johannさんの映画レビュー・感想・評価

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バビ・ヤール(2021年製作の映画)

4.4

長い、退屈、あまりに凄惨、それらすべてあまりに人間的。隣人と対等に付き合うことをしない全現代人が見るべき

新生ロシア1991(2015年製作の映画)

3.7

91年、最期のレニングラードにて若いプーチンを発見

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

1人のクラシックファンとして。
マーラー5番という掛け値なしの名曲はその筋において筆舌に尽くし難い「ある地点への到達」を描いているとされる。
第一楽章「葬送行進曲」から「嵐のように」と指示される第二楽
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

爆音で観れて良かった。
音圧は全てを解決するので

バビロン(2021年製作の映画)

3.5

スペクタクル!大河の中の一滴、宇宙の中の星屑たる我々の自己認識をもう一度叩き込んでくれる。
全て最後の涙のためにある3時間

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

高校生の頃、北京に駐在していた父に連れ立って故宮を訪れたのは鮮明に思い出される。気温はマイナス10度を下回り、昔ここに住んでいた人達はさぞ大変だったろうと憐んだ記憶がある。
そして何より共産党のランド
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

2.3

色彩を楽しむビデオ。トムヨークの長いMVのような。デカダン趣味なわざとらしい芝居と、物質主義的すぎる小道具の数々。見ていて必ずしも心地よいものではない

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.3

死ぬ前に観たい、
こんなんでいいんだよ、
と言い遺したい

戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.2

個人的に反出生主義に近い考えを持っているのですが(他者の命に対して責任を負うことは不可能であるという論理)、その視座から観るとあまりに堪え難いエゴイズムにあてられます。ただこの時期のレニングラードの倫>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.9

ポストベトナム戦争のボーイミーツガール映画だと思うと不思議な感覚に。
ホモソの極みのようなコミュニティに憧れもありつつ、絶対に仲良くなれないたろうなという諦念が鑑賞後残った

マーラー(1974年製作の映画)

3.8

1人のマーラーファンとして。
みなさんがこちらで話題にあげる(内容は賛否両論ありますが)マーラーの夢想するイメージの演出について、私はすこぶる好感を抱きました。
きまって「死」を描く該当のシーンは(改
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親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

4.3

まず、芝居が本当に素晴らしい。
理想の共産主義(を目指す途上にある社会主義)という大きなイデオロギーの傘の下においても当然保守/革新派、知識がないので周りの人間に流される若者etc国民は一枚岩ではない
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.6

俳優たちは素人なので、正常な感覚だと彼らの芝居は正直かなりつらいものがあると感じた。
自然主義的な上記の演出と終始主語のない気障な脚本がアンマッチで全然内容入ってこないなと前半は頭を抱えていたが、
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偶然と想像(2021年製作の映画)

2.2

あまりに丁寧な会話(時に冗長的)から「不毛なやり取りに形式的な承認プロセスを敷いたり、丁寧に言葉を紡いでる俺たち…」みたいな態度を感じてしまった。役者というより、脚本が肌に合わなかったのかも。
ドライ
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