Aoiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

罪の声(2020年製作の映画)

3.9

複数の食品会社が脅迫された未解決事件。
35年の時を経て、犯行に使われた子供の声が、自分のものだと知ったテイラー店主の曽根。時を同じくして、事件について調べることとなった新聞記者の阿久津。
2人が世間
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

ベストセラー小説の完結作を世界同時発売させるため、集められた国籍の異なる9人の翻訳家。

外部との関わりが絶たれた厳重なシェルターで翻訳作業が始まるも、本の内容が一部ネットに流出してしまう。
脅迫され
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

写真家・浅田政志さんの半生を描く。

中野量太監督の押し付けがましくない、優しさで溢れた世界の描き方が好きだ。

本作は比較的、終始カラッとした明るめのトーンだったが、家族のかたちや死生観は『湯を沸か
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

今年の東京国際映画祭で唯一見た作品。

面白いと薦められていた原作は読むのが間に合わず鑑賞。


裕福な家庭で育ち、結婚を急ぐ箱入り娘の華子。
田舎から大学進学のために上京するも、学費が払えずドロップ
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.7

何度目のシャーロック・ホームズ・シリーズの映像化だろう?

本作の主役はシャーロック・ホームズの妹エノーラ・ホームズ。

演じるのは『ストレンジャー・シングス』のイレブン役でおなじみのミリー・ボビー・
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板門店のエアコン/ACイン板門店(2018年製作の映画)

4.0

SSFF&ASIA2020オンラインにて

韓国と北朝鮮の軍事境界線上に位置する板門店での命がけのエアコン修理。

板門店について全然知らなかったから、よくニュースで見る水色の会談場所ってこんな感じな
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夜の車/トゥー・カーズ、ワン・ナイト(2004年製作の映画)

3.7

SSFF&ASIA2020オンラインにて

ある夜、田舎のパブの駐車場に2台の車。

それぞれの車の中に待たされた2人の少年と1人の少女。

少し年上の女の子と大人ぶった男の子が最初は張り合っていたけ
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ブラックガイアンドラ(2017年製作の映画)

-

SSFF&ASIA2020オンラインにて

序盤からジョニー・デップやローラ・ダーンをはじめ大物ハリウッド俳優が出てくるゾンビ・ショート・フィルム。

J・K・シモンズの振り切り方には笑った笑

スト
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

公開日朝イチの回で鑑賞。

謎に包まれたクリストファー・ノーラン監督の最新作をやっと見れたという喜びに浸り、あれやこれやと作品について反芻しております。

なるべくネタバレなしで見てほしいですが、「エ
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メメント(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

『TENET』の予習で鑑賞。
(公開日朝イチの回、3日前で既にほぼ満席ってすごい…)

事故により短い記憶しか保てない男が、自分で蓄積してきたメモだけを頼りに、妻殺しの犯人を追跡する。

mement
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

今日、地上波放送ということで。
TVのない自分はAmazonプライムでセルフ金曜ロードショー。

ずっと気になってはいたが、評価の低さになかなか踏み込めずにいた本作。

実写版のほうは全然見てない。ま
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.7

Filmarksオンライン試写会にて。

子役から長きにわたって芝居を続けてきた22歳のオースティンは泥酔事故を起こして更生施設に送られる。
PTSDと診断された彼は治療のために、前科持ちでアルコール
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8

久々にハラハラするサスペンスを楽しんだ。

警察学校を首席で卒業したなつめは自身が運転する車の事故で高校生の弟を失い、自らも失明。
生きる希望を失っていた彼女はある日、誘拐されている少女に偶然助けを求
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』を見て、グレタ・ガーウィグ×シアーシャ・ローナン×ティモシー・シャラメは見なければと思い鑑賞。


閉塞感のある田舎町を出たいと思い、口うるさい母親に反抗してばかりの
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.9

毎日姿が変わってしまう男性と彼の内面に惹かれていく女性のラブストーリー

主人公のウジンは目覚める度に別人に変わってしまう男。誰にも理解されない孤独を抱えていたウジンだったが、ある日、イスという女性に
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

-

友達と電話してるときに突然の訃報を知り、最初フェイクニュースかと思った。どうやら事実だと知って、後から悲しみが押し寄せた。

何だか落ち着かず、TV持ってないけれど地上波放送と同じタイミングでアマプラ
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アルゴ(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ベン・アフレック監督作品を初鑑賞。

イランのアメリカ大使館で起きた人質事件。脱出した6人のアメリカ人を安全に出国させるため、CIAの人質解放のプロ、トニー・メンデスが考案したのはハリウッド映画製作ス
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

約5ヶ月ぶりに映画館で鑑賞。


ルイーザ・メイ・オルコットの半自伝的小説「若草物語」をグレタ・ガーウィグ監督が映画化。
舞台は19世紀のアメリカ、マサチューセッツ州ボストン。マーチ家の四姉妹、メグ、
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

評判は聞いていたけれど映画館に行けず自宅鑑賞。大画面で爆音で見たかったという気持ちも残る。


世界3大レースのひとつ、ル・マン24時間耐久レースで米国高級車メーカー・フォードが打倒王者フェラーリをか
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グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.1

オンライン試写会にて鑑賞。

14歳の少年トマは、渡り鳥のガンを研究する父を手伝う中で、ある計画に参加することに。
それはノルウェー北極圏のラップランドからフランス南部のカマルグまでガンと一緒に空を飛
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耳をすませば(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

25年前の今日、私が生まれる2週間前にこの映画が公開された。大好きだと思える作品に出会えたことをありがたく思う。

いま一度、この作品の魅力について掘り下げてみる。


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新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

限りなく現実に起きていそうな問題を取り上げた社会派エンターテイメント。


新聞社に届いた大学新設計画に関する匿名のFAX。日本人の父と韓国人の母を持つ新聞記者・吉岡と内閣情報調査室(内調)の官僚・杉
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.9

「これずっと気になってたんだよね〜」と思って借りたら見たことあった。どうやら私もブラックアウトを起こしたらしい。


幼少期から記憶喪失(ブラックアウト)をよく起こしてきたエヴァン。大学生になったある
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

超平和バスターズ作品、3作目。

高校2年生のあおいは、13年前に両親を亡くし、姉のあかねとふたり暮らし。あおいは自分を育てるために、全てを犠牲にしてきた姉に負い目を感じていた。

ある日、あおいの前
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソン監督作品、初鑑賞。

ヨーロッパ随一の高級ホテル、グランド・ブダペスト・ホテル。伝説のコンシェルジュ・グスタヴとその忠実なベルボーイ・ゼロが、ある常連客の殺人事件と遺産争いに巻き込
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

公開されてすぐか1年後くらいにこの映画を見ていたらもっと高評価をしていただろう。


価値観というのは個人の中でも社会の中でも日々変わりゆくものだ。

自粛期間中、映画を見ていて登場人物の距離が近いと
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.9

1回目は話題になってからしばらく経った後の機内鑑賞。
機内で見る映画は良さが0.8倍になるという持論をことごとく破ってくれた名作。


ヴィブラニウムという特殊な鉱物により急速に発展したワカンダ王国。
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

地上波で何となく見たけど2回目鑑賞。

天才外科医から魔術師に転身したマーベルの異色ヒーロー“ドクター・ストレンジ”の始まりの物語。


アストラル次元に幽体離脱したり、アガモットの眼(タイムストーン
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.8

アン・ハサウェイを初めて認知したであろう作品。


ジャーナリストを目指すアンディは、地味で冴えない服装にも関わらず、一流ファッション雑誌RUNWAYのアシスタントに採用されることに。

しかし、上司
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

初クロサワ監督作品鑑賞。

村を襲いに来る野武士たちを倒すため七人の侍が立ち上がる伝説的名作。


百姓の利吉が浪人の勘兵衛に頼み込み、勘兵衛が七人の侍を集める前半、
百姓と侍たちの交流を通して一致団
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.8

トム・ハンクス出てる映画だいたい「トムはこんな大変な思いをしてるのに、自分の悩みなんてちっぽけだな〜がんばろ」と前向きになれるので、人生行き詰まってんなって感じるときに見ると間違いないと思ってる節あり>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.1

見る前から「絶対好き」と確信できる作品に久々に出会った〜

中国系アメリカ人のエリー・チュウは成績優秀な女子高生。特に文学の才能に優れ、レポートの代筆で稼いでいた。エリーはある日、アメフト男子のポール
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トールガール(2019年製作の映画)

3.7

久々に鑑賞した新しい映画は王道ラブコメ

身長187cmのジョディは高身長がコンプレックス。心を許せるファリーダとジャックがいるものの、友人や恋愛関係にうまくいかず、ミスコン常連の姉とは対照的で親にも
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

前作キングスマンと合わせて久々の鑑賞。
初回は確かイギリスへ向かう飛行機の中で見た。
おかげでイントロのハイドパークのシーンとか激アツだった記憶あり。


ヴァレンタインの陰謀計画を阻止してから1年後
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バーレスク(2010年製作の映画)

3.8

バーレスク:有名な作品を滑稽に描く文学・戯曲・音楽のジャンル。

田舎娘のアリがロサンゼルスのクラブ「バーレスク」で歌姫として登り詰めるお話。


勝手に過激なストリップみたいなのを想像してた(確かに
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メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

3.5

『グリーンブック』のピーター・ファレリー監督つながりで鑑賞。

キャメロン・ディアス演じるメリーのことが13年経っても忘れられないテッド。同じくメリーの魅力に狂った男たちが彼女をめぐって争うラブコメデ
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