このレビューはネタバレを含みます
小説のような、会話劇のようなオムニバス映画。
偶然が重なり合うとき、選ばれなかった選択肢を想像して思いを馳せる。
あるあると頷きたくなるようなリアルさと、時に居心地の悪い気まずさと。
一言では言い表せない複雑な人間模様を体験する
濃密な時間を堪能いたしました。
それぞれのネタバレあり感想↓
第1話「魔法(よりもっと不確か)」
親友のお惚気話をうんうん聞いてたと思ったらアンタ!な話。
ただの自分勝手かと思いきや意外と複雑な感情を持ち合わせているのね。最後の二面性は鮮やかでした。見事。
第2話「扉は開けたままで」
1番「なんだこの時間」タイムが長かった笑。変態描写はさておき、教授の物差しで測り切れない云々の言葉はグッときた。
意思が弱くて可哀想な目に遭うけれど惹かれてしまう女性だなって感じた。色気。
第3話「もう一度」
勘違いから生まれる友情。不意に表出したあの時の思いを言葉にすることでぽっかり空いた穴がつながり合う。
20年という時を超えて乙女のように心を通わせるふたりが可愛らしい。素敵。