SSDさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

SSD

SSD

映画(421)
ドラマ(138)
アニメ(0)

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

分断国家と内紛国。

どちらもかけ離れた世界のようで実は隣国であったり、内紛はなくてもいつどんな攻撃を受けないとも限らない。

死と背中合わせのある意味敵国との脱出劇は、かなり壮絶。
信じられるのか否
>>続きを読む

レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

2.8

主演俳優の個性だけで引っ張ってるような感じ。

ストーリーも演出も音楽もあまり魅力なかった。よくわからんし…

蜥蜴って…そこまで深い意味ない気がする。

容疑者X(2023年製作の映画)

3.8

東野作品であることを意識せずに視聴。

とにかくオチを知って見るのと、初めて見るのでは感想も印象も違う。

自分はこちらが初めて。
(この後日本版映画を視聴)

自分はこちらのラストがかなり印象的だっ
>>続きを読む

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.7

インド版リメイクを視聴したので、こちらも…

堤真一さんの演技と松雪泰子さんの儚げで守りたくなるような「美人」の設定は秀逸。

湯川教授の存在が要となる本作ならではの推理劇としておもしろかった。

>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.5

ちょっと疲れて情けないアメリカの田舎親父のマット・ディモン。
うまい俳優は、それぞれの年代でしっかり役をこなしてくれる。

ほぼフランスのマルセイユが舞台で、想像よりうらぶれて危険な街もあることを知っ
>>続きを読む

人間の値打ち(2013年製作の映画)

3.5

人間の値打ちは、中身の価値ではなくその人間の貨幣価値…というお話。

なんだか登場人物み〜んなが俗物で、かえってリアル。

ひき逃げ事件に絡む、それぞれの人物像の描き方が時間軸に合わせて絡み合ったサス
>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.3

事実は、カッコ悪い。

マフィアの家族の絆みたいな信頼関係とは全く違う、守るべきものさえわからないチンピラギャングの短絡的であさはかな傍若無人さ。
環境がそうさせたのかもしれないが、どこにも救いも魅力
>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.8

地味ながらなかなかの怖さ。

母親の独りよがりの変質的で歪な愛情?(愛情じゃないか)
母と娘のほぼ二人だけの、特に身体の不自由な娘の閉塞感が息苦しい感じ。

クロエ役の女優さんがすごくうまい!

何気
>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.8

視聴後、原作を読んで慄いた。

阿部サダヲさんという方は確かにすごい俳優とは思うが、あまりに原作の印象からかけ離れていたし、ストーリーの奥深さを映像化できない歯痒さも感じた。


印象的なのは面会シ
>>続きを読む

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.5

この作品の成り立ちなど何も知らずに視聴したら、途中ロッキーのテーマが流れてへっ?ってなった。

特にロッキーに思い入れもなく、ボクシングもよく知らない世界。
それでも試合のシーンは迫力あったし、複雑な
>>続きを読む

肉体の悪魔(1947年製作の映画)

4.0

ストーリー、演出、脚本全てジェラール・フィリップあっての作品。

際立つ美しさはもちろん、危うく無鉄砲な幼さと大人びた繊細さ感受性など戦争を背景にあざとい不倫がなぜかこの俳優の存在だけで悲恋に成り立っ
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.2

ラブリーなプロローグからのノスタルジックでカオスな世界観のホラーへの流れに引き込まれる。

アニャ・テイラー・ジョイのミステリアスでちょっとコケティッシュな魅力が際立つ。しかも男を誘い込むような目線や
>>続きを読む

ロミオとジュリエット(1968年製作の映画)

4.0

久しぶりに鑑賞。

衣装、美術他全てがただひたすら美しい。
主演2人が初々しく、それがより残酷な悲恋を際立たせる。
ニーノ・ロータの有名すぎる音楽。
詩を語るようなセリフ。

シェイクスピアの世界観を
>>続きを読む

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.8

コメディ仕立てだが、何気にもしかしたら近い将来、現実に似たような話が出てきそうな気もする。
元々恋愛体質な英国王室だし。

英国っぽいスーツと、ちょっとくだけたアメリカンスタイルの対比とか、「らしさ」
>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

子供ならではの世界観。

夢だったり、妄想だったりっていうぼんやりとある潜在意識をそのまま行動に移すとそれこそまさにホラーで悪夢。

ただ普通は、そんな現実になんかなりゃしない。

いかにも北欧っぽい
>>続きを読む

ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

2.8

美しくカッコいいガル・ガドットのアクション映画。
ミッションインポッシブルのシーン使ってないか?というくらいの既視感。
内容のわりには、撮影が壮大。

ELI/イーライ(2019年製作の映画)

3.4

敬虔なクリスチャンが見たらわかるのかなぁ…

どうもいろんな伏線がひかれてるようだったが、キリスト教について無知な自分には???っていうシーンが多かった。

最近Netflixでカルト系を見ていたせい
>>続きを読む

NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

3.5

自分としては、前半の電気のつかない真っ暗な動物園や得体の知れない暗闇の謎の人物のあたりが一番不気味でリアルに怖かった。
まぁ全般ほぼ夜の暗いシーンだったけど。

信仰によって怖さも違うのかもしれない。
>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.2

二度目の視聴。

西洋から見た中国。
ストーリーも演出も映像も神秘的な見せ方が際立っていたように感じる。

ベルトリッチ監督らしい装飾的な歴史への美のこだわり。

3歳で皇帝に即位、紫禁城の中だけの世
>>続きを読む

かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.5

以前初めて観たのは、父に勧められて。

これは大人になってからでないとその心情、切なさ、歯痒さはわからない。

戦争で引き裂かれた恋人、夫婦、家族の悲惨さはいろいろだが、大切な人を待ち続ける想いは計り
>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.7

明るくかわいい世界に見せてることが、より一層寒気のするブラックさ。

タイトルだけは知ってたけど、こういう話とは…

ジム・キャリーのキャラクターがコメディチックだけど哀愁もあって、この世界観を出せた
>>続きを読む

美しき諍い女(いさかいめ)(1991年製作の映画)

3.2

ここまで淡々としたタイプの映画で約4時間をよく頑張って観た自分に先ずはお疲れ様。

ドキュメンタリーのような画家とモデルのアトリエシーンは、ペンのカリカリという音だけではじまり、ほぼ全編音楽らしきもの
>>続きを読む

ジェラール・フィリップ 最後の冬(2022年製作の映画)

2.7

星の数とジェラール・フィリップ本人の評価は違います。

ドキュメンタリーとしての構成が、はちゃめちゃ。

政治的な活動もしていて、見た目の繊細な美しさとは対照的な面もあり演技も舞台出身らしくなかなか硬
>>続きを読む

チャイルド・マリッジ 掠奪された花嫁(2014年製作の映画)

3.0

理不尽すぎる風習?しきたり?
どちらにしても世界中で表に出てきにくい現実を知るだけでもこの作品の意味を感じる。

悪の教典(2012年製作の映画)

2.7

作品の良し悪しは別として…

途中から自分があの状況になったらどうするか、そればかり考えた。

ハスミン役の伊藤英明のイッちゃってる感は寒気がした。

ちなみに原作読んでなくて、しかもto be co
>>続きを読む

スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

3.3

叙情的でかすれたような儚げな映像が綺麗。
風景や街並み、人物も本当に普通で雑多な感じなのに何故かヨーロッパ映画を見たような印象。

欲情のままのシーンは、エロチックというよりは乾いた感じ。

ただやっ
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.8

壮大なSFを超えた後半の伏線回収は見事。

序盤の埃っぽい未来というよりはちょっとノスタルジックな映像から、テクノロジカルな世界、また未知の宇宙空間や異次元の世界へのプロセスに見入ってしまう。

ハン
>>続きを読む

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.0

曖昧な記憶でありながら、時々見返す半世紀前の作品。

ホラーというくくりだが、自分の中ではそこより作品全体の不気味な神秘性?みたいなものになぜか惹かれている。

悪魔の卑猥で悍ましく下品な汚い言葉、声
>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.0

俳優陣はみんなうまいなぁって。

でも是枝作品のクセ?というか色?みたいなものはもうおなかいっぱいと感じてしまう。

生き方下手な人達をちょっと美化してる感じ(自分の勝手な感じ方かも)は、特に終盤なん
>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

映像はレオの表情にフォーカスして、レオの心情を読み取れよって言われているかのよう。

レミはもういない…(全く死という言葉は出てこない)という表現。

どんな現実があっても残された人達は、生活が続く。
>>続きを読む

ジョー・ベル ~心の旅~(2020年製作の映画)

3.8

いじめって暴力、言葉はもちろんだけど、自分のアイデンティティーの否定もキツすぎる。

親として何か行動を起こさないといられない心の葛藤。
いじめはもちろん問題外。
ただ、それぞれがみんな悪いわけではな
>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.2

なんとなくタイトルが軽そうなラブストーリーかと思って敬遠していたが、見終わってこのセント・オブ・ウーマンというタイトルが洒落ていて最高だった。

偏屈な盲目の元軍人、しかも喋り出すと下ネタ満載だし身勝
>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.3

人の命も紙一重。
戦中の残酷さは想像を絶するが、ピアニストという主人公の人となりで自分の命を守れた事、良心的なドイツ人将校とたまたま出会えた事実。

偶然なのか、必然なのか。

ナチスによるユダヤ迫害
>>続きを読む

インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実(2010年製作の映画)

4.0

リーマンショック前、アメリカ在住の友人が「アメリカでは金もないのに平気で借金して家を買う人がそれなりにいる、意味わからん…」と言っていたのをなぜかよく覚えている。

確かに無知な庶民は多く、怖いものな
>>続きを読む

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

5.0

日本ドラマのダブルフェイスを見て、その元となるこの作品を絶対見なくては…と思っていた映画。

何回か観ているがやっぱりこの世界観がとにかくいい!
アクションに頼らず、落ち着いた演出と演技。トニー・レオ
>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.0

ほっこり、うるうる。

人間にとってのワンちゃんの存在って…
親や子供、兄弟とも違う癒しの存在。

ワンちゃんの短いけど凝縮された犬生と生まれ変わって愛しい人に出会えるファンタジー。

なんか幸せだ。