chanさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

面白かった!サメちゃんがかわいい、癒される!グロくて、ぶっ飛んでるけど、スカッとして、笑えて、泣ける、絶妙なバランス。クレイジーな極悪党たちにも譲れないものがある!それぞれのアウトローな生き様もカッコ>>続きを読む

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.8

こんなピュアで青臭くて煌びやかな青春は経験したことはないが、空虚だった私のあの頃が美化されて蘇ってくる懐かしさもある。「天使のくれた時間」的なのもいいけど、こっちの方が好きだ。届く、届かないもあるけど>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.5

移民の街、ワシントン・ハイツで力強く生き抜く人々の魂の叫び、湧き上がるリズムに乗せて刻むラップとエネルギッシュなダンスに高鳴る鼓動!恋に仕事に夢、立ちはだかる壁は厚くとも下を向く時間がもったいない、ネ>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.8

キャラ立ち抜群のハダシ達の一夏の青春が輝いてて、眩しくて、ほろ苦くて、愛くるしかった。点と点、すべての想いは重なり、繋がりラストへと加速していく。大好きの爆発、その熱量は永遠、「スタート!」「カット!>>続きを読む

アウシュヴィッツ・レポート(2020年製作の映画)

3.5

ホロコーストの真実を伝える為に、2人のスロバキア系ユダヤ人の青年が命がけで試みた脱走。終始手に汗握る緊張感、この世の地獄に胸が締め付けられる、苦しかった。脱走者の勇気だけでなく、残された者たちの覚悟が>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.0

孤独な少女と不良少年のボーイ・ミーツ・ガール、過酷な現実社会の中での邂逅、互いに惹かれあい身を寄せ合う二人の行く末、若さ故の儚さと輝き。"この世界に信じれる人がいる"見つめ合う二人、言葉を介さずとも表>>続きを読む

いとみち(2020年製作の映画)

3.5

"新たな一歩を踏み出していく"いとちゃんの成長と背中をそっと押してくれる仲間たちとの出会い。津軽三味線の力強い音色と母の面影、家族の絆が紡ぐ一人の少女の青春奮闘記に心が洗われる。あたたかく見守る周囲の>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.5

今はユートピアではないかもしれんけど、可能性はあるんだと、改革はできるんだと、12人のミュージシャンとダンサーが生み出す躍動感と一体感に自然と体は動きだしそうに。かっこよすぎた、何か自分も行動を起こせ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

積み重ねてきた暮らしが突如として崩れ去る、生きていくために、社会の片隅で漂流する生活を選択した高齢労働者たち。失うものがあれば、得るものもある、目的地がなくてもいい、繰り返しのように見える流れの中に大>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

自分の中にある揺るがないものを大切に突き進むクレイジーでピュアな彼女が鮮烈で美しい。甘くて苦い、ポップでシリアスなエンターテイメントながら、痛烈にノーを突きつける圧倒的な熱量。観終わった後、色んな感情>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.5

予期せぬ妊娠からはじまるニューヨークへの2人旅、この世界に起こる理不尽な現実を前に多くを語ることはしない。生きていくことの痛みと不安を心に押し込めて、それでも踏み出す彼女たちの一歩一歩が儚くも力強い。>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.8

実の子をもてなかった夫婦と実の子を育てることができなかった少女「特別養子縁組」の制度を通して交差する二つの人生。葛藤と苦悩と希望、繊細に揺れ動く心情が胸に押寄せ、映画の世界に没入した。そうせざるを得な>>続きを読む

グッド・バッド・ウィアード(2008年製作の映画)

3.5

ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ウソン、キャラ立ち抜群の3人が、それぞれの目的の為に奔走する破茶滅茶アクション。三つ巴の抗争に独立軍と日本軍が加わる壮大なドンパチ合戦、バイオレンスとユーモアのブ>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

切っても切れない血縁という関係性を保とうと互いの欲望と欺瞞と真実が見え隠れするも、些細な出来事で亀裂が走る脆さ。しかしながら向き合わざるを得ない宿命づけられた間柄の中で迷い、踠き、ゆれる。西川美和監督>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

突如地上に降り立った12の巨大物体、地球外生命体との意思疎通を図るため選ばれた言語学者と物理学者。彼らは"何のために地球にやってきたのか"相互理解は決裂し侵略戦争かと思いきや、物語はパーソナルな部分を>>続きを読む

夏時間(2019年製作の映画)

4.0

祖父と父と叔母と弟、三世代で始まった新生活に馴染めない私。事業に失敗した父、自由奔放な弟、老いていく祖父、出て行った母、自分の居場所がない不安と孤独。少女はこの世界を受け入れようとするも... 繊細に>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

家柄や立場や職業、生きる階層が違う他者との出会いを通して模索し選択する自分の生き方。そう育てられ生きてきたことを否定するのではなく、それぞれが抱える生きづらさを受け入れ、寄り添いながら一歩を踏み出して>>続きを読む

MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.5

かつて「ミス・フランスになること」を夢みた青年が"何者かになりたい"と臨んだミスコン。コンテストを駆け上がる爽快なサクセスストーリーと自己を確立する闘争と葛藤。男らしさとは⁉︎女らしさとは⁉︎大事なの>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.0

1960年代初頭の台北を舞台に中国から台湾に移った家族とその子ども、友人たちを描いた傑作。思春期の危うさときらめき、暴力と愛に突き進む繊細な心。不安定な社会情勢の中で先の見えない閉塞感を抱えながらも">>続きを読む

毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.8

正体不明の麻薬王を追うための潜入捜査先で待ち受ける常軌を逸した狂人たち。キム・ジュヒョクの演技にはG・オールドマンの狂気に似た凄みを感じた。麻薬取締官と麻薬組織側の青年、相容れぬ二人に芽生え始める情、>>続きを読む

ダンシング・ベートーヴェン(2016年製作の映画)

3.5

年始に東京バレエ団の公演でモーリス・ベジャールの『ボレロ』に感動したもんで観賞。第九×バレエに込める"人類は皆兄弟である"国境と人種を超えて人は皆繋がることができるとの力強いメッセージ。生きることの喜>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.5

ペドロ・アルモドバル監督の半自伝的作品。体の痛みと深い孤独、心身ともに疲れ創作意欲を失った映画監督。ヘロイン依存に陥りながらも思わぬ再会を通し過去の記憶を遡っていく... 性の目覚め、母との思い出、恋>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.5

好きなことに熱中して、好きなものを共有できる仲間と一緒に過ごしたバカバカしくて、しょーもないけど、最高に楽しくて愛おしかった時間。好きなことに金と時間を使い一度きりの人生を楽しむ、当たり前のことだけど>>続きを読む

ソワレ(2020年製作の映画)

3.6

役者を目指す青年と高齢者施設で働く女性、ある事件をきっかけに二人は先の見えない逃避行に身を投じる。どれだけ逃げても自分からは逃げることができない現実、他者との関わりの中で内面と向き合うソワレ。自分で自>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.5

デンマークの静かな農場、身体の不自由な叔父と幼い頃に両親を亡くした姪、会話が少なくとも通じ合える姿が共に過ごした年月を感じさせる。日常の小さな変化に心の機微を感じ取る二人、互いにその平穏が永遠ではない>>続きを読む

白いリボン(2009年製作の映画)

4.0

北ドイツの田舎町で次々と起こる不可解な事件...偽善、欺瞞、暴力、静かに淡々と人間の暗部を炙り出していくM.ハネケ監督作。支配する側とされる側、絶対的な権威を前に白いリボンを強要される子どもたち。抑圧>>続きを読む

牝猫たち(2016年製作の映画)

3.6

風俗嬢として働く3人の女性を追う群像劇。ネットカフェ暮らし、シングルマザー、独居老人、引きこもり...物足りなさや孤独、満たされなさを埋めようと体を重ねあわせる男女。一時の快楽に安らぎを求めて身を委ね>>続きを読む

プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.5

忽然と消えた二人の少女、進展しない捜査、過ぎていく時間、エスカレートしていく行動...手に汗握る緊迫感と不気味さ、先の見えない展開にのめり込む153分。極限状態の中で試される信仰心、何が正しいのか迷い>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.5

人生の大半を刑務所で過ごした元ヤクザの男は出所した世界で受け入れられるのか、必死に戻ろうとする社会のレールとは何なのか。気を抜けばすぐに転げ落ちる先の見えない長い坂を男はのぼる、生き抜く覚悟と関わる覚>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

3.6

ピアノ教師の中年女性、父の不在、過干渉な母、抑圧された環境で支配下に置かれてきた彼女が抱える孤独と秘密。抑えきれない衝動、若い美青年との恋、溢れ出る性、愛しかた愛されかたが分からない哀しさ。非常に難解>>続きを読む

ヒミズ(2011年製作の映画)

4.0

絶望の淵から救い出すことはできるのか...どれだけ寄り添っても理解することはできないし「頑張れ」という言葉は虚しく響くだけだ。だけど、ボロボロになりながら関わり続ける「頑張れ」と言い続けることしか結局>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.0

元ピアノ教師の老夫婦、悪化していく病に苦しむ妻を懸命に介護する夫、人生をともにした二人の愛の終末。どうすることもできない厳しい現実を前に自分ならどうするか。何が正しいのか分からないという辛さ、孤立して>>続きを読む

おもいで写眞(2021年製作の映画)

3.9

思い出の場所を巡る"おもいで写真"の撮影を通し老人たちは笑顔を取り戻し、世代を超えた触れ合いに感化され若者は自分と向き合いはじめる。思い出を力に変えれるなら"カタチ"は人それぞれ、一方的なものの見方に>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.5

巨大化するメキシコの麻薬組織を殲滅すべく特別部隊の一員に加わったFBI捜査官の葛藤。銃声が鳴り響く死と隣り合わせの無法地帯に善と悪の境界線はあるのか...自分の信念だけではどうすることもできない現実を>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.5

"自分の居場所が見つからない" 学校、家族、恋愛、悩める14歳の少女に空から老婆が舞い降りる青春ファンタジー。喜怒哀楽、思春期の揺れ動く心情を繊細に演じ切る清原果那さんの魅力全開。寄り添う優しさと受け>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

3.5

ある日、瓜二つの自分を発見した男、その男は誰なのか、物語が進むにつれ男は追い込まれていく。幾重にも散りばめられた伏線、視点を変えるとこんなにも違う映画になるのかと驚愕、改めて映画の面白さを実感する。色>>続きを読む