画面のチープさ、画面内で語られることの異様さが、ディストピアSF映画のよう。演出過剰だけど、それでも「演じること」の向こう側から滲み出るモノの凄まじさに圧倒された。表情の微細な動きから目が離せなくなる>>続きを読む
ストーリーから配役まで、全てが政治的。アメリカ政治史の暗部と現代的な「安全保障」問題をミックスしていながら、すんなり観ることの出来るシンプルさが良い。
キャプテンの超人能力が程良い感じ。人間離れして>>続きを読む
クリス・エヴァンズ好きになってから観ると、以前よりもだいぶ好意的に観られる。画面の色彩とか演技が繊細で、名前とかそもそもの設定の大味さをカヴァーしようって努力が凄い。脇にイギリス人俳優が多く出てるのも>>続きを読む
全く観る気なかったけど、脚本:中島かずきということで観た。フォーマットの強さにまけてしまわないか心配だったが、しっかり中島かずきイズムが出ていて良かった。湯浅政明が描いた(と思われる)場面がドラッギー>>続きを読む
遺伝子でキャラクターを繋ぐ構想らしい。グウェンの運命は、ブルース・ウェインの両親並みに明らかだったわけだけど…デイン・デハーンがとにかく最高。深くて暗い眼差しが揺れる心を繊細に映す。色々な点で、前作よ>>続きを読む
ヒロインはこっち。それは間違いない。それだけは
いかんせん地味なんだよなぁ。戦闘中よく喋るスパイディはいいけどね
オモシロおじさんだった(少なくともアニメでは)ドクター・オクトパスを、ここまで味わい深いキャラクターに昇華させたサム・ライミの手腕たるや!
苦悩の尽きない「青年」としてのスパイダーマン、ニューヨーク>>続きを読む
マスクドヒーローのなんたるかを理解しているという点で、やはりサム・ライミ版の方(2まで)が現行シリーズより圧倒的に良い。敵役のグリーンゴブリンも、ヴィジュアル&キャラクター両面で素晴らしい仕上がり。あ>>続きを読む
アラン・カミングの「母性」がすげぇ。題材的にお涙頂戴話だと誤解されそうだけど、笑える場面も多くて面白かった。世界の片隅でひっそり生きた彼らの、お前らはなんでそんなに「雑」なんだ、なんでそんなに「無神経>>続きを読む
ネルソン・マンデラの自伝を元にした映画。若い頃の彼は血気盛んで猛々しく、晩年の泰然としたイメージとはかけ離れていて、そこが興味深い。演じるイドリス・エルバの役作りが凄くて、表情や仕草がそっくりだった。>>続きを読む
チグハグな刑事&FBIコンビが暴れ回るバディモノのコメディ。メリッサ・マッカーシー演じる「不良刑事」マリンズの魅力が、全体を牽引していると言って過言ではないだろう。メリッサもサンドラ・ブロックも素っぽ>>続きを読む
ロアルド・ダールらしさも残しつつ、映像ならではの表現にも富んでいて面白い。キャラクター達はストップモーションアニメながら多彩な表情を見せる。背景やエフェクトにも凝っていた。音楽も軽妙で楽しい。子供向け>>続きを読む
脇の俳優たちが豪華。でも、特に主演の二人の子供が絶妙。スージー役のカーラ・ヘイワードが素晴らしい。基本はデフォルメされた舞台設定、キャラクター達が織り成すゆるいコメディだが、昏い何かが背後に見え隠れす>>続きを読む
ウェス・アンダーソン、やりおる。面白かった。ドラメディ(ドラマ+コメディ)ってジャンル分けされてるみたいだけど、そんなアホな区分より前に監督の個性が出てる。滑稽でありながらも、常に背後には戦争の影が付>>続きを読む
久しぶりのコーエン兄弟映画。あれ?人が死なないぞ!?…ただ、グサッっと刺さる映画ではあった。60'のフォークシーンを知っているとより楽しく観られたのだろうけど、知らなくても十分楽しめた。歌はどれもいい>>続きを読む
久しぶりに観たけど、劇場で観られてよかった。やはり一作目とそれ以降は別の映画だよなぁ。本作に込められた思想とか、民話+天災+科学の絶妙なハイブリッド感とか、本当に素晴らしい。東京襲撃シーンの迫力と破壊>>続きを読む
やっと観たけど…ホラー映画じゃないか!ケイト・ウィンスレット演じる主人公「ジャスミン」の狂気とも呼ぶべき精神の不安定さが次々と周囲に伝染し、全てを悪い方へと押し流していく。完全にジェットコースタームー>>続きを読む
60歳越えてムッキムキのリーアム・ニーソンの体しか覚えていない…なんてことはないけど、体仕上がりすぎだろ、リーアム・ニーソン。なんのためにだよ。複雑なようで、そうでもない構造。エイドリアン・ブロディの>>続きを読む
業界用語出てきてハッとしたけど、内容は全然関係なかった。キムタクみたいな天才演技するデップが電子化されて人類を脅かすAIに…お、おぅ。途中のゾンビモノっぽい側面を全面に押し出していって欲しかったなぁ。>>続きを読む
素晴らしい。AIとの恋愛を否定的にではなく、可能性として描いてるところが興味深い。寧ろテーマは主人公が如何に立ち直るか、如何に自分(や他人)と向き合うかというところにある。
小道具、背景、音楽、照明>>続きを読む
小説の映画化というよりも、トム・クルーズ映画として観た。そしてそれは正解だったと思う。映像ならではの表現もちょくちょくあるし、コミカルなところもあるとこが良い。主人公のリープを経て変わっていく顔つき、>>続きを読む
言うなれば、ホドロスキー版アベンジャーズ!現実と幻想をシームレスに行き来する自伝的映画。ビジュアルが全般的に冴え渡っていて、特に、色彩が本当に素晴らしい。一見意味不明だが、テーマは驚くほどシンプルで普>>続きを読む
シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガー共演のアイドル映画、と言って差し支えない1作。スタローンは自分たち「往年の筋肉俳優」の資質をよくよく理解していて、意図的にそれを映画に反映させ>>続きを読む
やっと観た。うーん。確かに前作(ZERO)とか最新作と比べるとかなり見劣りするなぁ。“日本感”を頑張ってはいたけど、中途半端にするくらいなら、寧ろ全部造り込んだセットで「俺の考えた最強の日本」を描いて>>続きを読む
アクション映画としても、兄弟モノとしても面白い。X-MENの映画としても、面白い。派手な能力のミュータントが沢山出てきて楽しい。
リブートと過去シリーズが接続されて合流。ファーストジェネレーションにおけるテーマが拡張され、個々のキャラクター同士は複雑に絡み合いながら、全体としてはシンプルな構成という、なかなかの離れ業。ハスベンダ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
やっぱマシュー・ヴォーンいいな!シリアスな場面にも絶妙な笑いを挟む手腕には確かなものがある。マグニートが一線を越えてしまう場面は、復讐の完遂と友との決別とが見事に同時に描かれていて特に素晴らしい。>>続きを読む
前作よりはだいぶ面白い。「やっぱり一番怖いのは人間」的な話でもあるか。ウルヴァリンと浅からぬ因縁のある男:ウィリアム・ストライカー映画初登場。尺長いのに(寧ろそのせいか)軸が定まっていない印象。ナイト>>続きを読む
観直してみたけど、やっぱ物足りない。ドラマもアクションもイマイチ。キャスト陣が若いことがなんだか新鮮だった。スタン・リーだけ今となにも変わらないな。制作側がまだX-MENに慣れていない感じがする。1作>>続きを読む
若き日のトム・クルーズ主演、リドリー・スコット監督作。割と単調なストーリーだけど、ビジュアル面での作り込みは凄い。ファンタジー(映画)は世界観を如何に創るかも1つ鍵になるので、その点では良いと思う。今>>続きを読む
なんだこれ!様子のおかしいボンクラしか登場しないぞ!?なドキュメンタリー映画。出てくる人が皆ちょー面白い。VHSが映画だけでなく、当時のメディア環境自体に多大な影響を与えていたとは。そしてエロは偉大?>>続きを読む
007から一転して(そうでもないか?)野性味全開のショーン・コネリーが飼われたり暴れまわったりする映画。低予算映画なのにビジュアル面でそれほど不満はない。面白くはあるけど。
超越的な知能(人工知能か>>続きを読む
冒頭で東海村原発がゴジラに狙われるのだが、阿部寛の鶴の一声でさっさと緊急停止し、彼は自分が現場へ行って指揮するとも言い出すことなく、実に平和裏にコトが進んでいた。この対応が寧ろSFってのが凄い。敵怪獣>>続きを読む
極楽とんぼとか谷原章介(主演)、果ては松風雅也まで出ているという、色々テンコ盛りな感じ。ヒロインの滑舌の悪さが気になった。そして敵怪獣:メガギラスがやはりどーにも影が薄い。音楽は大島ミチルだったんだ。>>続きを読む