びさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

勤務につけ!(2018年製作の映画)

3.4

『マンディブル〜』が面白く、さいきん気になってるデュピュー。皮肉めいた展開と軽妙あるやりとりでずっと楽しめたのだけど、最後の最後のオチがどうでも良すぎてずっこけてしまった。なにあれ、、、それまでずっと>>続きを読む

女体(じょたい)(1969年製作の映画)

3.6

増村の中でも屈指の傑作と呼ばれる本作をついに見た。「理事長の息子に強姦された」という浅丘ルリ子の告白は本当にただ物語の掴みでしかなく、男のパーソナルスペースにずけずけ浸食する姿があまりにも図々しい。好>>続きを読む

眺望良好(2019年製作の映画)

3.9

三池崇史『カタクリ家の幸福』を思わせるキチガイファミリームービーでなかなか良かった。マンションには肉屋の小汚いおっさん、ヘビースモーカーのうつ病老患者、家賃滞納して自殺を図ろうとする女などなどお騒がせ>>続きを読む

チャウ・シンチーのゴーストハッスル(1990年製作の映画)

4.2

馬鹿馬鹿しくてかなり良かった。殉職した刑事のおっさんが自分を殺したマフィアのボスに復讐するために、神にワイロ渡して現世に戻ってくる話。タイトルにチャウシンチーの名があるが、主人公のような役回りではなく>>続きを読む

肉弾鬼中隊(1934年製作の映画)

3.6

遠距離サプレッサーはさすがにちょっと映画との相性が悪くあまり緊張感を感じることはなかったが、「こいつ絶対ここで死ぬんだろうな」ってところで仲間が確実に死んでいくのがシュールすぎておもろい。ホラー映画の>>続きを読む

周遊する蒸気船(1935年製作の映画)

4.3

おおよそラストは序盤で見当がつくも蒸気船レースあたりの『タバコ・ロード』みたくギアを数段階も上げてくる感じ、ほんと最高。岸でニュー・モーゼがなにやら怪しげな説を提唱してたところを叔父さんが船の上から縄>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.7

問答無用の傑作。デカいスクリーンで見ることが全てとは決して思わないけど、これに限っては何故劇場で観なかったのか心底後悔するほど面白かった。「ここで終われ〜っ!」ってとこで終わったの本当に嬉しい。

バタアシ金魚(1990年製作の映画)

4.6

パワー型恋愛映画という風味で信じられないくらい面白い。松岡錠司ってシネフィル受けが良くて謎のハードルがあったんだけどこんなに面白かったんだ。カメラは笠松則道なのでモノレールのシーンなんかは神がかってる>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

5.0

記録忘れ。ギョームブラック新作も最高でした。バカンス映画は男も女も性格が拗れていれば拗れているほど面白い。ロメールとちがってギョームブラックの非モテムーブ全開な十八番オチは「んなことあるか」と思いつつ>>続きを読む

地獄のローパー、緊縛・SM・18才/「SM18才」クレーン、宙吊り(1986年製作の映画)

3.5

かの有名な『君の名は』のパロディAV『君の縄』、もしかしてこっちが元ネタなんじゃない?前作はスケバンに復讐するなかで下元史朗の内なるサディスト的な一面を覚醒させる(?)みたいな成長話も含まれていたが、>>続きを読む

逆さ吊し縛り縄(1985年製作の映画)

3.9

「会計が13000円だから俺は3000円払っておくよ、いや3210円にして210円奢りね」器が小さいぞ下元課長。

国境なき厨房 トップシェフの救済活動(2022年製作の映画)

3.4

ロンハワードだったので。レストランの経営も順調で、シェフとしての地位を確立でもしていたら「この国の人間の舌には合わない」なんて言われたらキレて投げやりになりそうなのに。どこまでも野心家だ…。ガス欠オチ>>続きを読む

エンド・オブ・ロード(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

物語の都合上とはいえ皆が先のことを何ひとつ考えずその場の思いつきで行動するのでツッコミどころがありすぎる…。中盤から終盤にかけて金があちこちに渡る楽しさはあったが。ウェスト『X』といい、仲良し老夫婦が>>続きを読む

モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

3.8

枕で窒息死させるとこ、仰向けになった状態で頭から身体に向けて映したカメラアングルは胸の輪郭がくっきり捉えられていてどクソエロい。覆面マンのビジュアルに先行しすぎ感は多少あるけど面白かった。これみてたら>>続きを読む

ルチオ・フルチのホラー・ハウス(1989年製作の映画)

3.1

またまたフルチを滑り込み鑑賞。冒頭に両親殺害シーンが置かれてるにも関わらず殺した犯人が物語にさほど介入せず退場するのが凄すぎる。「だれがこんな酷いことしたの…」→ガム風船パッチン、日本のお笑いみたいな>>続きを読む

ルチオ・フルチのクロック(1989年製作の映画)

3.9

見たフルチの中で今んとこ1番良い。ジジババが無双するホラーは最高と相場が決まってる。ジジババが人殺しになった動機や、時間を巻き戻して止まったある時点から進む未来は並行世界になるのでは(さいきん『サマー>>続きを読む

イノセント・ドール 虜(1986年製作の映画)

2.9

かなりどうでもいい話ではあったので体感時間2時間近くあったんだけど結局これっておバカ映画という認識で合ってるんですよね??スキピが医療ミスで死んでヒステリーを起こした彼女が医師を誘拐&拷問する話。冒頭>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

4.1

ジャレッド・レトー大好きマンなんで公開時駆けつけたかったが、あいにく取りこぼしてしまったので取り急ぎ鑑賞。めっちゃ面白かった。聴覚過敏のコウモリ特有の、服の擦れや衝撃音に反応して流動するようなエフェク>>続きを読む

ベッド・パートナー(1988年製作の映画)

4.6

なりすまし系。最終的にセックスすると分かっていても、その着地に至るまでのバー(机が長すぎる!どうなってんの……)で飲んだあと、ノリでパチンコ打ったりゲーセン行ったり…。自分には到底できないフットワーク>>続きを読む

メイドロイド VS ホストロイド軍団(2010年製作の映画)

3.7

上映タイトル『最後のラブドール 私、大人のオモチャ止めました』

今年の恋(1962年製作の映画)

4.7

とにかく何もかもハイテンポ。セリフの掛け合いが増村『最高殊勲夫人』のそれでマジに最高。マリコとテルオの熱海ドライブで、グイグイ心の距離が縮まるのが本当に嬉しい。
#BIBI_2021

再見★4.3→
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やさしい人(2013年製作の映画)

4.5

おもれー!!これまで見てきたギョームブラックとは打って変わって話の気持ち悪さと面白さの均衡が崩れ始め、マケーニュのストーカーパートあたりは暴力映画の影がチラつく。「チェリー男がヴァカンスでやってきたお>>続きを読む

だいじょうぶマイ・フレンド(1983年製作の映画)

4.0

地球に不時着したピーター・フォンダが空を飛べなくなり、故郷の星に帰れなくなる話。前半は80年代の空気がふんだんに詰め込まれていてかなり良かったのだが、後半になるにつれて、謎のカーアクションが増え窮屈に>>続きを読む