Atsushiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Atsushi

Atsushi

映画(731)
ドラマ(0)
アニメ(0)

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.6

自分以外の人の目線を通して自分の記憶を紐解く感じがちょっと新鮮。未来のテクノロジーや建築物の描き方がオシャレやなぁ。
最後の最後ぐらいでやっとヤンへの親しみが出てきた。

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.0

アイダがずっと険しい表情をしていて、それが当時の緊迫感をリアルに伝える。自分の家族だけを助けようとするのはどうなん?と思ってしまうがそんなことを言ってる余裕なんてなかったんやろうな…
セルビア兵がムス
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.4

個人的にだいぶ好きやけど人に勧めるのは躊躇する系の作品。
ぶっ飛んだ話をあれだけ上質に観せられる事に感服するし、アイスランドのロケーションが地上の果て感があってすごくマッチしていた。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.6

本来なら状況を受け入れるまでの葛藤とか入れたくなりそうやけど、そこは一切排除して描ききっているのが潔い。
前作に続き、画の綺麗さ繊細さゆえに心地よい睡魔が定期的に襲ってくる結果になってしまった。

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.2

優しい言葉をかけてくれる人って案外自分の事を本当に考えてくれてる訳じゃなかったり、自分の中の思い込みはあっさり覆されたり、思い描く理想通りの人生なんて実現せず結局いかに諦めていくかが人生を穏やかに過ご>>続きを読む

アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

4.1

店員たちが本当に職人って感じで、店に誇りを持っていてカッコいい。こんな時代になってもやっぱり実店舗で直接見聞きしたり触れたりすることへの需要はあると思うし、むしろ反発的にこれから高まっていく気もする。>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.3

アホなフェリックスと、優しく付き合ってやるシェリフ、堅物だが憎めないエドゥアール。3人それぞれのキャラクターが良くて愛さずにはいられない。
本当にヴァカンスに来たような、ゆっくり良い時間を過ごせる映画
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.3

迫りくるものに一見淡々と対応するOJがめちゃカッコいい。画の面白さ、スリリングさなど存分に楽しめる上に、明確なメッセージやメタファーの推理が満足感を増幅させる。
あと、IMAXはやっぱりいいなぁ。

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

4.0

途中までは死が迫った男の自己満ロードムービーを何となく楽しく観ていたけど、後半の長い回想を経て2人が生きてきた世界に深く入っていける作りが心地よくて良かった。
でもこの邦題はどうなんやろう…難しいなぁ
>>続きを読む

なまず(2018年製作の映画)

3.2

新鋭監督の長編第一作とのことで、ただものではない雰囲気は醸し出してる風だったが、ただの自己満足なのか天才なのかわからずに終わった。イ・ジュヨンの魅力は満開。

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.0

社会に飲まれて悶々と生きる30代の話、最近結構多いなと思いつつ、中絶や家族のあり方など考えさせられる事が多い良い映画だった。とりわけ、ブリジットの芯の強さに引っ張られてマヤが感情を開放するシーンは鳥肌>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.6

史実、歴史背景、アクションなど、これぞ映画!っていう要素が詰まっていてめちゃくちゃ面白かった。
終盤のカーアクションのシーンだけでも充分に観る価値がある。
紛れもないエンタメ大作で、韓国映画界の力を改
>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.3

リアルタイムで現場に放り込まれたような緊張感で、どこかずっと不安がつきまといながらの鑑賞がとても新鮮。それぞれの関係性や人柄が徐々に理解できたり、現場にどんどん深く入っていける感じがした。
当たり前の
>>続きを読む

希望と絶望 その涙を誰も知らない(2022年製作の映画)

4.1

普段バラエティ番組で見せる明るい姿の裏での苦しみや葛藤がシビアに伝わる。
がむしゃらに走ってきたころとは違う種類の辛さが生まれてるんやろうなぁ。
運営のおっさん達のムカつく叱咤を力に変える姿が逞しくて
>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.7

ブルース・スプリングスティーンに強烈に影響されて殻を破っていくジャベドの姿が力強くて眩しい。周りが見えなくなるくらいのめり込める何かを見つけることは人生を充実させる最大の要素だと思う。
家族(特に父親
>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.6

すごく大切なメッセージが込められているのは承知の上で、どうしても周囲の大変さを慮ってしまってあみ子の味方になれなかった。その辺の度量が試される映画かもしれない。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.3

安定のおもしろさ!
哀愁からの狂気、そしてまた哀愁。
内容をあまり知らずに観た方が何倍も楽しめる気がする。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

行き当たりばったりで理想と現実のギャップに悶々としながら人生を送る主人公に多くの人が少なからず共感すると思う。いいタイトルやなぁ。
急に入ってくるファンタジック演出があと何回か見たかった。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.2

なんと気持ちがよく爽快な映画!感性をくすぶられる要素がいっぱい詰め込まれていて、いろんなシーンを思い出すのが楽しい。
後々観返したくなること間違いなしの一本。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

じんわりと温かくて良い話なのだが、もうちょっとダークで心臓つかまれる感じを勝手に期待していただけに少し物足りなさを感じてしまった。

スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

4.2

私的なドキュメンタリーがこれだけエンタメになり、教科書になるのかと驚かされる。
イデオロギーが違う人に対しても寛容でありたいもんやな。サムゲタン食べたい。

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.3

今の日本にドンピシャの、悲しいけどうまい設定。強制じゃないと言いながらも社会がじわじわと死を選択させる様がつらい。
主人公が制度の利用を決心するまでの過程が丁寧に描かれているのがすごく良かった。

少年の君(2019年製作の映画)

4.4

まず主役の女性がかっこいい!てっきり10代かと思ったら92年生まれ…。表情何個持ってんねん。
優等生とチンピラのラブストーリーってヘタしたら陳腐になりそうなのに全然そんな事なく、終盤はまだ終わらないで
>>続きを読む

FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.1

難民に関する映画は、特に密入国のシーンがもれなくやるせないなぁ。
ほぼ全編アニメーションのドキュメンタリーってちょっと珍しいけど、十分に感情を揺さぶられました。

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.7

1ミリも同情し得ない阿部サダヲの死んだ目が存分に堪能できます。
それにしてもあのキャストはなんであの人になったんやろう…

息子の面影(2020年製作の映画)

4.0

虫の鳴き声や草の揺らぎといった自然の音がめちゃ効いていて、そこにいる感覚や当事者意識を持って観られる。
美しく映される景色や陽光と対照的なメキシコ国境地帯の現実に、気持ちも足取りも重く帰路につきました
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

最大公約数取らずにやりたい事やってる感がいいなぁ。ハリウッドでは絶対そうならないようなアナログ感の残し方も。
あとやっぱり長澤まさみは偉大です。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

上流階級の悩みと庶民の悩み、どっちもどうにもならないように見えるけどそんなこともない。東京に疲れ気味の人が観たら少し励みになりそうな、良い映画でした。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

ちょいちょい出てくる懐かしホラー演出がほっこりする。ワンダ相変わらずこじらせまくってるなぁ。
マルチバースを横断するシーンすごく良かったし、違う宇宙に行ったときはちょっとワクワクするけど、何でもありす
>>続きを読む

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.5

どう考えてもすぐボロが出るような嘘を重ねてしどろもどろになっていく様が面白い。やっぱりいつまでもアホなことやってたらあかんのやろなぁ。と言ってもアホすぎるけど。

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

3.7

ポップな自己検閲いいなぁ。第2部?でワードの解説みたいなのがしばらく続いてそれが最後の議論に効いてくるという構成がかなり斬新。

パリ13区(2021年製作の映画)

4.1

いわゆるイメージ通りのパリではなく、現在進行形の今のパリ(らしい)である13区で若者(と言っても人生の岐路にいるそこそこの年齢の)が抱える、私ってこんな事でいいのか感がいい感じに伝わってきて面白かった>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

ジェシーが発する言葉がいちいちまっすぐで、型にはめたりコントロールしたりすることを許さない。子育てって人をめちゃくちゃ成長させるんやろうなぁ。
母親ってほんまにすごい。

英雄の証明(2021年製作の映画)

4.1

主人公のラヒムに必ずしも同情しきれない感じが絶妙。物事って1か100じゃない事を痛感させられる。
金貨を拾うってところが何ともイランっぽいなぁ。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.3

軽はずみに観るもんじゃなかった。
こんなにもずっと緊張しながら一体何を観せられているんだろうと、比喩とか意味とかを考えるのさえ野暮に思えてしまう。
終わった後はヘトヘトで、心と体が重くて、スマホをつけ
>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.0

飼い主たちの人間関係に巻き込まれる猫のカンタがそろりそろりと歩く姿がとても愛らしく、終盤の4人横並び会話のシーンは最高。『愛なのに』と比べるとゆるめで、それぞれの監督の色が出ていてすごくいい企画でした>>続きを読む