Aoiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

内なる声の呼応が行き着く先には


数日前に『偶然と想像』で濱口監督作品を初体験していたので、3時間に及ぶドライブも心地よく身を委ねることができた。

文学的だがビジュアルも素晴らしい映画。
被写体が
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

キングスマンはじまりの物語

お馴染みのセリフやお決まりのグロ描写、キレキレのアクションなどはもちろん、あのテイラーが使われるようになった経緯、エージェントが円卓の騎士で呼ばれる理由などの謎が明かされ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

一鯨を極める

北野武のタップダンスの原点はここにあったのか。

フランス座も昔のビートたけしも浅草キッドも知ってるわけではないけども。
人情味あふれて生き生きとした浅草がどこか懐かしい。

舞台の上
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

小説のような、会話劇のようなオムニバス映画。

偶然が重なり合うとき、選ばれなかった選択肢を想像して思いを馳せる。

あるあると頷きたくなるようなリアルさと、時に居心地の悪い気まずさと。
一言では言い
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ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

3.8

新年初映画館鑑賞。

あらすじで想像していたストーリーとはだいぶ違って面食らった。合っているといえば合っているが雰囲気がかなり違う。

まず独特なのは風刺画のように過剰なデフォルメ。
そして海外アニメ
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レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―(2009年製作の映画)

3.6

パート1でハマったので続けて見た。
(同じく吹替版)

今回のツッコミどころ↓

歴史モノというより香港アクション
蹴鞠が完全に少林サッカー
赤壁の戦い、思ったより泥臭い、凄惨
曹操ただのエロじじい扱
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レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)

3.7

お正月にTVでやっててなんとなく鑑賞
(吹替版)

当時はあまり歴史物に興味なかったけど、見始めたら意外とハマって見てしまった。

趙雲の超人ぶりとか
琴のジャムセッションとか
顔がやたら良い孔明とか
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

今年最後の映画館鑑賞。

呪術廻戦はアニメで入り、漫画は既読。

アニメ見ていた時は設定が理解しにくいと思ったけど、0巻はひとつのストーリーが完結してわかりやすい。初見者を置いていかない説明も多かった
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.8

初・今敏作品鑑賞。

クリスマスイブの東京、親父とオカマと女子高生のホームレス3人は偶然ゴミ捨て場で赤ん坊を拾う。勝手に清子と名付けた赤ん坊をなんとか親の元へ返そうと奮闘するドタバタ劇。

キャラクタ
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

公開時から見よ見よ思いながら見逃して何度目かのクリスマス。

とりあえずクリスマス気分を上げようと何も考えず見始めて正解だった。映画の仕掛けにまんまとハマって良い意味で裏切られた。

見終わった後に賛
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

噂はかねがね聞いておりました
「ベイビーわるきゅーれ」

ありがたいことに阪元裕吾監督と伊澤彩織さん、伊能昌幸さん(クイクイの人)トーク付きで鑑賞。

キレッキレのアクションはもちろんのこと、コメディ
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

新しく引っ越してきた街にミニシアターがあると知って歓喜。初鑑賞作品。

今月のオススメ作品として教えてもらい、ほぼ前情報なし。デヴィッド・バーンが誰なのかよく知らぬまま幕は上がる。

オープニングの“
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.9

南アフリカの岬の眼下に広がるケルプの森で、あるタコと出会い、彼女を追って海に潜り続けた男の約1年間を記録したドキュメンタリー。

【タコ(She)に魅せられた男】

動物モノのドキュメンタリーは好きで
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.9

過去鑑賞だけどアカデミー賞を受賞したということで再鑑賞。

2回目は最初から泣いてしまった。

互いに背を向けた険悪な雰囲気の夫婦が、そうなってしまった理由、そして再び寄り添って生きる過程を優しいタッ
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

2021年のアカデミー賞短編実写映画賞を受賞した本作。

ある黒人男性が白人警察官に何度も殺される日を繰り返すタイムループもの。

背景にあるのはBlack Lives Matterのメッセージ。
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.1

テーマ曲は何度もピアノで弾いたことがあるけれど映画は初鑑賞。

緊急事態宣言が出て映画館になかなか行けなくなった状況で4K版の美しい映像と極音で見ることができて本当にありがたい。


第2次世界大戦下
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

ほぼ前情報なしで見に行って、最初は困惑気味だったけど、見終わったら堀監督のワールドにどっぷりハマっていた。

生殖能力を失った人類が絶滅の危機に瀕し、人工生命体マリガンが住む地底世界へ調査に行くSF冒
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サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

3.8

DV夫から逃げたシングルマザーが、2人の娘のために自分で家を建て、そして人生を再建しようとする話。

少しずつ良い方へ希望が見えるけれど、DVのフラッシュバックやよくないことが起きそうな不穏な雰囲気も
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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2017年に舞台でやった作品を映画化。

いなくなった後の方が存在を色濃く感じる

故人を思い出すきっかけは何気ない物だったり、エピソードもどうでもいい事柄ばかり

でもなんとなく手放せない過去に浸っ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

毎朝目が覚めたときに幸せを感じているだろうか?

“よくあるタイムループもの”なんだけど
どうなるか分からないジェットコースター感覚と伏線の回収が爽快。

からっとしたカリフォルニアの雰囲気に写真映え
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.7

あまり情報を入れずに突発的に見た。

『桐島、部活やめるってよ』との類似性を何かの感想で聞いたけど、本人不在ではなくがっつり出てくるんだという最初の印象。(なんとなくトーテン似)

長めの日常セリフが
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

週末にしっかり予習していざ挑んだ
『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』

まず感じたのはアート作品とも言えるような圧倒的な映像の迫力。

最初から見たこともない創作物のオンパレードに、驚きで口をあんぐり
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.6

シン・エヴァンゲリオンの予習③

『新劇場版:破』と同じ日に見たけど破からのつながりが「???」という感じであまり理解できず。

みんなどうしちゃったんだよ…



カヲルくんカッコいい♡

からの
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.8

シン・エヴァンゲリオンの予習②

アスカ(式波)とマリが本格的に登場。

TVシリーズしか見てなかったからこの子がメガネの子かと初知り。

新劇場版:序破Qの中では本作が1番感情移入しやすかったという
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.7

シン・エヴァンゲリオンの予習①

TVシリーズは何年か前に見ていたが新劇場版は初めて。

TVシリーズをなぞるような比較的同じ話の流れだけど映像が圧倒的に綺麗。

電線や鉄塔など構造美が好きな自分にと
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

Filmarksオンライン試写会にて鑑賞

韓国系移民のある家族がアーカンソーの田舎に引っ越してくる。父は農業で成功すること夢見るが、母は先の見えない生活に不安を抱え、2人の姉弟は新しい環境に早くも慣
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

20年という月日をかけて描かれる
あるヤクザの一生。


世代を超えて繰り返される運命


命を拾われて血の繋がらないファミリーの一員となり、義理と人情という名のもとシノギの日々。
因縁の敵と長年の抗
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

予告の段階ではこの手の恋愛映画はスルーするタイプだったけど、どうやらそういう話ではないらしいと知り、一気に見たくなった。


2015年から2020年にかけて、芽生え、花開き、そして美しく散っていった
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サカサマのパテマ(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

重力が反転したサカサマの世界から「落ちて」きた少女パテマ。
少年エイジはパテマを地下世界に戻そうとするが、地上の世界アイガを統治するイザムラにパテマが捕われてしまう。
エイジはサカサマ人と協力してパテ
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.0

世界歴代興行収入第3位、先日まで日本では第2位だったというのに、実はちゃんと見たことがなかった『タイタニック』

貧しい青年ジャックと上流階級の娘ローズの切ない恋模様を描いた壮大なラブロマンス。

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アバター(2009年製作の映画)

3.8

新年1本目はずっと見たかったこちらの作品。

本当は3Dかつ大スクリーンで臨場感と没入感を味わいたかったけれど、物語を知りたい気持ちが勝って自宅鑑賞。


希少鉱物を求めて衛星パンドラを侵略しようとす
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.9

先天性の疾患で95%の視力を失った青年が目の病気を隠して5つ星ホテルで研修する話。


持つべきものは信頼できる仲間

最初から危険な綱渡りのようだけど、類まれな努力と仲間の手助けで次々と試練を乗り越
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

音楽の夢を諦めきれずにいたジョーは、念願のギグが決まった矢先、マンホールに落下。死を目前にしたジョーは魂の世界に迷いこんでしまう。
なんとか現世に戻るため、ジョーは生まれる前のソウルである“22番”と
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.7

公開時に気になってはいたものの、実家にあるピカチュウのぬいぐるみより毛がフサフサなポケモンたちが出てくる予告に、若干引いて敬遠していた実写版。

結論から言うと、字幕版見た後すぐ吹替版見るくらいにハマ
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.7

ブロードウェーで大コケしてしまった舞台俳優たちが、自身のブランドを高めようと慈善活動をすることに。たまたまSNSでトレンドになっていた、同性愛者という理由でプロムの参加を禁止された女子高生を手助けしに>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

ついに劇場版鑑賞〜!!!

これだけ話題になっている映画をやっと見れたという達成感と、アニメの続きがやっと知れた喜びと、鑑賞後の感動でほわほわと満たされている。

鬼殺隊の炭治郎・善逸・伊之助の3人(
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