″聖人になるには、殉教するか奇跡を起こすか、そのどちらかしかない″
過去の因縁が、ファミリーを危機に陥れるってのはありがちだけど、敵役「ダンテ」の、若干オネエ系なのかと思うほどの溌剌っぷりは、所謂お>>続きを読む
緻密なゲーム理解のもとに作られていると思えるような丁寧さ。ジェットコースター級の展開の早さで、マリオ要素が盛り沢山の、アトラクションのような映画でした。その分世界観に深みは感じなかったかな。まあ尺の都>>続きを読む
アラビアに惹かれ、アラビアに生き。
そしてついにはアラビアの人間にはなれなかった男。
理想に生き、理想に敗れたロレンスは、それでも走り続けた。生涯を終えるその時までは、彼の心には何が残り続けていたん>>続きを読む
この映画が公開された時代は、米ソ東西冷戦が終結したかという頃合いでしょうか。
しのぎを削る冷たい戦争が終わっても、アメリカ国内の地域コミュニティで起きているホットウォーは、アメリカ社会で連綿と続く、あ>>続きを読む
湖水逆立ち水没シーンのインパクトのみで語られるには、あまりに勿体ない作品。
犬神家という名門一族の遺産相続を軸に展開される、愛憎入り乱れたストーリーには引き込まれるものがあります。
戦後日本を舞台に>>続きを読む
映画の評価って、引き算でも足し算でもないとは思うのですが…
引いてったらとことん点数は下がるし、足していったらすこぶる素晴らしい映画にもなれるような、なんとも評価の難しい作品かと思いました。
監督の>>続きを読む
余暇の時間が限られる中の3時間近い映画時間に、若干の視聴が躊躇われたものの。
オープニングの爆発シーンから始まるバッハの「マタイ受難曲」で激しく心を掴まれ、ストーリーへの興味が視聴意欲を保持させてくれ>>続きを読む
制御された混沌か、無秩序か。
無秩序な世界には、超法規的なやり方が適切なのか、否か。それがまた無秩序を誘発し、終わりなき殺戮を生みやしないか。
エルパソは治安最悪な街として有名ですが、麻薬組織が力>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
主演俳優の死。その現実を乗り越えるという、悲哀と決意に満ちたプロットは、心来るものがあります。
前作で、壁を作るのではなく橋を架けるのだというような、開放的は未来志向は、そこのみで完結していれば美し>>続きを読む
「オバマに3期目があったら投票してる」
問題は、この言葉が真実だったのか否か。
リベラルな残虐性と、差別主義者の残虐性は表裏一体なのかもしれない。
白人と黒人間における、センシティブな関係性が、>>続きを読む
アニメーションの壮大さと美しさ。「戸締まり」という難しいオリジナリティを、テーマ性の深いエンターテイメントに仕上げる手腕は、さすがというか。
映画の大筋は、いわゆるロードムービーとしての流れを汲んで>>続きを読む
原作者のJ・D・ヴァンスが議員当選したというので、気になり視聴。
アメリカの田舎地方における光と闇。
所謂、家庭崩壊した貧乏白人の現状と、それでも生きていかなければならないんだよという未来志向的な話>>続きを読む
エンディングの強烈な印象が、ある意味この映画のイメージに対する大部分を占めたように思う。
監督が、何が何でも◯◯◯◯エンドにはさせなかったとか。そういうのって、わからないではないです。
「未来のため>>続きを読む
イスラエル民族の指導者モーセと言えば、海を割り、海に道が出来たという御技が有名ですが。
リドリー・スコット監督は、そのような超常現象的シーンの構成は用いず、リアリティにこだわったとか。
普通、海は割>>続きを読む
古代ローマ時代の世界観って憧れるんだけど、一方で被支配民は、ローマによって抑圧されていた側面もあるわけですよね。
ローマの功罪。
ユダヤ人のジュダ・ベン・ハーは、不慮の事故による冤罪で、母妹を投獄>>続きを読む
マフィアのリアルさにこだわったと、スコセッシ監督。
たしかにこの映画に出てくるマフィア達は、そんなに格好が良くはないし、創作世界で凝り固められるようなイメージの「華美」さも、あまりない。
仲間同士の>>続きを読む
過去作のキャラクター登場、恐竜同士の格闘戦。恐竜チェイスに、名シーン再現。悪役の悲惨な末路、等々。
まさにジュラシック・パークってシーンが多く散見されたのは、楽しかったです。
ただ、想像していたよう>>続きを読む
どうしても、古びた技術が次世代の性能を凌駕するという展開は、好きにならざるを得ないですね。
老兵が放つのは、消えかけた残り香ではなく。いわば、培われた極限の技術、的な。
いや、トムは老いてはいないけ>>続きを読む
″戦闘機″とは、浪漫溢れるようで。いざ観ようと思うと妙にとっつきにくい題材かもしれない。
しかし本作は、えてして雄々しくなりがちな戦闘兵器映画としては、サンディエゴという舞台が醸し出す爽やかさと、情>>続きを読む
ノッティングヒルの、冴えない本屋の男と、人気ハリウッド女優の恋。
いや、ヒュー・グラントは冴えない男ではないけど。
恋愛に至る過程は割とシンプルで、ストーリーもそこまでドラマチックさはない。
エル>>続きを読む
ふと考える時があります。
この人はなぜ兵士になったのだろう、と。
戦争では、兵士は「軍隊」を構成する一要素と見られるけれど。
彼らは泣きもするし、悲しみも感じるし、痛みも感じる。
感情的になって他人>>続きを読む
バタフライ効果とは
″力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象″
ということらしいです。
部分的に記憶が「飛んで>>続きを読む
ストーリーもアクションも凡庸でしょうか。
いまいち緊張感がない。
ミサイルのシーンはそこそこ迫力がありました。アメリカ社会の実状やら女性の権利とか、そのへんもストーリーに絡められていたけど、とってつ>>続きを読む
ウルトラマンという作品自体よく知りませんが、現代社会に「カイジュウ」という脅威が現れた世相というものが、実に興味深く描かれていると思いました。
カイジュウという破壊の権化達が、日本にしか現れないとい>>続きを読む
年齢を感じさせない、トム・クルーズのアクション。
レベッカ・ファーガソンのスタイリッシュなアクション。
マンネリになりがちなシリーズ作品ものとしては、真新しさはないけれど、作品としての面白さは保証され>>続きを読む
韓国発スパイアクション。
本格的な工作戦っていうより、ファッションスパイ的なものを感じる。格好つけすぎと言うか。
スパイモノとしては珍しく、日本を絡めてきたのはちょっと新鮮味がある。
まず公に、日>>続きを読む
コナンのご都合主義は、許せるご都合主義。個人的には。
でもそのへん気にならないくらいには面白かったです。
「リニアモーターカー」+「赤井ファミリー」でストーリー作りましたってところに重点が置かれてい>>続きを読む
ファンタビシリーズの三作目。
まさに一見さんお断り、と言わんばかりに(続編だから当たり前だけど)、前作二作を鑑賞していることが前提のプロット。
ファンタスティックというより、わりと淡白な印象が強か>>続きを読む
ベルギー、オランダ、フランス。
ナチスドイツに蹂躙されていくヨーロッパ。その脅威はイギリスへと向かっていく。
これは戦争映画ではないし、シーンのほとんどはチャーチルとその周辺人物のやりとりで埋められ>>続きを読む
これは所謂「ヒーロー映画」ではない。そう思いました。
別に世界を救うわけではないし、必ずしもそうである必要はないと思うけれど。最低限の規模感ってのは必要なのかな、と思いました。
単純に、ストーリーがい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「ダークナイト」や「ジョーカー」ほどのインパクトはないけど、「ノワールアクション」としてのバットマンなら、本作が一番好きかも。そしてすべからく、バットマンという映画には、テーマとしての「腐敗」がよく似>>続きを読む
ジョージの続編と言うことは置いといても、わりと凡庸なシャークムービーに終始していたかと。
世の中には低予算サメ映画が溢れているので、その手の作品群と比較すると、際立って悪い作品とも思えず。
しかしど>>続きを読む
カメラワークが非常にわかり辛く、格闘シーンが何をしているのかわかりにくい。
ノンストップアクションというジャンルで、そこは致命的だと思うのだけど。
ストーリーも、ちょっと稚拙さが否めない。まあそこを>>続きを読む
10年越しくらいに観たんですけど、やっぱ泣ける。
結果が全て、なんじゃなくって。最後までやり切ることが大切なんだとわからせてくれる作品。
たしかにそういう意味では、結果が全て。やり切ることこそが、結果>>続きを読む
オマージュは、やればいいというものではない。ミラ・ジョボヴィッチ版が、もっと原作ゲームの要素を出してもいいのでは?という印象ならば、今作はその逆。
ゲームに出てきたシーンやオマージュの多さが、ストー>>続きを読む
「俺はウォール街にのみ込まれ、捨てられた」
ウォール街で成り上がっていく男の、壮絶な人生。証券マンの世界。
上がるか下がるかなんてわからない。
株は幻。物質として存在しない。
でも株ってほんと未>>続きを読む