chanさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.5

ナチスによって強制収容所に送られた家族の姿を描くヒューマンコメディ。

絶望としかいえない環境のなかで、
希望とユーモアを忘れない、父親の強さ。

家族を守り抜く、深い愛。

暗い題材を扱いながらも、
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

厳格な規則に縛られた生徒たちに言う。

「教科書なんて破り捨てろ」

物事には色んな視点があること。
心の声に耳を傾けてあげること。

自分で考え選択する生き方の大切さを
教えようと奮闘した教師の物語
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GO(2001年製作の映画)

4.0

コリアンジャパニーズの高校生。

差別や偏見に葛藤しながらも、アイデンティティを確立していく姿をコミカルに描いた、青春ラブストーリー。

国籍、人種、関係ない、俺は俺。
どこまでも走り抜いてく、
壁な
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レインマン(1988年製作の映画)

4.5

サヴァン症候群の兄と人生に迷子な弟。

父の死をきっかけに引き寄せられた二人。

金目当てからはじまった兄との車旅、
失ったものを埋めるように過ぎていく時間。

心の支えが必要だった孤独な幼少時代。
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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

4.0

バーニー・ロス率いる傭兵部隊が
最強の敵に立ち向かう。

アクションスター勢揃いの
人気シリーズ第3弾!

ドッカーン!バッカーン!
ガッチャン!ボッカーン!
の思考停止、ストレス発散、超爽快120分
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.0

前を向いて歩けるように、
確かめる場所を求めていた、
高校生と女性の雨の日の話。

正直で痛々しいほど純粋に、
汚れのない未来を見つめてる子供の心が、

自分に嘘をつくことに慣れていく、
大人の心を雨
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.5

時間の経過とともに変化していく物理的距離と心理的距離を美しい映像で描く、淡くて切ない青春の場面々々を切り取ったような作品。

現実を受け入れることができず、
大人になりきれない主人公の虚無感。
けど誰
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東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

3.5

「喰う」か「死ぬ」か。
「人間」か「喰種」か。

狭間で苦しむの窪田正孝 さんの演技力の幅に圧倒される映画。

冷静と情熱のあいだ(2001年製作の映画)

4.0

最愛の女性を忘れることができない絵画修復士。
崩れそうな心を立て直すかのような修復作業。

自分がいる場所と、
心がいたいと思う場所、
すれ違う切なさ。

舞台は過去を修復し常に変化を遂げていく町フィ
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦中1200人のユダヤ人の命を救った、実在した実業家の姿を描く。

映画は全編モノクロ・フィルムで撮影。ドキュメンタリー映画のような雰囲気から当時の情景がリアリティをもって甦る。

10年
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.5

西暦180年、大ローマ帝国。
全てを失い、生きる気力を失った男が
這い上がり、剣闘士として立ち上がる。

奮い立たせるものは、
僕としての忠誠心。
主としての復讐心。

熱狂渦巻くコロッセオ。
観衆を
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争の帰還兵でタクシードライバーの男が見たものは腐敗した都会の景色だった。

戦争で深い傷を負った心が
感じる世間の不条理。
社会から孤立していく自分。
溜まる怒りが過激な行動へ駆り立てる。
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

観ていると家族、親戚の顔が浮かんでくる。夏の夕暮れ時、従兄弟と走りまわった思い出が懐かしい。

何気ない日常のシーンが淡々と流れる中で、時より発せられる、内心を吐露したようなセリフの数々が胸に刺さる。
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家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.5

真っ直ぐな言葉でなく
死んだふりで何かを伝えようとする妻。

真意分からず
汲み取る努力をする夫。

人生経験から紡ぎ出される
それぞれの夫婦の形。

近ければ近いほど寄り添い合う難しさ。
だからこそ
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.0

ダークファンタジー要素溢れる
シリーズ2作目。

差別、偏見、憎悪、嫉妬が絡み
シリアスな展開に。

踏み込んだ脚本の印象。
解き明かされていく謎。
張りめぐらされる伏線。

正当化され、刷り込まれる
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.5

マフィアの裏社会に光を当てつつ
人間の本質を浮き彫りにする。

生き残るには綺麗事は通用しない
緊迫したシナリオから写し出される
人間模様。

家族とは、社会とは、立ち振る舞いとは
現代でも色褪せない
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.5

死と隣合わせで爆弾処理を行う
アメリカ軍兵士の姿を描く。

地獄の炎天下。
肉体と精神の限界の中での任務。

派手さはない。
写し出されるのは、息を飲む臨場感
戦場のリアリティ。

War is a
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ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.5

初めて言葉を交わした1988年7月15日。

その日から惹かれ合う二人は親友として
それぞれの人生を歩む道を選んだ。

上り坂の日も下り坂の日も
曇った心を晴らしてくれるのはあなた。
愛を育んだ、すれ
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あなたへ(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

亡き妻から届いた絵手紙が道導。
様々な人と出会いを重ねながら
富山から長崎への男一人、車旅。

妻の想いに止まった時が
動き始める。

旅の終わり、それは放浪の始まり。
人は誰しもが旅人であり
放浪者
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.0

愛の無いSEXで感染する病が
蔓延する近未来のパリが舞台。

不器用に生きる天涯孤独な青年。
暗闇に写し出される虚しさ、
漂う沈黙と煙草の煙。

不確かな未来に
満たされない心
夜の街を疾走する愛。
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.5

大切な人を失い立ち直れない男と女。
壊れてしまった繊細な心に刺さる棘。

走って、叫んで、踊って
同じ時間を共有すること
それは、過去に捉われず
今を生きる為のプレイブック。

経験した苦しみと痛みの
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

中東の貧困窟でぼろ雑巾の如く扱われ
存在すら認められない子ども達の物語。

「両親を告訴する
こんな世の中に僕を産んだから」

容赦のない現実への絶望
悲哀と怒りを醸し出す瞳。

子どもが苦し
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生きる(1952年製作の映画)

4.5

朝起きて出社して
卒無く仕事を熟し
退社して帰宅して
眠って起きて出社。

ただ形式的に流れ去っていく時
歳を重ね意欲は磨り減るばかり。

限られた命を燃やすには
放蕩では満たされない心
迷走の先に見
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

蔑まされた目、理由なき迫害
耐えきれず心を閉ざした過去

罵倒、中傷、黙って見とけ
一度の人生、夢みさせろや

ここが居場所
これが生き方
ありのままの自分 this is me

人間誰しもが抱える
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.5

母親と暮らす四人の兄妹
長男に妹弟の育児を託し
母は家を出る。

是枝監督が実際起きた事件を
題材としたフィクション映画。

不遇な子どもの声なき声が
届くことはない世間の現実。

過酷な日常を嘆くこ
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.5

豪華客船沈没の史実を基に
描いた感動のスペクタクル。

絢爛豪華な客船装飾
艦首に差し込む夕日
目前に広がる大海原。

沈みゆく運命の中で
乗客たちが織りなす
それぞれの人間讃歌。

愛する人を胸に秘
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

驚くべき数学の才能をもつ幼い
姪を育てることになった独身男。

教育方針は正しい?
エゴの押し付け?
子育てに悩み葛藤する姿。

それぞれが注ぐ愛のカタチ
子どもにとっての幸せとは。

満面の笑顔が一
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