だたさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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地球はお祭り騒ぎ(2017年製作の映画)

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渡辺紘文が延々と不平不満をたれて勝手に自己完結していく姿が問答無用に楽しい。車窓やマウンドの観客たちの表情の積み方とか観てるとやっぱり撮影はウヒョンさんと組んで欲しい。ミサオおばあちゃんの佇まいがやっ>>続きを読む

生きているのはひまつぶし(2022年製作の映画)

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ドキュメンタリーではないよな、と。
絵を描いている手元のカットは、おそらく時系列で撮っているとはいえ、散らばっている絵筆などの配置を確認していると、その撮影のためだけに集中的に連続で撮っていってるのが
>>続きを読む

わたしは元気(2020年製作の映画)

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終盤の固定長回しで撮られた夕食シーンはなんだか狡すぎて、ただただ素晴らしいご家族に巡り会えただけじゃないかと文句をつけたくなるほど良い。兄のゲームの音と国会中継の環境音。登校中の女子二人のおしゃべりは>>続きを読む

風と共に散る(1956年製作の映画)

5.0

大傑作。朝からいい映画を観たから仕事頑張れる気がする。背景の人物の潜り込ませ方、とくに鏡の使い方が抜群に素晴らしい。妹に妻の不倫疑惑を持ち出されたアル中のロバート・スタックへのカットバックは、鏡の反射>>続きを読む

地図にない海(2021年製作の映画)

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りこちゃんの枕元の照明と扇風機のコラボがすごく良い感じだ。劇伴の流れる歩き撮影の道がどれも良い。渡辺監督のご両親は演技は上手くない。りこちゃんをご飯に呼んだり、明らかな嘘を演じさせると粗が出る。だから>>続きを読む

テクノブラザーズ(2022年製作の映画)

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とにかく立ち姿の面白さ。オレンジジュースも出てくるし、絶対にカラーで正解だったと思う。一方でこれまでの大田原作品に比べてギャグはいまいち刺さらなかった。冒頭のメイウェザーオマージュは、本家より面白くな>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

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ジェイミー・ベルの優勝。因果関係で奔放な性の遍歴を篭絡しようとするむっつりスケベのスカルスガルドみたいな大学教授いっぱいいそうだし、シネフィル中年の大半はアレをもっと頭悪くしたような奴等ばかりだと思う>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

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隣の席に座っていた禿げた老人のいびきが例のユマ・サーマンのシーンで最高潮にうるさかった上に、終始、腐った雑巾と納豆を混ぜたような腐臭を漂わせていて最悪だった。おまけにドリンクスタンドにずっと手をかけて>>続きを読む

都会のひと部屋(1982年製作の映画)

4.0

冒頭のストの切り返しの迫力と対立。二人の熱愛の現場をダニエル・ダリューが目撃したところで、しっかり曲調が変わり劇場に笑いが起きた。ドミニク・サンダのタバコの煙が、カメラのパンに沿う形で後方に流れた一瞬>>続きを読む

キャット・ピープル(1942年製作の映画)

3.5

無言電話の表情まで映しているというのにシモーヌ・シモンの表情に最後まで一欠片の悪意も粗暴さも感じられない。

タバコ・ロード(1941年製作の映画)

5.0

ジョン・フォードのベストのうちの一つだと思う。

出発(1967年製作の映画)

3.5

ジャンプカットがバチバチに気持ちいい。前半は最高。鏡を割ったあたりからダレる。

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.0

マネキンと部屋に食い殺される人。視線の恐怖。ヒール履で陶器を粉々に砕くいた白い毛皮の絨毯の上に遠慮なく寝そべる姿が辛すぎる。仕事の電話の着信をこの映画のベルの音に変えられたら一週間も精神がもたないと思>>続きを読む

エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

4.0

トンネルのデジャブが熱い。貨物列車の横を二人の人間が歩くシーンをいつか撮ってみたい。

殺し屋ネルソン(1957年製作の映画)

4.5

ミッキー・ルーニー。誰かに似ていると思ったら北野武だ。武も165cmだし。

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.5

好きではあるが、同じイメージが繰り返し出てくる系の演出って何故か気恥ずかしい気分になって集中が逸れてしまう。

春の劇(1963年製作の映画)

4.0

頭の10分間。村民の生活を映した記録映画のパートがべらぼうに素晴らしすぎて、肝心の劇パートは寧ろ退屈した。過去の話かと思ったらアポロ計画の新聞や車が出てくるし、水を汲んでたら唐突にイエス様がやってくる>>続きを読む

ルイ14世の死(2016年製作の映画)

3.5

ほぼ流動食みたいな飯を口に含んで拍手もらってる様が動物園の餌やりショーさながら。ベットから動けずに延々と看病され続ける老人が唯一対等に画面の中で戯れる相手は犬というのがなんとも皮肉に思えたが、人間って>>続きを読む

暗闇の秘密(1949年製作の映画)

4.0

見えないものに追われて女が階段をかけおりてくるサスペンスフルな冒頭の長回しから、最後にその女が同じ階段を上ってラブストーリーに逢着する。ジャンルとしては奇妙な映画だと思う。夜のシーンのおどろおどろしい>>続きを読む