海辺の小さな街へバカンスにきたユロ伯父さんは、至るところで騒ぎを起こしてばかり、でもその愛すべき人柄(?)から、人は彼のお馬鹿を受け入れていく。ジャック·タチが監督、主演を務めた「ユロ伯父さん」シリー>>続きを読む
絵画の女性にしか興味を持てない男が、生きた女の「背中の反り」に性的魅力を感じ、一晩をともにするが、やはり絵画には敵わないと思い、女にさまざま難癖をつけては、絵のように美しくあらせようとする。ロメールの>>続きを読む
街でいつもすれ違う美女に思いきって声をかけ、彼女の家を突き止めるも、その日以降、彼女は消えてしまう。そこで、彼女の家の向かいにあるパン屋の娘に色目を使い、気を引くことで女への面当てをしようとするのだが>>続きを読む
四十目前までのほほんと暮らしてきた下手なギター弾きの男が、ある日、金持ちの伯母から莫大な資産を相続したという。調子に乗ってアパルトマンを手放し、高級ホテルへ引っ越すも、伯母が相続を取りやめ、一文無しの>>続きを読む
パリを舞台にヌーヴェル·ヴァーグ周りの映画作家が集まって作った六篇の短編からなるオムニバス。エリック·ロメール(④)目的で観たけど、ロメールのが一番つまらなかった。パリの「あるある」的な話を期待してい>>続きを読む
「自分で自分の幸せ、探しちゃいけないんでしょうか?」
主題がひとつの家族の「結婚」の話から外に出て行かない、社会的な広がりを持たないなど、当時は批判されていた小津が、おそらくはその批判に応えたのか、>>続きを読む
コメディ作家ピエール·エテックスによる四篇のコント集。近年の技術で修復されたフィルムをもとに再編集されたとかなんとかで、第一幕のみカラーになっている。表題にもなっている三幕の『健康でさえあれば』で滅茶>>続きを読む
「モノにできない女に我慢できないのね」
スイスの美しい湖畔へバカンスに来た外交官の男。隣家に暮らす女流作家が書く小説のストーリー作りに協力するという体で、近所の少女を口説いてみせることになるのだが、>>続きを読む
60年代当時気鋭の映画作家5人を集めて製作されたオムニバス作品。トリュフォーの『二十歳の恋』だけ観れたのでそちらを鑑賞。主演は、この頃のトリュフォーが自身を仮託していたとおぼしいジャン·ピエール·レオ>>続きを読む
妻子持ちの文学研究者と、若いCAの不倫劇。バーで文学の話に花を咲かせ、帰る手段を確信犯的になくし、静かに帰路につき、同じホテルの同じエレベーターに乗り、扉を開け、部屋に誘う?誘わない?の一瞬の逡巡を経>>続きを読む
婚前交渉により妊娠、堕胎をした若い女性。父親にはこっぴどく叱られ、「お前のようなものはうちの子じゃない」とまで言われ、ふと、家庭の外に男をつくり、身籠って家出した「汚ならしい母親」にだけ自分は似ている>>続きを読む
大昔に観た。ガチ何も覚えてない。多分四つ足のごつごつした生きものが地上を闊歩してたくらい昔に観たのだと思う。ごめんね。ゲームの規則とかはちゃんと観ます。
パリのとある街(ダゲール街)の景色を身辺雑記的に綴ったドキュメント的な一作。パリというと華やかな感じがするけども、その街に暮らしている多くが田舎から上京してきた人たちで、だからどこか懐かしい感じがする>>続きを読む
「無理にお見合い結婚させたって、僕らみたいな夫婦がもう一組できるだけじゃないか」
自分たちの家に身寄りを寄せた姪っ子をお見合い結婚させようと画策する夫婦だが、姪っ子の方は、恋愛結婚をしたいと言って聞>>続きを読む
とりたてて幸せではないけど、かといって不幸でもない平凡な夫婦の家に、若い姪っ子が転がり込んでくる。彼女は、当世流行のモガ(モダンガール)にかぶれ、新世代の価値観を身につけてしまっている!だから、お見合>>続きを読む
「わしらうまい物食うてよ、まぶいスケ抱くために生まれてきとるんじゃないの。それも銭がなきゃ、できやせんので。ほうじゃけえ。銭に体張ろういうんが、どこが悪いの。おう?」
『仁義なき戦い』の正当な続編か>>続きを読む
時は第二次世界大戦下、ロシアの寒空の大地のもと、ナチの残党狩りに勤しむソ連兵たち。踏み込んだ敵施設で対面したのは、なんと、死体に無数の武器をくっつけた「武器人間」で、一人一人と味方が惨殺されてゆくのだ>>続きを読む
「どうねえ。得も言われん感じじゃろう。シャブ打ったらのう、体ん中にもうひとつ太陽ができるんじゃ」
広島抗争を裏で糸を引き、収め、裏社会の番人となった若いマル暴(松坂桃李)。つかのま訪れた平穏は、出所>>続きを読む
これがSFの起源かあ、、予想外に楽しめました。フィルムに直接色を塗ってカラーにしてるの面白かった。画面の色がチロチロ変化するところに、映画を感じる。やっぱり映画って映像なんですよね、どこまで行っても。
「ワシら警察じゃけん、何してもええんじゃ」
「ヤクザを生かさず殺さず、飼い殺しにすること」を職務とする広島の所轄のマル暴と、運悪く彼の部下として配属されてしまった国立大出のエリート。彼らの仕事は極道>>続きを読む
中学の混声合唱部で部長を務める男の子が、ヤクザに「カラオケ行こ」と誘われ、無理くり連れて行かれる。なにやら組のカラオケ大会で、ドベになったら刺青を彫られるため、練習をしたいのだという…笑。公開時かなり>>続きを読む
サンフランシスコで局地的なパンデミックが発生。ウイルス発症者に共通するのは、脱獄不可能な監獄島ことアルカトラズ島を直近に訪れていたこと。クリスやジルらBSAAのご一行は、パンデミックの出所を突き止め、>>続きを読む
「あなたを愛してから、私の日々は地獄になった」
江戸川乱歩の名作短編4本を、浅野忠信や成宮寛貴、松田龍平と旬な俳優(当時)を迎え、映像化したオムニバス。監督は『悪徳の栄え』の実相寺昭雄など。大好きな>>続きを読む
ビートルズがロンドンの市街地の屋上でおこなった最後のライブ「ルーフトップコンサート」を収めた貴重なドキュメンタリー兼ライブ映像。そして同時に、アルバム『レット·イット·ビー』の制作過程の記録でもある。>>続きを読む
敵対組織の人間を殺し、13年の刑に服し出所した元ヤクザ。カタギの日々は挑戦続き、だけど人の優しさに助けられ、少しずつ世界に馴染んでゆく。この映画は良い。良すぎる。「普通から外れた人間」の苦難を、元受刑>>続きを読む
出会う男出会う男を自分に惚れさせ、肉欲を満たし、不要になったら廃車を処分するみたいに殺してしまう極悪非道な女に惚れてしまった社会学者。論文執筆のため刑務所内の彼女に取材し、その過程で恋し、無実を証明し>>続きを読む
「俺の父親は、オヤジしかいませんから」
東京の極道組織、柴崎組で出世街道ましぐらの身にあった若い男が、敵対組織に兄弟分を殺され、復讐を果たし、懲役刑を喰らう。14年の勤めを終え帰ってきた時には、すべ>>続きを読む
ソルボンヌからオルセーに移転した生物学部はその三分の一が女子生徒によって占められ、文学部では三分の二にのぼるという、、というような説明を聞きながら、女子大学生をとりまく65年当時のフランスを理解する。>>続きを読む