世紀の珍作🤯
ベン・スティーラーのベスト

映画ネタ&パロディ、文字通りのブラックジョーク…
好みは分かれるが個人的には大好き。

ダウニーJr.の面白さがピカイチ。

英語のスラングが全て理解できた
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キャリー(1976年製作の映画)

3.7

シンデレラストーリーは夢なのか

学校でいじめられ、親にいじめられ、遂に少女は発狂する😢

オカルトチックな設定を抜けば、なかなか深刻…怖いというよりは、悲しい映画だったな。

クロエ版もまあまあ好き
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HACHI 約束の犬(2009年製作の映画)

3.8

ハチ…😭😭😭

忠犬ハチ公のアメリカ版🐕

動物✖︎感動系の映画だが、感動を誘うコテコテの陳腐さはなく、割とあっさりしているのが素晴らしい。

『僕のワンダフル・ライフ』のような人間のエゴもほぼ無く、
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

夢の町ハリウッドの闇🇺🇸
割と良くある内容だが、リンチの手にかかれば、斬新で幻想的な作品に風変わり。

『サンセット大通り』が一度ハリウッドの栄光を手にした人間の没落を描く映画ならば、今作は最初から栄
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.5

じわじわと重い空気のスリラー。

静かな映画だが、ブラックコメディ的要素もあり、意外と笑える。

ソフィア・コッポラの繊細さに感服👏
"言葉に出さない"で描くのが上手い。

偏った性格の人物がいる訳で
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

じわじわくる感動。東京ってこんな面白い街だったっけ🗼

クスクス笑えて、ほろりと泣ける、繊細でゆったりとした味わい。ビル・マーレイとスカヨハ愛おしい。

"Lost in Translation"
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.5

意外と無かった女&女コンビ。
新時代のアメリカンニューシネマ。

リドリー・スコットは、男にせよ女にせよカッコ良い人物を描く天才。エレン・リプリーとはまた違うカリスマ像をリドリー・スコットは作り上げた
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.8

楽しいヒューマンドラマ👍
『ジプシーのとき』前半の拡張版。
楽しげな音楽、たくさんの動物、結婚式、ジプシー、ギャングっぽい奴ら…
クストリッツァ節全開!

ひとつひとつの小さなアイデアが面白く、何度も
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.6

旧ユーゴスラビアへの哀悼。クストリッツァ監督の意欲作🐵

第二次世界大戦のなか、独自の共産体制へ変化したユーゴスラビア。地下=ユーゴのメタファー。

壮大だから観た後に「凄い映画を観た」感は残る。ただ
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ジプシーのとき(1989年製作の映画)

4.2

エミール・クストリッツァの最高傑作。

のどかに暮らしていた民族に迫り来る文明社会の影。時代に置いていかれ、東欧にも西欧にも俗せないヨーロッパのはみ出し者たち。

粗削りな部分はあるが、それ以上に魅力
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大いなる幻影(1937年製作の映画)

4.3

傑作中の傑作、ホンモノの映画!👏

国威高揚プロパガンダ映画が必要とされる時代、ジャン・ルノワールは真逆の映画を作った。
ルノワールの母国フランスでさえ、反独感情が高まっていたために、受け入れられなか
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

4.1

バカな負け犬の神様。

ポール・ニューマンのカリスマ性光る、アメリカン・ニューシネマの駆け出し。

ストーリーは至って普通だが、何といってもルークの人物像が魅力的。
見る人が強く憧れる人物でありながら
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

"面白いサスペンス"の基本の真逆を行く、壮大な茶番劇。

【刑事&主人公=正義】という固定概念を利用し、視聴者の裏をかく騙し絵のような頭のおかしいコメディ映画。

◉最後のパク警部の眼差し
➡︎ソン・
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.9

…🔨

理性的な復讐ほど怖いものはない。

胸糞な内容だが、全ての謎が最後は一つに纏り、意外と心がスッキリする。この収拾が付かなそうな内容を、しっかり纏めたのが凄い。(原作マンガのオチより好き)

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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.5

シャーリーズ・セロン凄すぎ👏

"女スパイもの"はハズレが多いけど、この作品は当たり。

CG、スタントマン、高速カメラワーク、に頼らないアクション映画は近年では珍しい。長回しのアクションシーンは圧巻
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

ストレス発散にもってこい🤯
最も好きなアニメ映画。

不良少年の小さ過ぎる悩みと、あまりにも大き過ぎる世界観。カオスでドラッギーな唯一無二の変態映画!

アイデアやデザイン、作画はもちろん凄いが、何と
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シリアスマン(2009年製作の映画)

3.8

隠れた名作。
コーエン兄弟の描く真面目な男👨🏻‍🏫

もはや因果応報のルールすら無くすという最高に不条理でニヒル。

"全ては無意味である"という哲学。
全てが無意味な映画。日常系の映画の史上最高傑作
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.6

ただの感動ポルノかと思いきや、素晴らしい家族&青春ドラマだった😢

何といっても、オギー以外の人物にも焦点を当ててくれるのが素晴らしい!
なんならオギーの姉ちゃんが主人公です

高い評価に対し半信半疑
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.5

予想以上に良かった👏

批評家&古参の評価が酷過ぎたので、全く期待しないで観たが、個人的にかなり楽しめた作品。

とにかくビジュアル的にカッコ良い。
ほぼCGだと分かっていても、映像の美しさに見惚れた
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.7

さらに深みを増すクレイグボンド

冒頭のアクションシーンからアデルの主題歌までの流れが完璧。

クリストファー・ノーランの作風に影響を受けたらしいが、確かに『ダークナイト』に近いものがある。

ただ脚
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人間の條件 完結篇(1961年製作の映画)

4.0

小林正樹監督『人間の条件』❺❻

「仕方ないで済ませてはいけない」

心も体もボロボロになっていく梶さんを見るのが辛すぎる…😢

ファシズム、資本主義、社会主義…
国家や集団、社会のシステムに完璧なも
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人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959年製作の映画)

4.0

小林正樹監督『人間の条件』❸❹

軍隊の不条理さを描く2作。
『フルメタル・ジャケット』を彷彿とさせる内容だった。

映画史上ビンタの回数が多い映画No.1説。

ただ前回に比べ、梶さんのキャラクター
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人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959年製作の映画)

4.2

小林正樹監督『人間の条件』❶❷

「人間の隣にはいつでも人間がいる」

この❶❷部は、日本人としては非常に扱いづらい内容であり、こんな映画を作ったこと自体が凄い。実際に外国人のキャストを呼べなかったの
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CUBE(1997年製作の映画)

3.5

謎解き&密室スリラー
低予算映画の金字塔!

面白いアイデアだけで作られ、締め方まで考えてなかった感はあるが、それが"不条理もの"としての面白味に昇華したと言えなくもない🤔

複雑化し「誰が何のために
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皆殺しの天使(1962年製作の映画)

3.8

ブニュエルらしい不条理コメディ。

ただ後の作品に比べるとかなり陰鬱で、フランコ政権下のスペインの雰囲気が反映されている。

社会の同調圧力&自由を封じる壁。
それは目に見えなくとも、確かに存在してい
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サクリファイス(1986年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

世界の終末と新しい世界の始まり。

世界平和・冷戦の終結・世界の終末
それにはOffret=Sacrifice=犠牲
が必要である。

マリアのくだり➡︎信仰心・愛の復活。犠牲になる覚悟(財産を捨てる
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.0

どのカットも絵になる美しさ。

Il conformista=同調者

若かりしベルトルッチの悩み&イタリアのファシズムの正体

どの環境にも同調するようで、どの環境にも同調できない。

マイノリティ
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

3.5

BTTF最終章🚂

マーティとドクの成長、そして選択。
今作はストーリーよりキャラクターに焦点を当てた作品。

前2作と違い巧妙なプロットは無く、単体の作品としての満足度は落ちるが、シリーズの締めくく
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.7

素晴らしいアイデアと脚本👏

過去.現在.未来.それぞれの関係性。
"タイムトラベルもの"としては、前作よりさらに興味深い内容になった。

未来パートは今見てもワクワクする…

マーティは相変わらずカ
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.1

クレイグ・ボンド最高傑作!

スタイリッシュさと泥臭さ、見事なバランスの傑作。めちゃくちゃ面白い。

イケイケなノリ、高速カット、CG多用、それに頼らない正統派アクション映画。

しっかりと007の伝
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

3.8

無謀な夢を追う男🚢

ロマンが詰まった映画だった。
『アギーレ神怒り』と似てるようで真逆の映画。

こんな映画を作ろうとしたこと自体がもう既にロマンであり、それを見事に完成させたのが何よりも凄い。
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私が、生きる肌(2011年製作の映画)

3.7

雌雄、表裏一体。

とにかくアイデアが凄い👏
衝撃的なだけでなく、サスペンスとしても面白い。事前情報無しで観るべき作品。

意外な所に面白い伏線が張ってあったり、流石にアルモドバルは脚本が上手いなぁと
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エスター(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

子役が凄い…😨

ジャンプスケアに頼らないホラー。
怖いだけでなく単純に面白かった。
ハラハラ感を作るのが上手い👏

全体的には好きだったが、オチはあまり好きではない。
エスターは大人だった…というオ
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.5

We live, we die.
Wheels on the bus go round,
and round.

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが楽しそう…
それだけで充分‼️

楽し
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父の祈りを(1993年製作の映画)

4.0

冤罪モノは観るのが辛い…😢

なかなか重い内容であるが、主人公の人柄など堅苦しすぎないので、観ていて疲れはしない。

強い印象を残す映画ではないが、名作感がある作品。ダニエル・デイ=ルイスとピート・ポ
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