Kachiさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

Kachi

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インセプション(2010年製作の映画)

4.8

【10年ぶりに観て納得、さすがの世界観】
まだ浪人生だった自分が背伸びをして観た作品。英語力も思考力も今より数倍低かったため、世界観の理解が不完全だった。

今晩、TENET予習のため再視聴。感動した
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アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

3.7

【サンフランシスコ旅行の際はぜひアルカトラズ島へ】

UC, Berkeley留学時に何度も訪れたアルカトラズ島。言わずと知れたサンフランシスコ旅行での定番の観光地だが、事前に予約をしていないと島への
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.0

【朝子は「バク」の夢から覚めたのか?】

主人公(朝子)の心理に掴みどころがなく、観る人を選ぶ作品だったように思う。

今年(2020年)を賑わせたスキャンダルを機に、作品に向ける眼差しが大きく変わっ
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.7

【凝ったストーリーライン、良い意味で後味の悪い作品】

よくある格差のある2人のママ友物語かと思いきや、そこからの二転三転が意外性に溢れ、ついつい一気に観てしまった。

ミステリーとヒステリーを足して
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

3.5

【分人的な考察を入れると深みが増すネコ作品】

「無限大謎人間」、略してムゲとあだ名で呼ばれる女子中学生が、愛されたい欲求と愛を求めることで傷つくことの怖れを抱き、人間(表面的な自分)と猫(本音に限り
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

5.0

【2016年作品である事実も昨今の報道の根深さを象徴】

BLM(Black Lives Matter)がコロナ禍の鬱屈とした世の中の事情も相まって、非常な盛り上がりとなって展開されている昨今。

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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.8

【過去のある地点に戻れたら…と思った時に観ると良い作品】

ハイスクール時代に恋人の妊娠が発覚し、プロバスケットボール選手になる道を諦め、就職して平凡なサラリーマンになった30代男の物語。

妻とは離
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ONE PIECE ワンピース ねじまき島の冒険(2001年製作の映画)

3.5

サンジが合流した劇場第2版

今のワンピースを知っているからこそ、ルフィの言葉には不思議な重みがある。

血は繋がっていないけど兄弟
命をかけなきゃ未来は進まない

ワンピース作品がずっと描いてきた、
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ONE PIECE ワンピース(2000年製作の映画)

3.2

GWでワンピース全巻(96巻まで)を一気読みした勢いで、劇場版も着手。

劇場公開当初はサンジの仲間入り前。
ナミもアーロン一味であることを隠して「手を組んで」いる状態と、今からしてみれば随分序盤で、
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.8

【気楽に観られるコメディ×ヒーロー系】

Marvel作品は一通り観たものの、DCにはあまり手を出せておらず、今回着手。

どちらも作中のキャラが言及しているが(だからメタ的で面白い)、設定はハリーポ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

【記憶を巡る優しい物語】

初見では物語の全容が分かりにくいかもしれない。よく練られたプロットと、短時間ながらも濃厚に描かれる男女とそれを取り巻く人々の物語は、程よい余韻を残して締められる。

少し本
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.1

【キリスト教の未来を案じた2人の教皇の静かだか熱ある対話】

映画「スポットライト」でも描かれるように、近年、教会・司教の腐敗が指摘されている。イスラム教徒の増加や無宗教者の増加がこの先予期される中、
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アラジン(2019年製作の映画)

4.5

【ジーニー🧞‍♂️が主役の実写版アラジン】

小さい頃、ジーニーのキャラが濃かったのでジーニーのことをアラジンと勘違いしていた時期があった。ランプの魔生ジーニー。彼の印象が強かった記憶を引き連れて、D
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.8

【インターネットの可能性と危険性を伝える作品】

映画予告でDisneyプリンセスが登場していたことから、ずっと観てみたいと思っていた作品。プリンセスのみならず、MarvelもスターウォーズもPixa
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.9

【既成概念を乗り越えるキャラたちの物語】

レトロなゲームの悪役ラルフが、ゲームセンターが閉まった後のゲームキャラ達のオフ会で除け者にされ続け、自分の存在意義を問い始めるところからストーリーが始まる。
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

5.0

【文句無しのインド映画 ALL IS WELL】

「あのランチョーは一体どこにいったんだ?」

この謎を最後の最後まで引っ張ったまま、大学時代(過去)と現在を行き来することで織りなす友情物語(と一部
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.0

【ピクサー渾身の意欲作ー21 Lessonsでハラリ氏も言及】

『サピエンス全史』、『ホモ・デウス』に続く『21 Lessons』の後半で事例として取り上げてられていたこともあり、Disney+で鑑
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カンパニー・メン(2010年製作の映画)

3.6

【世界金融危機の後の世界で起こりうる「雇われ人」の人間模様を描いた作品】

コロナ騒動で先行きがまさしくVUCAな昨今。経済がこのままの勢いで失速すれば、飲食業のみならず本作が描いているような製造業の
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

【突き抜けたローカルネタ映画】

深い考察の一つや二つしてみようにも、どうにもそんな気になれない。それほどまでに、徹底的に「ネタ」に走った作品。

このしょうもないネタに次ぐネタを笑いに昇華させている
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.5

【今だからこそ記憶すべき1F(いちえふ)の現場の記録】

社会人初の案件が福島復興支援であった私にとって、Fukushima 50は特別な作品となった。何度も訪れた福島浜通り地域は、地名が出てくるだけ
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.8

【シリコンバレーのスピードを体感できる作品】

ウブな学生の時に一度観たが、社会人となり新規事業の計画などしている現在再鑑賞すると全く違う感想を抱く。

作中にも登場するあのZero to Oneのピ
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

【重厚感ある裏社会を描いた作品】

長編であるため敬遠していたが、新型コロナウィルスの影響で時間が取れたため、満を辞して鑑賞。

登場人物が多く、展開のつながりが初見だと分かりにくいのが難点。二度三度
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.1

【米国は戦争と共にある その事実に想いを馳せる作品】

伝説のスナイパー、クリス・カイルを描いた作品。クリント・イーストウッド監督作品の中では、かなり戦争色の強い方だが(グラン・トリノは朝鮮戦争の退役
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

5.0

【文句無しの傑作三部の終焉】

無事に未来に戻ってきて、もう会えないと思っていたドクに再会するあのシーン。ドクがマーティとジェニファーに語ったあの言葉は、歳をどんなに重ねようとも色褪せないし、心を掴ん
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デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲(2001年製作の映画)

3.5

【ディアボロモン再び】
未鑑賞だと思っていたが、やはり劇場で観ていた。オメガモンがやられて悲しかった記憶が蘇ってきた。

元々オメガモンは、インターネットを介して繋がった世界中の子どもたちの想いの結晶
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

4.0

【40分に凝縮された「進化する物語」】

小学生の頃、幼なじみと鑑賞。
そして現在公開中の20周年作公開を機に再鑑賞。

短い時間に、笑いと緊迫感が混じり合って何度でも観たくなる作品に仕上がっている。
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デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆(2020年製作の映画)

4.5

【デジモン(無印)ファンのデジモン卒業作品】

triは無かった。これがデジモン。
そう思わずにはいられなかった展開の数々だった。冗長な進化シーンはなく、過度な懐古主義も一切なかった。

選ばれし少年
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.9

【色褪せぬ名作、再鑑賞】

前作がタイムトラベルの面白さを描く作品なら、2作目は危うさにスポットライトを当てた作品。

結果はわかっているのに、主人公がビフからスポーツ名鑑を取り返す過程は、手に汗握り
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.8

【色褪せない名作】

たまに見たくなって、かれこれ5周目。

何回か見るとディテールが気になり始めるものだけれど、本作は別格。前半に張り巡らした伏線の数々を、後半で鮮やかに回収していく。未来に帰れた主
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37セカンズ(2019年製作の映画)

3.9

【障がい者の親離れ、自立の物語】

物語前半。観る映画を間違えたのではないかと思うほど「遅れてやってきた性の目覚め」のシーンが描かれる。

監督は、なぜこれだけの尺を使ってこれらの描写を入れたのか?そ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.8

【第一次世界大戦の戦場に没入できる名作】

全編ノーカットと銘打ち、日本で満を辞して公開された本作。パラサイトの快挙で霞んでしまっている感はあるが、国際政治専攻の私はこちらの方がやはり好きだった。
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

【エンタメ×問い掛けを見事にやり抜いた作品】

すでにアカデミー賞作品賞の受賞が決まってからの鑑賞。
監督の意向通り、ネタバレはしないように簡潔にレビューしたい。

また、私自身は大学・大学院で政治学
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.4

【ドキュメンタリーのようなパンデミックのフィクション】

コロナウィルスの広がりが世間を賑わす中、この作品にも注目が集まっている。
あえて言えば、この時期だからこそ観るべき映画だが、作品としてはドキュ
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.5

機内にて鑑賞

本シリーズは、知っていたものの本作が初めて。女性スパイモノとしては、出演女優が美しく、アクションもテンポが良くて何も考えずに楽しめる作品。

たまには、こういう映画を観て頭を休めること
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

【Laughter in the Darkを彷彿とさせるヒトラー「モノ」の作品】

絶望の反対は何か?
希望か?
否、ユーモアじゃないか?

大学院で聴講していた社会学の講義で、ある教授がそんなことを
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

【イーストウッド監督がなぜ1996年の事件を「今」題材にしたのだろうか?】

公権力と闘う一小市民の実話。

確たる証拠もない中、リチャード・ジュエルを犯人に仕立て上げようと試みるFBIとマスコミは、
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