こんなものを撮ろうとする奴がまだアメリカにいることに少し安心する。この悪役が次々と銃を捨てて主人公の銃口にその身を晒すような西部劇を誰が必要としているか分からないが。
恥ずかしながらタイ•ウェストの過>>続きを読む
黒豹の影に追い詰められた女が逃げ場所を求めてプールに飛び込んでしまうのが面白い。
夜の追跡場面に不意に飛び込んでくるバスに意表をつかれた。
シモーヌ•シモンのギラリと光る眼にゾクリ。
意外と経済的な語りで驚いた。最初のカジノで賭け金が釣り上がっていって男が拳銃自殺する件なんてB級ノワール的だし、物語上重要な出来事を手紙の文面で説明してしまうのもサイレント的。
常に喜劇と紙一重のラス>>続きを読む
人物の挙動のあまりの遅さに痺れる。
様々な人物が次々とフレーム内に入ってくる2カット目からもうすごいし、再び反復された瞬間これがラストショットになると誰もが了解できるほどの強度がある。
一応ファースト>>続きを読む
ムトウユージ監督作では一番良かった。しんのすけが絶対に泣き顔を見せないのが良い。ただ長い。
ボディ・スナッチャーものをしっかりやっている前半はいいが、後半はもう少し跳ねて欲しかった。
松坂先生がカッコいいのは良かったけど。
あまりノれず。『ハードコア』の監督なので期待してたのだけど暴力描写が一本調子でまいった。投げた椅子が怪我人の顔面にヒットするところと一度仕切り直すバスでの格闘は良し。
終盤の団地でのアクションシーンは目を見張る出来。体技そのものの素晴らしさに加えて舞台設定の斬新さと上へ下への動線が見ていて楽しい。スナイパーのスコープを通して位置関係がわかるのも見やすい。一人だけ段違>>続きを読む
極限状況下で最適化されたキャラクターをこそ見たいのに、子供=ポカする存在として描かれているからひたすらノれない。主要登場人物が子供であることはプロフェッショナル活劇を望んじゃいけない理由にはならないは>>続きを読む
初っ端の正体不明のカメラと照明から怖〜という感じ。
古典的な幽霊映画風の現代パートに対してカラーの時代劇パートがかなり活劇していて、『魔人ドラキュラ(1931)』と『吸血鬼ドラキュラ(1958)』を一>>続きを読む
夜霧と照明の演出はベタだけどちゃんと不気味になってて良い。
床下や隣家でのかくれんぼとかちゃんと演出しなきゃいけないところは真っ当に撮ってて好感。
実質80分だし申し分ないのだが焼死体はしっかり見せて>>続きを読む
ギレスピーの前作『アイ、トーニャ』がめちゃくちゃ嫌いなんだがこれは結構楽しめた。相変わらずカメラぐるぐるぐらぐらで音楽かけときゃ良かんべって感じだけど、エマ•ストーンの愛嬌に軍配。再解釈ものの例に漏れ>>続きを読む
ハサウェイがジンジャエールを飲みながらギギに気づくところ、一つのアクションを様々なアングルから割って繋ぐことで印象付けていて、少し万田邦敏『接吻』の携帯を投げるシーンを思い出して背筋を伸ばした。
ナイ>>続きを読む
子供がめちゃくちゃ可愛く撮られてる。
身売りの娘のエピソードも泣けて泣けて。
雨が上ったかと思ったら悲壮になだれ込むラストの大立ち回り。大傑作。
下手な鋸を弾くと囚人たちが歌い出すくだりにグッときた。
斧を振り下ろすニュー・モーゼに爆笑。
アン・シャーリーが様々な衣装を着るのが良い。船員服が可愛いですね。
冒頭の金鉱襲撃→乱闘→馬で逃走→革命軍による待ち伏せの流れが実に鮮やか。
主人公が切符売り場で襲撃される場面で窓ガラスに銃弾の跡が一つだけポッと空く、背中を撃たれた男から血が吹き出す。『最後の酋長』で>>続きを読む
冒頭、悲鳴に驚いて次々に人々が窓から顔を出す。その一つが美しい女性のシルエット、かと思ったら顔を出したのは老婆。また、舞台の幕が上がったと思ったら拘置所のヒロインにつながる、といった調子の意地悪なサス>>続きを読む
ドレスを燃やす場面と垂れ下がって揺れる受話器のイメージが印象に残る。
種明かしされたことで殺人場面で映画が大ウソついてたことがわかるのも良し。
コンスタンス・タワーズ演じるケリーが娼婦の元締めのキャンディを引っ叩いて口にドル札を詰め込むところで否応なく惹かれる。
婚約者が少女に悪戯をするところを見てしまう場面でのアップショットによる暴力的なつ>>続きを読む
銃の入ったビニール袋の魅力に抗えない。車椅子の殺し屋がボス(犬使い)に転がされるガードレール沿いの原っぱなどのロケーションの“安さ”に感動。
実際にそうなんだからしょうがないだろと言わんばかりにあっさり一発の銃弾が走行中の運転手の頭に命中する。良い。
めちゃくちゃ面白い。余裕でオールタイムベスト入り。
場面転換のたびにキマった構図のショットが挟まれる。麺を啜る若山富三郎の口元から場面を始めるなんてどうやったら思いつくのだろう。
ドンパチのキレも凄ま>>続きを読む
S・クレイグ・ザラーの名前に釣られて観た時点で俺の負けだ。こういうのは事故的に観るのが一番良いはずなのに。
パルプフィクション的なチープさを志向していることはすぐに了解できるが、輪を乱すヤツが出てこず>>続きを読む
投げたコインを撃っただの撃ってないだのってなんでこんなに面白いんだろう。
右方から迫り来るインディアンの群れから左方で迎え撃つ騎兵隊へパンするショットがキマってる。
地理的に不利な上下から水平な高所へ>>続きを読む
高倉健と星由里子が戸畑に旅立つ船場での質量を伴った灰色に輝く海が印象深い。
藤純子の最後に身を引く姿や死地に赴く星由里子の顔など、女優陣が映えている。