chanさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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青の帰り道(2018年製作の映画)

4.0

高校卒業後それぞれの道を
歩始める7人の10年の軌跡

理想を追い求めた青春
大人へ成長するにつれ
立ちはだかる現実の壁

葛藤、挫折、絶望
それでも前を向き
全力で生きていく
若者たちの力強さ

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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

国際ピアノコンクールを
舞台に4人のピアニスト
が織りなす至高の群像劇

自分の音を探し求めて
挫折、苦悩、葛藤の先
それぞれの人生観から
紡ぎ出すピアノの音色

才能と才能の共鳴は
更なる高みへと導
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

黒人天才ピアニストと
イタリア系白人用心棒

噛み合わない
正反対な二人
ぶつかり合い
支え合い進む
8週間の車旅

直面する人種差別の実態...
相手を知って歩み寄ること
恐れず一歩を踏み出すこと
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愚行録(2017年製作の映画)

3.5

未解決一家惨殺事件の真相を
探って証言を追う週刊誌記者

浮び上がる人間の黒い
部分が容赦なく淡々と
映し出されていく..

誰もが持つ嫉妬心や
狡猾さ野心や欲望が
生み出す愚かな行い

愚行という点
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

1983年のイタリアを
舞台に描く二人の青年の
眩しくて切ない一夏の恋

美しい風景と音楽
繊細な表情と仕草
洗練された映像美

一時の中に永遠を求めた
生涯忘れられない思い出

誰もが経験する恋の
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

4.0

青春の甘酸っぱさと痛み
前に進む為の葛藤と選択
過去と現在をつなぐ
切なく奇妙な恋物語

理想と現実のギャップ
昔の自分は今の自分を
誇れるだろうか

狭く閉ざされた
世界であっても
果てなく広がる
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

DisneyWorldに隣接する
安いモーテルで貧しくも
仲睦まじく生きる家族の
姿を通し貧困層の実情を
映した傑作

追い求める夢の国に
手が届くことはない
理不尽な社会の現実

過酷な環境下で明る
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.5

社会で笑顔を振りまき
踏ん張り歳を重ねてく

理想の姿とはほど遠く
現実に立往生する自分
酒やらで誤魔化しても
悶々と過ぎていく時間

自分探し糞くらえ
ダサくてけっこう
過去をぶっ飛ばし
現実を生き
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.5

"円”が一番強い時代..
円の都に夢を追い求め
やって来る労働者たち

多様な言語と人種が入混じり
売春、窃盗、殺人が横行する
混沌と化した街で翻弄される
人々の栄光と挫折

架空の話でありながら
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

最愛の女房が先立ち
一人孤独な堅物老人

不自由のない
生活を送るも
どこか虚しく
哀愁漂う背中

アジア系移民の家族との
交流を通し向合い始める
生と死のあり方

長い夜を越えて..
苦渋の末導き出
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

舞台はS63年広島
暴力団同士の抗争に
身を投じていく刑事
生死を賭けた男達の
血生臭い人間ドラマ

保身、仁義、駆引き
各々の思惑が交錯し
描き出すリアリティ

理想と現実の狭間
苦悩の果ての覚醒
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.0

CIAとKGBの凄腕で
イケメンの二人が協力し
人類滅亡の危機を救う⁉︎

キャラ立ち抜群輝く美男美女
お洒落なファッションに音楽
スタイリッシュにテンポ良く
気分爽快スパイアクション‼︎

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

4.0

幼少期に心の傷を負い
喋れない少女と三人の
男女の成長、歯がゆく
切ない青春を映し出す

時には刃物にもなれば
薬ともなる一言の重み

閉塞感に満ちた世界で
行き場を失う言葉たち

想いを伝える大切さ
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真実(2019年製作の映画)

3.5

過去から現在へ
複雑に絡み合う
母娘の関係性を
日常の中に映す

家族との微妙な距離感や
見え隠れする真実と虚構
人間の本質に迫りつつも
淡々と進むストーリーは
これまでの作品に通じる

正当化した自
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四月の永い夢(2017年製作の映画)

4.0

大切な人を亡くした
喪失感の中で生きる
女性の心のあり様を
美しい映像とともに
丁寧に映出していく

主人公を演じる朝倉あきさんの
物静かな仕草、心に染み入る声
憂いを帯びた表情が作品をより
情緒的に
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

ディストピアな近未来が舞台
悪行の限りを尽くす若者たち

過激な暴力描写と性描写
緻密で奇抜なビジュアル
印象的なクラシック音楽
脳裏にこびりつく世界観

暴力が暴力を生出し
目先の欲望に狂う姿
暴か
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

吐き気が込み上げる程の
薄っぺらな口説き文句を
連発するクズな男二人に
弄ばれ肉体関係に溺れる
とんでもなく惨めな女を
異常な愛で包む下劣な男

四人が織りなす愛の物語

歪な世界に募る嫌悪感
胸の蟠
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.5

映画に魅せられて
映画を武器に闘い
映画に命を捧げた
者達の青春群像劇

自分は何者なのか
追い求めて彷徨う
苦悩と葛藤と闘争

泣き笑い飲み語り
生と死のせとぎわ
内に秘めた情熱を
燃やし駆け抜けた
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.5

強い正義感に満ち溢れ
刑事となった一人の男

点数を稼がなければ
成り上がれない現実
組織にとって都合が
いい人が浴びる喝采

組織への忠誠と
己の正義を掲げ
裏社会に踏入れ
欲に溺れていく
男の成れ
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.5

愛も生も一瞬先の保証はない
不確かなことが溢れる世界で
確かなものを求め紡ぐ恋物語

綺麗な言葉が浮いてる
閉塞感が漂う現代社会
ひたむきに積み重ねる
日常の中に描出す希望

万が一に備え恥ずかしく
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

鳴り止まない耳鳴りを
音楽で遮断し覚醒する
天才的ドライビング力

iPodから流れ続ける
メロディにあわせて
映し出される躍動感

心の傷を抱えた若者が
愛する人を想い困難を
乗り越え成長してく姿
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

4.0

現実味がない綺麗事に
飽き飽きする世の中で
圧倒的な熱量の善意を
振り翳す心優しき青年

見返りを求めない
無鉄砲な優しさが
時に人を傷つける
本当に人を愛するとは..

答えを求め疾走する姿
善意が
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.0

子どもを守る為
夫を殺した母と
残された三兄妹

一夜の出来事に縛られ
葛藤と戸惑いを抱えて
暮す家族の崩壊と再生

どうにもならない現実に
時に脆くて儚い家族の絆

重荷をぶつけ合い
背負い合い生き
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.0

面倒くさくて不器用だけど
真っ直ぐな登場人物たちが
眩しくて愛おしくて大好き

何気ない日常に
散りばめられた
飾らない言葉が
心に突き刺さる

寄り添い補い合う
大切な人の存在に
心温まる傑作

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デイアンドナイト(2019年製作の映画)

3.5

昼と夜が巡るように
人がもつ表と裏の顔

耳と目に入り続けてくる
多くの言葉と溢れる情報

自分が信じていた善は
突如として悪に変わる
不確かな善悪の境界線

何を信じて生きるか
答えがみえない闇に
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.0

無邪気に遊び笑いあった
小さな頃の父との思い出
気づけば会話のない二人

居場所をなくした父と
父との距離に悩む息子

知りたい...
一社会人として
一人の男として
親父は何を考え
生きているのか
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

解雇された足が不自由な兄
失踪を繰り返す自閉症の妹
兄妹の生き様に言葉を失う

底辺の暮らしの中で
むき出しになる欲望
生々しい描写の数々
鮮烈に突付けられる
生きることの厳しさ

二人ぼっちの兄妹が
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.5

静寂な時間のなかで
丁寧に描き出される
それぞれ葛藤と渇望
複雑に絡み合う感情

自分が追い求めるモノと
思い通りにいかない現実
狭間で揺れ動く繊細な心
痛みを抱えて生きてやる

心の叫びを乗せた歌声
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半世界(2018年製作の映画)

3.5

自衛官として世界の現実を
目にした旧友の帰郷を機に
四十歳を手前にした男達は
先の人生に向き合い始める

小さな田舎町を舞台に
描かれる友情と家族愛

広い世界なんて
知らないけれど..

苦悩し葛藤
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

4.0

独特のテンポ、映像美から
矢継早に繰出される展開に
思考停止、圧倒される演出

認められることでしか
自分を見出せない少女

自分は何者なのか
痛み、葛藤、喜び
揺れ動き続ける心

答えを求め疾走する
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.5

見つめ合い立ち止るでなく
同じ方向を見つめ進むこと
縛るのでなく突き放す強さ

菅田将暉くんと
小松菜奈さんの
画面から溢れ出す
魅力に溺れました