Natsumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.6

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伏線回収の心地よさの裏側に
すごいピュアなメッセージ性があるのはわかった。

香川照之と堺雅人の
巧妙な掛け合いも
お葬式のメッセージも
センス抜群だった。

でもこだわりすぎというか。。
複雑に話
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.0

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並外れたイケメンも美人も出てこない
誰にも才能はない
奇跡も起こらない

でもそっちの世界の方が実は圧倒的に広い。


そういう世界でちゃんと生きるコツを、
おばあちゃんの声を通して優しく厳しく
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.4

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路地裏で若者にいじめられる場面、
鉄道で証券マンの歌に笑う場面、
テレビが決まったときに着た派手なスーツで階段で踊る場面。


時間が経っても胸をつく圧倒的なインパクトがあった。かっこよかった。細部ま
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.6

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どベタだけど、だからこそストレートにくる爽快感があるし、素直に泣ける。でもどベタ。


背景にあるブラック企業は結構古臭い感じに見えました。

あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.7

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微妙な色の夕暮れとか、時々差し込む光の景色がきれい。音楽もかわいい。

おしゃれな人が作ったんだろうな〜って思えるかわいいラブストーリー。


雰囲気と音と景色とあわせて、
ふたりのじれったい距離感を
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

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シンプルなメッセージを名曲に乗せて軽やかに伝える感じ。ジムキャリー主演のイエスマンのような頭を使わない楽しさがあった。
ちょっと荒いけど、これはこれであり!


ただ、主役の男が色んな人に簡単に許され
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.7

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最後、あの朝のうすい青の道に消えていく2人の後ろ姿はなんとも言えずきれい。
答えがない人生を、日常の景色とかパンの味とかコインランドリーの本とかと一緒に丁寧に味わってるヒロインが地味だけど素敵でした。
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

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ひとつすごいってとっても感動したことが、
「2人」の会話の描き方。
テルちゃんとナカハラが葉子の家で年越ししたときの会話とか、
なかはらが自分の気持ちを打ち明けた夜のコンビニとか、
テルちゃんとまもち
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.1

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親族同士、みんな気を遣いつつ表面上は問題なくて、でもたまに心の底にある憎しみとか怒りとかプライドが見え隠れしてピリッとする。


死んだお兄ちゃんはもう戻ってこないのに、引きずって引きずって色んな人を
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.7

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タロウが誰かの親に会うたびに聞く、
子どものこと好き?
っていう必死な質問。


最後のサッカーをする温室育ちの子どもたちにぶつけるやりようのない怒り。


かと思いきや、川辺の友達を抱きしめたり、エ
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.2

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生きるために喋り続ける少年と、
生きるために話すことをやめた老人の旅。


答えがないから受け入れるまでの時間は複雑で難しいけれど、
受け入れることで湧き上がるエネルギーはすごい。


地図を持って
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.0

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結婚式あげれば夫婦。

じゃないんだね。


面倒くさいことの連続で、
うまくいくようにはしたいけど方程式ではないし、
結局うまく行かないことも多くて、
それでもふたりの時間を、それぞれの時間を、
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.0

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もし、私がリアルな世界で、このツチヤという女の子の話を友達伝いにでも聞いたりしたら、うわあ〜っていたたまれない気持ちになって、優しいけど可哀想な子だなぁって思っておしまいだったと思う。

でも映画とし
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.9

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何にも考えないで見て笑えるし
何にも考えないで見て熱くなれる。
漫画のような映画とはまさに…という感じ👏


菅田将暉の、お坊ちゃんゆえの天然で視野の狭い考え方と悩みか方が絶妙に可愛らしく愛おしかった
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.5

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優等生の女の子の感情の表現がうまいなと思った。

自分は勉強しかしてこなかったとか、
実はすごく凡人な私生活とか、
ああいうのをさらけ出してる時の話し方が可愛かった。

言葉の選び方もまっすぐで、たし
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

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見てた知人に「あの映画は、白人が黒人に『色々やってやってる感がある』よ」って言われてみたけど、それは中盤までだったかなあ。


最後は黒人白人じゃなくて、お互いがお互いのこと褒め合ったり叱り合ったり抱
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フラガール(2006年製作の映画)

3.5

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生徒のためなら、バスも電車も止められる、男風呂にも突入する平山先生。

やっぱりどこか飛び抜けたオーラのある蒼井優。

優しくていい子すぎる蒼井優の親友。

どんくさいけど色んなこと思ってるしずちゃん
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青の帰り道(2018年製作の映画)

4.2

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もしも僕が天才だったら

ってひとりで汚い部屋でおかしくなるくらいまで考え込んでいたタツオが哀しい。


ひとりで天才でいるより
みんなでバカでいる方がいかに
豊かであるかが伝わります。


失敗だら
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.3

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作る方が簡単。作らない言葉も笑顔も仕草も優しさもぜんぶ世之介の才能なんだと思います。


特に加藤のカミングアウトのあとの反応は、あんなの誰が同じ言葉を発してもああはならないと思う。


原作を読んで
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.7

Yes教の教祖、すごい胡散臭いみためとパフォーマンスなのに、意外と理性あって笑いました👴🏻笑


Yesと言うと持ち物が増える分、刺激的なことや人と分かち合えることが増えてくる。でも危険なことも誤解
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映画 少年たち(2019年製作の映画)

3.2

友達に誘われ鑑賞👩🏻

内容だけだったら0.8点くらい。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.7

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結局主役の女の子はどっちの東出くんも好きになっていたのか。。🙎‍♂️


すごく素朴でおしとやかな見た目とは対照的な、尋常じゃない頑固さ。麦くんのサイコパスな感じと相まって確かに怖かった。


渡辺大
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.9

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すごい。

最初の顧客が頭の良い天使でよかったね、パッドマン……😭




ああいうスピーチの場になると、周りへの感謝とか、謙遜を含めながら自分の意識の素晴らしさをさりげなく伝えるのがオーソドックスな
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.9

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主人公のパワーが凄まじい。
あのちょっとアホなところもよかったな。笑


でも個人的に、それに感化される周りの人たちが心に沁みました。
例えば最初すごい胡散臭い報道をしていた記者が、最後格段にその質を
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

中学生の頃、初めて見たときはすごくしんどかった記憶があります。

「プライベートライアン」「グリーンマイル」「マジェスティック」…などの映画を手がけたこの監督特有の、ものすごい長い時間をかけて壮大なメ
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.9

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すごく「音」と「景色」を大事にした映画です。

雨の音、波の音、電車の音、車の音、黒木華の走る足音、そして茶道の音。

お父さんの表情、季節によって変わる花、住宅街の景色、茶室の文字やお菓子や茶道具。
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サヨナラ COLOR(2004年製作の映画)

3.0

竹中直人じゃない、もっと嘘がつけない純粋な人が演じていたら、もう少し残るものがあったのかも。曲調と映画全体の雰囲気はとても合っていたけど。

あいだにはさんでくる下ネタはほんと鬱陶しかったな〜
原田知
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.0

最後息子が出した結論がとても良かった。

スタンドバイミーくらいシンプルで、スタンドバイミーくらい愛おしい…

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.7

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諦めたらすぐに崩れてしまいそうな脆い嘘を、最後の最後まで守った愛がすごい。

「1000点満点で、戦車に乗ってお家に帰れる!」なんて、なんと綺麗な嘘なんだろう、、


最初と最後の語り手は息子さんだっ
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ウォーターボーイズ(2001年製作の映画)

3.6

妻夫木・玉木も勿論良いけど、残り3人のザ・いそうな男子高校生という感じが🙆‍♀️

バカかわいすぎて、ツッコミどころも気にならない!

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.7

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結局最後あのまま、本物のイブちゃんに会えたとしても、本当のところは変わらない。

残された家族はみんなそれぞれのこと責めるけど、結局誰のせいでもないし、自分から命を絶ったお兄ちゃんが悪いわけでもない。
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しゃぼん玉(2016年製作の映画)

3.8

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見返りを求めない器の大きな大人に囲まれて、地域のつながりと美味しいご飯に支えられて、主人公の感情がどんどん表に出て、どんどんあったかい人間になっていく姿は熱いものがありました。


市原悦子さん、ほん
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