Kachiさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

Kachi

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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

【IMAXでの鑑賞を】

もし映画館で見ていなければ、スコアは0.5は下がっていると思う。高い目標を掲げて、ただひたすらに没入していく男達の物語に、胸が熱くなる。

そこにIMAXの技術が為せる、ル・
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.8

【題名に偽りなし。ハン・ソロの深堀り作品】

エピソード4-6、7と登場回数が多く、物語を推進していってくれたハン・ソロの過去を描いた作品。

ハン・ソロの出自、名前の由来、「アウトロー」なパーソナリ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.8

【40年にわたる壮大な物語の偉大な終焉】

2020年初からエピソード8まで一気に鑑賞、勢いそのままに大画面のあるTOHOシネマズへ(奮発してふかふかシート席)

私は往年のファンではないため、本作が
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.4

【脱・光と闇の戦い】

エピソード1-6が、一貫した光と闇の覇権争いであるならば、エピソード7を昇華した8はどう評せるか?鑑賞後の余韻に浸りながら、そんなことを考えていた。

印象に残ったことを脈絡も
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

【新三部作幕開け】

エピソード1-6を駆け抜けてから臨んだ新三部作。ダースベーダー亡き後も、カイロ・レンがその意思を引き継ぐという展開に、また歴史を繰り返しているのかと辟易としつつ…それでも、お馴染
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.2

【美しく、また悲しい悪の帝王誕生秘話】

アナキン・スカイウォーカーがいかにしてダースベーダーとなっていったか、そして彼をいずれ倒すことになるルーク・スカイウォーカーがいかにして生まれたか(レイア姫含
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.8

若きアナキン・スカイウォーカーが、若さ故に無茶をする話。

公開順にエピソード4-6を観ているため、今後の話の伏線となる部分がかなり見出され、その点で重要な作品。

また、ジェダイ評議会や元老院、議会
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.0

高尚な感想は多分必要ない。
そのくらい、エピソード4-6から映像やアクションが進化しており、また4-6の話の伏線の回収も見事だった。

May the force be with you.

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.7

【マクドナルド帝国誕生の暗部描く】

学生の頃、ヨーロッパ1ヶ月貧乏旅行で大変お世話になったフランチャイズ店、マクドナルド。食生活を見直した現在、ほとんど行くことは無くなったが、どんな誕生秘話があった
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.2

【ある夫婦の離婚劇は、奇しくも結婚生活の愛を描く作品に】

相手の長所を称え合う言葉から物語は始まる。予告を見ていなければ間違いなく、これは米国の平穏で幸せな夫婦生活を描いた作品に違いないと思うだろう
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.1

※再鑑賞【近未来を舞台とした倫理観を問う作品】

舞台設定、トムクルーズのアクション、話の展開、問われている倫理観…全てをもって今見ても示唆に富んだ作品。

犯罪の予防警察はあり得るか?
この問いをめ
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劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS(2015年製作の映画)

3.8

【正統なアテムvs遊戯の続編】

あの闘いの儀は、デュエルの展開や、これまでの長きにわたる失われたファラオの記憶を巡る物語に終止符を打つに相応しい名シーンの連続だった。(漫画原作は簡潔に描かれているが
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.5

【多様な愛の在り方を描いたディズニー映画の到達点】

今まで鑑賞したどのディズニー作品よりも好きかもしれない。
劇場を後にするときには、そんな確信を持って家路についた。時代性を感じるメッセージや映像・
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

【アイデア勝負!の映画】

冒頭30分くらい「これは何を見せられてるんだ?」とかなり不機嫌になったが、そこからか本作品の本領発揮。

まさか、メタのメタ構造になっているところがまさにアハ体験だった。(
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.8

余計なコメントなど要らない名作

終盤のアン女王の記者会見のシーンは、彼女が一般人としての日常を過ごし、楽しかった様が滲み出ており、歯痒くも美しかった。

"Rome! By all means, R
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.1

【個人的にはT2を超えたターミネーター続編】

ネタバレをなるべく見ないようにしながら、今日を迎えて鑑賞。(過去作の予習もバッチリ)

私にとっては納得のT2の続編でした。
以下、ネタバレになるのでご
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ターミネーター(1984年製作の映画)

3.8

【シンプルながらSF好きの心くすぐる】

ターミネーター2を観てから鑑賞。そうか、今回はシュワちゃんは敵役なのだと途中から気付く。(ちゃんと公開順に観ていたら、逆の現象が発生する)

ストーリーに取り
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.0

【今観ても色褪せないアンドロイドと人間の交流描く】

シリーズ1作目を観ずに、最新作を観るための予習として鑑賞。前作を観ずとも、圧倒的な世界観に魅了された。

今でこそ、人工知能を搭載したロボットが徐
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.0

【過去の出来事の可変性と脆さを描く、現代人にとっての救いの作品】

※平野啓一郎作品の愛読者(全作品読了)であり、マチネは4回読んでいます。玄人視点でのレビューであることを予め断っておきます。

衒学
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.9

【結局ビートルズは愛を歌っていたんだ】

予告にもある通り「もし自分以外の人間がThe Beatlesを知らなかったら…」という少し不思議な世界が舞台。(実際は、他にもその世界から失われてしまったもの
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

【「悪にも理由がある」を少し前面に出し過ぎたか?】

ノーラン監督の「ダークナイト」で描かれたジョーカーとついつい比較してしまう本作。救いようのない悪にも理由があるのだと言わんばかりのジョーカーだが、
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.7

最新作予習のため

チャプター3まで続くのには、それなりの理由があるのだろうと思い鑑賞。とにかく銃撃戦が美しい。そして、マトリックスと異なるキアヌリーブスが観られる、というだけで結構満足してしまった。
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

【波動となりて伝わる音楽を通した人間讃歌】
※原作、及び恩田陸さんのファン目線

あの大作『蜜蜂と遠雷』を完読したのは、まもなく学生生活が終わりを迎えた頃。恩田陸さんの色彩豊かな表現で、紙の本から音が
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.3

【ああ、だからYour SongでなくRocketmanだったのか】

Elton Johnは洋楽を聴き始めてすぐに好きになったアーティストの一人だった。名曲Your Songのあの飾らない感じの語り
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.3

【朝鮮戦争帰還兵(頑固オヤジ)の贖罪描く】

「運び屋(Mule)」が良かったので、遡っているシリーズその2。家族と上手くいっていない頑固な老人が、隣人のモン人(中国系アメリカ人)との触れ合いを通して
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そのときは彼によろしく(2007年製作の映画)

3.4

【モテキを長澤まさみ第2期とすれば、本作の長澤まさみは第1期における代表作なのでは…?】

ちょうど高校生の時に公開された作品。原作を昔に読んでいたこともあり、懐古的な気持ちで鑑賞。

原作からかなり
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

【壮大な前置きとコミカルなラスト】

その時代を生きていなくとも懐かしく思える白黒映像の西部劇から物語は始まる。シャロン・テート殺害事件を下敷きにした物語は、1950年代にテレビの西部劇で一世を風靡し
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人生の特等席(2012年製作の映画)

4.0

【イーストウッド監督、老練なスカウトマンに】

「運び屋(Mule)」でイーストウッド監督の伝えたいことが、ヒシヒシと伝わってきたため、過去作の鑑賞開始。それの第一弾。

「運び屋」においてDon't
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.5

【人の死を悼み、生命の尊厳を考えさせる名作】

この作品が話題になった当初、私は人の死をあまり深く考えることなく生きていくことができていた。死はあまりに非日常であり、それは忌むべき対象でさえあった。
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.5

【国際法専攻者には意外とハマる作品】

あの「ニカラグア事件」に実はこんな悪魔のような密輸構造があり、しかもそれをあんな破茶滅茶な男が実行していたのかということに、感動すら覚えた。

冷戦下の米ソって
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

3.5

※機内で鑑賞

久しぶりにコナン映画。

単体で見ても内容は楽しめるのだけど、推理よりアクションが多くて期待していたのとは若干違ったかも。あとツッコミどころがあるとすれば、コナン君をスーツケースに入れ
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リンカーン(2012年製作の映画)

3.7

奴隷解放宣言から数年、合衆国憲法修正第13条を可決するまでの歴史映画。

映画としての面白さは正直に言ってほとんどないものの、今でも偉大な大統領だとアメリカ人から慕われたリンカーンの信念を垣間見ること
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.0

【邦題で損をしている名作】
タイムリープ(かつループ)する作品の古典的とも言える作品。この物語の主人公であるフィルは、なぜタイムリープを繰り返してしまうのか、またそれが何をきっかけに最後の結末であるタ
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