pierさんの映画レビュー・感想・評価 - 57ページ目

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暗い鏡(1946年製作の映画)

4.0

双子の美人姉妹の片方が異常者という面白い設定。
姉を精神的に追いつめていく緊張感から、最後の落とし方まで良かった。
特撮も見事。
リュー・エアーズ、意外と二枚目。

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.9

血と暴力の映画。
ガスボンベも髪型も目つきも、すべてが狂気なハビエル・バルデム。
ジョシュ・ブローリンの渋さが異常。

拾った女(1953年製作の映画)

4.0

スリの男が盗んだ財布に、機密情報のフィルムが入っていたという話。
悪になりきれない男女が憎めない。
情報屋セルマ・リッターの悲哀。
スリとスパイは大違い。

ブロンドの殺人者(1943年製作の映画)

3.3

私立探偵マーロウと言えばロバート・ミッチャムなので、違和感が拭えない。
それにしてもよく意識を失う奴。

男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)

3.4

アヌーク・エーメはいつまでも綺麗。
ジャン=ルイ・トランティニャンは、老いても眼差しと声が美しい。
『男と女』の映像をかなり交えて。
そうじゃないとこの手の続編はちょっと厳しい。

嘘八百 京町ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.7

安定感のあるコンビ。
広末涼子や加藤雅也ら、新たなキャラも馴染んでいて良かった。

無謀な瞬間(1949年製作の映画)

3.8

マックス・オフュルス監督なので、犯罪映画でありながらメロドラマの要素も。
階段のカメラワークも印象的。

危険な場所で(1951年製作の映画)

3.4

仕事に嫌気がさした刑事が、田舎での少女殺害事件を通して盲目の女性と出会う。
都会と真逆の環境で、徐々に主人公の心情にも変化が表れるという話。
ノワールは好きだがこれは平凡。

拳銃貸します(1942年製作の映画)

3.9

影のある殺し屋アラン・ラッドに、手品を操る謎の美女ヴェロニカ・レイク。
戦時中という背景もあるが、雰囲気が最高。

Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.2

東日本大震災から約10年。
地震、津波、爆発シーンに迫力があって、その恐ろしさは想像を絶する。
この人災は風化させてはならないし、現場の人々の大変さを改めて感じた。
佐藤浩市と渡辺謙による、トイレでの
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プロジェクト・グーテンベルク 贋札王(2018年製作の映画)

3.6

札束の偽造だけでなく、隅々まで嘘にまみれた話。
チョウ・ユンファの拳銃さばきは見事。

グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.9

ベテラン名優の競演。
長年の恨みほど恐ろしいものはない。
といっても自業自得。

ゴールド/金塊の行方(2016年製作の映画)

3.5

破綻寸前の金鉱会社の経営者が、一獲千金を狙ってインドネシアへ。
これほど浮き沈みのある人生も貴重。
信じる力が最強。
予測不可能ではないが、ラスト10秒の展開が良い。

黒い罠(1958年製作の映画)

4.0

殺人事件に遭遇したメキシコの調査官。
単身捜査に乗り出すが、アメリカの悪徳捜査官によって妨害される。
見た目はさておき、やはりオーソン・ウェルズは天才。
悪と正義の間で揺れる人々を、見事なカメラワーク
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巴里の女性(1923年製作の映画)

3.8

人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇。
そんな名言を残したように、チャップリンはこんな作品も撮れてしまう。
アドルフ・マンジューの人気が出たのも納得。

グリンゴ 最強の悪運男(2018年製作の映画)

3.8

世界中の悪運を一手に引き受けている、バカ正直者のハロルド。
突飛な場面転換が多くて、びっくりするけど笑える。
シャーリーズ・セロンの一人勝ちか、得な役だった。

バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

3.4

アクション満載。
マイクの過去も色々明らかになる。
それにしても、2人共見た目もノリも変わってないから不思議。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.3

最終的に、誠実な人間には敵わない。
ダニエル・クレイグが伸び伸びと演技してて、世界観を楽しんでいる感じ。

十人のならず者(1955年製作の映画)

3.3

些細な事で逆恨みした実業家が、十人のならず者を雇って町を牛耳ろうと企む話。
愛する町と人々を守るため、牧場主のランドルフ・スコットが立ち上がる。
早撃ちを武器に敵と対峙するが、そこそこ犠牲者が出るのが
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ライオンの翼(1939年製作の映画)

3.0

ナチスドイツに自由と正義で立ち向かう、イギリスのプロパガンダ映画。
後半を除いて、ほぼドキュメンタリータッチ。

ダウンヒル(1927年製作の映画)

3.4

金と欲望にまみれた世界。
真面目で優秀だった青年が、堕ちるところまで堕ちる人間ドラマ。
濡れ衣を着せられる流れ等、後のサスペンスでもお馴染み。

ヴァリエテ(1925年製作の映画)

3.4

ドイツのサイレント愛憎劇。
空中曲芸師の団長と若い美人妻。
そこへ若い曲芸師が加わり、案の定妻を誘惑する。
エミール・ヤニングスのお得意の役柄。
怒り狂った顔が、サイレントの中でより強調される。
1時
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.2

トム・フーパー監督なのに…。
演技も歌唱も悪くないのに何故だろう。
終始歌っているその歌が、いまひとつ感動できないからか。
猫の容姿は慣れるとして、映画化自体がちょっと無謀だったと思う。

腰抜け二挺拳銃(1948年製作の映画)

3.6

二挺拳銃の名手ジェーン・ラッセル。
ボブ・ホープの妻を装い、武器を横流しする悪人を撃退するウエスタン・コメディ。
お決まりの展開も、明るく楽しい気分にさせてくれる。
彼女のダイナマイト・ボディは、最後
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.7

踊りは自由な人間がやるもの。
時代に翻弄されながらも、自分を見つけていくジョジョの成長物語。
改良したナチの制服が強烈。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

先入観だけの捜査と歪められた報道によって、一般人を英雄にも容疑者にも仕立てあげてしまう恐ろしさ。
緊張感があり、終盤の反撃も見どころ。

沙漠の花園(1936年製作の映画)

3.5

ディートリッヒ×ボワイエの悲恋。
なかなか共感できないが、修道院の誓いは絶対。

みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

3.4

有閑マダムたちが寄ってたかって弄んだ青年が、翌朝飛び降り自殺を図る。
一部始終を目撃した指名手配犯が、非道な女たちに同じ手口で復讐していく話。
同性愛という一言で片付けるのではなく、敢えて曖昧な感情で
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ガダルカナル・ダイアリー(1943年製作の映画)

3.2

太平洋戦争の激戦の一つでもあるガダルカナル島の戦い。
従軍記者のナレーションを挟みながら展開する。
この実際の死闘から、僅か1年程で公開されているのが驚き。

情無用の街(1948年製作の映画)

3.4

実話を基にした、当時としては画期的なドキュメンタリータッチの作品。
一方で、映画としてあまり内容が入って来なかった。
優秀なFBI潜入捜査官と、警察内部にもコネのあるギャングのボス。
リチャード・ウィ
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大洪水(1958年製作の映画)

3.2

大洪水で堤防補修に駆り出された囚人が、水害に乗じて自由の身に。
かつて自分を陥れた男に、復讐を果たそうとする。
冤罪に復讐を絡めたパニックもの。
イメージを払拭して囚人役になったハワード・キールはやは
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夜の道(1957年製作の映画)

3.5

弟に対する情と正義との板挟みになりながら、給金列車強盗と対峙するジミー。
アコーディオン弾きが似合う。
ブランドン・デ・ワイルドはやっぱり"ジョーイ"。

ある決闘 セントヘレナの掟(2016年製作の映画)

3.4

ウエスタン・ノワールの雰囲気はある。
左手を縛ってナイフで決闘するシーンは単純に好き。
ただ、簡単に洗脳される奥さんには感情移入できない。

牛泥棒(1943年製作の映画)

4.2

冤罪をテーマにした異色の西部劇。
牛泥棒の容疑をかけられた3人の男。
理不尽で不憫で辛い。
群衆の愚かさや恐ろしさを描きつつ、人間の良心の大切さを問う。
毎度メキシコ人役のアンソニー・クイン、若いが精
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.9

これぞ熱い男のロマン。
何かに魅了されて、それに一生を懸ける人生って羨ましい。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.4

何というか、韓国が抱える様々な問題を、娯楽という形で巧みに表現されていて面白い。
親子4人で芸達者。