2秒前さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

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Zoom切り返しの手際の良さと島へ行くまでの簡潔さは流石。序盤からドローン撮影が効果的に使われてると思ったらまさか魔犬の正体を暗示していたとは(んなわけない)。YouTuberの「いや、人殺しちゃダメ>>続きを読む

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

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最近ウェットな物語に食傷気味だったので、情を徹底的に排したドライなポランスキーの手捌きに心洗われた。いや、ドライというより温度が無いと言った方が的確か。デュジャルダンが窓が開かない部屋の暑さに詰襟を緩>>続きを読む

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

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面白かった。茶番の面白さをしっかり成立させるキャラクターの妙。鳥山明のキャラデザ力はいまだ衰えを知らず。デカいことやっててもスケールが小さく感じられるのがむしろ良い。つまり初期ドラゴンボールの面白さ。>>続きを読む

燃えよドラゴン ディレクターズ・カット版(1973年製作の映画)

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ブルース・リーの映画、どれも改めて観ると陰惨な話でビックリする。リーの行動のとばっちりで、リーの知らないところで吊るされ沈められるジム・ケリー。

ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

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ノラ・ミャオが可愛い。右肘と右膝を破壊されてもなお立ちあがろうとするチャック・ノリスの勇姿に痺れる。そして今作のリーは、彼のためだけに怒り、吠えるのだ。
ウォン・チュンスンの性急な裏切りとあっさりとし
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ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

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4kリマスター版を鑑賞。4kリマスターによって甦ったのはユン・ワー、タン・ロンをはじめとするスタントチームの奮闘だった。話に関してはメタい設定が要らないとか、最短で死亡の塔に向かえよとか初見時から印象>>続きを読む

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

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めちゃくちゃ久しぶりに見たがやっぱり超面白い。
真っ白なスーツを着たリーが土砂降りの中錯乱しながら師匠の墓を暴こうとする冒頭から既に狂気じみている。殺した相手をいちいち外に吊るす行為もサイコキラーのそ
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ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

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こんなに陰惨な映画だったっけ、と驚く。死屍累々、親族は子供まで皆殺しだ。
映画で機会が本来の用途ではなく殺人に使用される描写が好きなのだが、今作の製氷機のアイデアはなかなか良い。リーが氷漬けの死体を見
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ダスト 塵(2007年製作の映画)

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塵とは映画に映る最小単位であり、映画を構成する最小単位だ。だがほとんどの塵は除去されるものであり、人間は塵に対して負け戦を続けてきたという。なら我々はわざわざ金を払ってその除去されるものをありがたがっ>>続きを読む

インディアナ州モンロヴィア(2018年製作の映画)

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傑作、近年のワイズマン作品では最も好み。ハイスクールでの地元史(?)の授業で最前列に座り、退屈そうにペンをいじったり、オフショルダーの服のズレを直す女の子がとても美しく、目を奪われた。このシーンの主役>>続きを読む

ヘルボーイ(2019年製作の映画)

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再見。「見せない美徳」に背を向けていかに残虐に人を殺すかに全振りした結果生じた無機質な面白さ。イギリスののどかな草っ原で繰り広げられる騎馬隊との戦いのチープさと人喰い。驚くほど潔く終わるロンドン大虐殺>>続きを読む

悪魔の赤ちゃん2(1978年製作の映画)

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完全にイッちゃってるジョン・P・ライアンが良い。前作よりホラー要素は後退し、まさかの地下組織vs警察モノに。移動分娩車や赤ちゃん研究をしている地下室の美術も◯。パスンパスンと鳴り響く軽い拳銃の音が心地>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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実に気持ちのいいスポーツ戦争映画。「このルートを何分以内に通り抜けてここにダンクを決めてハードル超えて帰れば勝ち」というルール説明が明快故に盛り上がるポイントも明快。的当てゲームのような訓練場面にどう>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

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冒頭の長回しの貧乏くささに胸打たれる。視聴率争いの表現は寒いSNSの可視化なんかより下請けスタジオでの視聴者数が変わっていくような描写がもっと欲しかったな。
まあ総じて丁寧すぎるきらいがあるが楽しめた
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バブル(2022年製作の映画)

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東京に人が20人くらいしかいるように見えないとか、今時白痴美少女を犠牲にして世界を救わせるのかよとか、そもそも小畑健の女の子に魅力を感じたことがねえとか色々言いたいことがあるが言わないでおく。
そんな
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

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2回観た。面白い。

ここ数年凡作、駄作を連発してきたMCUが知能指数の高い演出家を一人入れるだけでこうも変わるかと。冒頭の怪物との戦闘での高低差のある空間を上手く捉えたショットなど30本近いMCU作
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

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冒頭の物を落っことしながら歩くジュリエット・ベルトを、それを拾って身につけつつドミニク・ラブリエが尾行する場面だけを切り取っても優れた短編として成立する。飴を舐め始めてからは反復が多くなりやや間伸びし>>続きを読む

デュエル(1976年製作の映画)

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どちらの魔女もコマとコマの隙間に吸い込まれるようにフッと消えてしまうのが良い。リュプチャンスキーの撮影もキメキメ。

メリー・ゴー・ラウンド(1981年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白いと思ったんだが、めちゃくちゃ面白いと思った以外の記憶がない。

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

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う〜ん微妙。取り違えネタで引っ張らなかったり、城中での逃走場面などは良かったが、いちいち春日部に戻ってかすかべ防衛隊一人一人に役割を与える作劇がまどろっこしい。あとクレしん映画でロボが冴えないのは致命>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

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素晴らしきパジャマ映画。ウディ・ノーマンのそれ(上下一体タイプの愛くるしいこと!!)は一種の武装解除だ。屋外では予測不能な行動で叔父を翻弄する彼も、その姿では外見に見合った子供らしさに甘んじるほかない>>続きを読む

北の橋(1981年製作の映画)

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今回のリヴェット特集で一番のお気に入り。

どこからかやってきた宿なし女二人の放浪旅というコンセプトの時点で勝っている。
線路や段差の上を歩いたりと幼児のような多動症的キャラクターであるパスカルと、何
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アネット(2021年製作の映画)

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大変面白かったことを前提として書くが、少し期待していたタイプの面白さと違って面食らった。
マジックが起きすぎて慣れてきてしまうというのもある。あの人形が受肉することなど誰でも予想がつくだろう。だが、赤
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

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作品そのものより番外戦のほうが興味深くなってきた本シリーズ。キャンセルカルチャーに追いつかれる前に走り切れるか。
エズラ・ミラーは今回で退場させられるとしてもそもそもJ・K・ローリングがアレだしなあ。

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

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冒頭、燃える家をバックに立ち去るクーパーをとらえたロングショットから、大雨の中テントを片付ける場面あたりまでは、「お、今回は良いんじゃないか」と期待したが結局そんなことはなかった。
相変わらずデルトロ
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

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C・モレッツが戦闘機に乗り込むまで5分も無いんじゃないか?不穏な気配の醸成は滑走路の霧と消失する誘導院だけで十分だと言わんばかり。精神的なwidowとなった彼女の悲嘆を表すにも、慟哭を捉えた引きのショ>>続きを読む

ファスビンダーのケレル(1982年製作の映画)

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こんなことを書くとシネフィルに刺殺されそうだが、あまり数は観れていないのだがファスビンダーの映画はどうも苦手。
今作では兄弟の路上での舞踏のような格闘シーンに顕著なように、「どう見せたいか」より「どう
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

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結構楽しめた。技巧に陥りすぎて画面がつまんなくなってる典型なのだが、サディステックな殺人シーンはなかなか。ショーン・ビーンの顔面破壊に大いに笑う。親父ゆずりで銃撃に光るものがある気がしないでもない。

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

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今年暫定2位(1位はクライ マッチョ)。

T・スウィントンの抽象的な音の説明を音響技師が実際的な方法で再現していくプロセスが面白い。基本的にフィックスの画面が多いがこの技師と生花用冷蔵庫の下見に行く
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

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脚本家出身監督という蔑称(?)を意に介さないかのように、マット・リーヴスは物語に従属した画面を撮り続ける。化物車が炎から飛び出す一番のスペクタクルも、キスをした女性の離れていく背中も、わざわざサイドミ>>続きを読む

牛首村(2022年製作の映画)

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良くできている。だがそれは単なる褒め言葉ではない。
確かに清水崇の恐怖描写はもはや、洗練の域に達している。だが画面端に見切れる幽霊にはたして今の観客は怖がるのだろうか。
『闇動画』のような単体の恐怖表
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