タイプの違う刑事が、それぞれの正義を胸に事件を追う。
ラッセル・クロウの純真さが魅力的。
ガイ・ピアースの計算高さと対照的。
'50年代のハリウッドが舞台なのも良し。
文明社会に背を向けて、銃でしか生きられなかった男たちの姿を描く最後の西部劇。
スローモーションの銃撃戦が印象的。
それにしても、皆年齢以上に老いて見えた。
超高速ネズミと警官がコンビを組み、宿敵と対峙する話。
ソニックに鬱陶しさがないため比較的観やすく作られている。
光の速さで連れて行かれる亀が可哀想。
悪役のジム・キャリーはいつもと変わらないジム・キャ>>続きを読む
釣り合わない男女のひと夏の恋。
些細な事で悩み、くだらない事で衝突する。
中産階級の生活も、彼らの青春も、振り返れば馬鹿馬鹿しく思える。
2人とも濃くて爽やかさが皆無。
南海の楽園での挙式から一転、突如巨大ハリケーンが襲う。
美しい景色も人間の文明社会も、自然の猛威の前では到底敵わない。
前半は脱獄劇、後半は災害パニック。
そして、ラスト20分の大迫力。
特撮の技術が>>続きを読む
貧乏な発明家エジソンと、裕福な実業家ウェスティングハウスによる電流戦争。
互いに相手を蹴落とすパフォーマンスが激化する。
アイデアを生む者が後世に残る。
英国俳優らの共演も良かった。
脱獄犯が盗んで隠した金を巡って、三つ巴の戦いに。
暴れ馬を乗りこなし丸腰を装う等、ワケありな感じを醸し出しているランドルフ・スコットだが、普通と言えば普通の展開。
あらゆる苦難を乗り越えて、運河を完成させるまで。
終盤の砂嵐が見せ場。
大統領夫人のロレッタ・ヤングに、最後まで感情移入できずに終わる。
復讐に燃え、罠を仕掛け始めたあたりからテンション上がる。
骨や内臓を文字通り鷲掴み。
1作目の映像がエンドロールで流れ、方向性の変化を実感。
これはこれで良いけど。
命知らずの男が、ワールド・トレード・センターで命綱なしの綱渡り。
本番よりロープをかける方に神経を使っているように見えた。
取り敢えず、極限の緊張感。
あの風貌でクリント・イーストウッドは、違和感でしかない。
未来は自分で切り開くもの。
当たり前だけど良い事言う。
過去から解放されたと言うべきか、美しい思い出を失ったと言うべきか…。
男性側はわりと気の毒。
人種を超えた仲間意識や恋愛などを、日常と変わらない雰囲気で映し出す。
これは全て大いなる幻影かもしれないが、映画的で美しい。
全財産を失った殺人犯の男が、スペインの外人部隊へ入隊する。
砂漠で呆気なく戦死していく虚無感が伝わってくる。
見世物小屋にいた奇形の青年の生涯。
知的で心優しいところが一層切ない。
音楽も印象的。
男同士の友情が仏映画の良さなのに、これでは誰も浮かばれない。
と言っても、この終わり方で良かった。
シャルル・ヴァネルの人間臭さも然り。
重病の女王のため治療薬を求めて旅に出る、一風変わったドリトル先生。
吹替版にて鑑賞。
ロバート・ダウニー・Jr.と言えば藤原啓治。
これが遺作とは到底思えない。
しっかり者、お調子者、臆病者…と様々な>>続きを読む
スーツ大量生産。
不眠症やらパニック症状やらで、今回もわりとボロボロになる。
厄介な人間兵器を作り出したせいで爆破炎上の連続。
事故で突然視力を失った男が、施設での交流を通して希望を取り戻すまで。
最後の最後、薔薇の花束に感動。
未来に過去に忙しい。
どの時代に行っても、親子で同じ事をしている。
官能美な2人の共演。
美しさと儚さが主な見どころ。
それ以上でもそれ以下でもない。
あんな自由自在にタイムトラベルできたら、大変だけど楽しそう。
音楽がワクワク感を倍増させている。
キリストの磔刑から復活まで。
かなりざっくりと進む。
映画としてはあまり面白くない。
怒りでしか感情を表現できない自暴自棄の男と、夫のDVに悩むものの一歩が踏み出せない女の交流。
人生の秋はどこか寂しい印象があるが、本作は暗く重たい雰囲気。
動物が好きな人にはオススメしない。
隠居した役者が集う養老院を舞台に、彼らの旅路の果てを描く。
君は役を演じ、私は役を生きた。
そんな台詞はなかなか言えない。
ヒーロー達による壮大な喧嘩。
ブラックパンサーや勧誘されたスパイダーマン、アントマン等コスプレ満載で楽しめる。
やっぱりバッキーが一番カッコいい。
舞台はパリの北ホテル。
若い男女が心中を試みるが、隣室の男に邪魔される。
彼女を死なせたと思い込み自首する男と、一命を取り留めて安ホテルで働き始める女。
励ます一方で、自身も心に傷を持つ中年男ルイ・ジ>>続きを読む
独軍によるオーストリア侵攻。
王子は一度は海外逃亡するものの、国民のために戻る事を決意する。
開戦間近から直後のリアルタイムな戦意高揚映画。
1980年の旧東ドイツ。
秘密警察によって監視される女性医師ニーナ・ホス。
医師としての使命、恋人、将来を考え揺れ動く気持ちを繊細に表現。
クリスティアン・ペッツォルト監督は、無言ですべてを物語らせる>>続きを読む
衣装デザインは無論、内容もキャストも素晴らしい。
四姉妹をはじめとする人物の心情を丁寧に描き、じっくり落ち着いて観られる。
特に捻りなしの普通の誘拐事件。
64分後に娘は死ぬと言われてから、同じ尺で話が進んでいく。
生配信で手ぶれ感のある映像が続くため、苦手な人は落ち着かないかも。
行動を共にしてきた男たちの仲違いというか、ちょっとした意見の食い違いが招いた結果。
アレクシス・スミスが良い女。
『少佐と少女』からの本作で、同じ監督とは思えない振れ幅。
給仕係として仕方なく二重スパイのような任務を行う事になり、全編スリルがある。
シュトロハイムは佇むだけで恐い。
効率主義のアメリカ男が、イタリアでのんびりした民族性に感化される話。
ジャック・レモンが意外と真面目で、ホテルの支配人に食われ気味。
歯痛が原因で逃亡を中断するという、やや特異な設定。
港で出会う母娘との交流が中心。
邦題のわりには、意外とあっさり港に入れてしまう。
ナチス相手に一世一代の大芝居を打つ。
思想は支配できない。
こんな脚本、よく思い付くものだと感心。
劇団員も兵士もゲシュタポでさえも、愛すべきキャラクターに見える。
キャロル・ロンバードが『ハムレット>>続きを読む