Saaaaaさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

Saaaaa

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(1940年製作の映画)

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幼い頃に、浴槽に浸かりながら縁の水滴と水滴を指で繋げて遊んでいたのを思い出した。

対話の可能性(1982年製作の映画)

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本来発揮する能力があったにもかかわらず、政府の命令で戦場に送り込まれた人間ら。

突如、生々しい人間のフォルムが出てきたところで、気持ち悪くなった。

戦争から学んだ人間らが、より良い社会を作っていく
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いたずら椅子/椅子と青年(1957年製作の映画)

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だるまさんがころんだのルールと真逆。

追いかけられたら逃げるが、来られなくなると追う、ツンデレみたいな椅子だなぁ、
座る側が表面上、綺麗に取り繕っているのが速攻で椅子にバレて、この椅子は時間をかけて
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隣人(1952年製作の映画)

4.3

対称的な人間同士、マッチは簡単に共有できるのに、綺麗なお花は共有できないのか。
つい強い関心を抱いてしまい、もの(人)に対する独占欲が突き抜けてきた結果、目的を忘れて平和から脱した。

“大人”がこの
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カノン(1964年製作の映画)

4.5

まさにカノン。バッハの時代に楽譜上に書き起こされたものをまさか、映像と化したものを通して視覚も刺激されながら音楽を感じるとは思わなかった。新しい感覚。何時間でも見てられる。

最後のFINとENDが入
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パ・ド・ドゥ(1968年製作の映画)

4.3

二人ではないが、二人である。
官能的まではいかないがひたすら優美な動きに音楽、にじんわりと涙出た。
本体ではない残像のようなものの時間が次第に伸びている。途中で本体が残像のようなものを追いかけてる仕組
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バレエ・メカニック(1924年製作の映画)

5.0

上から見たプリン?乳首?鉛筆の芯?鍋の蓋?それとも時計の振り子のような球を万華鏡を通して映し出しているところ、見れば見るほど色んなものに見えてくる。
チュロスのようなものが微妙に移動する連続性は小動物
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理性に帰る(1923年製作の映画)

3.6

まるでシュッレッダーによって塵と化した書類の山にいるよう。
深い海底に落ちていく感覚がした。
左右に揺れている裸体に、とろろ昆布の断面のような模様がついているところ、性が丸出しにもかかわらずエロティッ
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草の上の昼食(1959年製作の映画)

4.2

大変な風によって吹かれている草たちは、激しいセックスのイメージを掻き立てられた。

蝉と共に終わりを告げる愛の行方。

“幸福とは自然の秩序に従うことである。”

ならば、教授が推奨している人工授精な
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女は女である(1961年製作の映画)

3.9

料理を焦がした後の、論争と音楽が掛け合ってるところのテンポ抜群に良い、好き

目玉焼きを高く投げ上げてキャッチするシーンもコミカルで可愛らしい。

好きの反対は嫌いであるというような、対極的とされてい
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フード・インク(2008年製作の映画)

4.3

自分の口に入るものにもかかわらず極力 、”汚”とされている工程から目を背け、安く簡単に腹を満たそうとしている人間たち。

そもそも牛や馬、鳥たちを私たちと同じ動物というカテゴリーとして見ておらず、製品
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下鴨ボーイズドントクライ(2018年製作の映画)

3.4

タイムスリップしようが、浮気するやつはするんだよなぁ

浮気相手の男の話し方が棒読みすぎて、、、。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

ナマモノの方言のせいで、エグいぐらい脳みそに内容が飛び込んできた。

スーパーで盗みを疑われた時のシーンが、一番心臓に悪かった。

自分の心に素直で、正義感が強い上に妥協できないと生きるの辛いなぁ
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黒水仙(1946年製作の映画)

3.5

大変な覚悟の末にシスターになったはずであろうに、解放された自然の中で俗世間と同じように当たり前に異性と接することによって、言い方が悪いが”人間”に戻ってしまった、だけ。

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

4.0

青年の、場を乱す行為の連続に腹が立ったが、私は、夫婦ほどの精神的な落ち着きを持ってない。ちょうどあいのこなんだろう。

と思っていた矢先、未曾有の出来事によって夫婦が罵り合い出し、冷静さを失ったところ
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軽蔑(1963年製作の映画)

3.9

あいまいな感情を合理化しようとして相手を疑うほど本質が見えなくなる


カミーユが軽蔑したのは、ポールの目の前でプロコシュが自分を誘ったのにもかかわらず、プロコシュの車に乗っていいだと後からついていく
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.5

あのシーンで “Love letters”が流れたのは本当震えた。

バイオレンスな時間帯と、平和な時間帯が交互に来て、挙げ句の果てには同時にやって来るもんだから私の脳がパニックになっちゃって、ただな
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ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.2

ヤクヤクヤクヤクヤクヤクヤクヤク。

単発的だと感じたシーンが多かった。
前後の繋がりで流れがなかったり、いきなり変な設定ぶっ込んできたり。
ただ薬物啓発映画と捉えたら洒落すぎ。


このように堕落せ
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ダメージ(1992年製作の映画)

3.9

私はただ、破滅に向かわないくらいの好きを感じる人と結婚しようと思いました。


アンナの中性美、聡明さとミステリアスにすぐ、心を掴まれた。そして、登場人物に対して異様なくらいに感情移入してしまい、息苦
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スティング(1973年製作の映画)

4.5

最後の最後までカラクリにド肝を抜かれた。それに、音楽を使ってシーンを片付けようとせずに、無音の重々しいシーンの演出も非常によかった。初っ端からの聞き馴染みのある楽観的な音楽が、軽快さをより増してそれに>>続きを読む

デスティーノ(2003年製作の映画)

4.0

老いることへの恐怖はあるが、現在を生き生きと踊っている姿は私まで幸せな気持ちになった。
人間の裸体をモチーフとした像があちこちに散りばめられて、とてつもなく美。

何をどう生きたらこんなことを思いつく
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午後の網目(1943年製作の映画)

4.0

走っても追いつかないところや体が浮遊するところが私の夢にもよく出てくる。また、現実と同じような生活感と同じ空間が残った生々しい空間に、非現実な事が起き続けるところも夢そのもの。

玄関開けるときに、落
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.9

現代にも通ずる社会風刺

しばらく蟻軍団見たら発狂しそう

初っ端の目を切り裂くところで、私の眼球出そうになるくらい衝撃だった。そして終盤、唇がない男の目の前で、女が口紅をひくと男に口ができ、女が自分
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.8

店員の女と警官が、警官の住処で鉢合わせするところからの演出が、最大にエモ散らかしてる。加速加速加速。
永久にこの世界の中に住みたい

撮影の仕方によって、より生に感じる。遠くない、目の前にある生を見て
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.7

エリーゼのためにと古時計のやけに曲調の暗さが似ていて噛み合わない音楽、蚊に刺されて血が出るシーン、ここでだいぶ伏線張ってる。

主人公の女がずっと重たいところは変わらないなぁ


二兎追うものは一兎も
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アタメ(1989年製作の映画)

3.7

いーや、オチが腑に落ちんなぁ、
ただただ腑に落ちん。

中盤のキメセクのシーンが万華鏡覗いたようで美しかったし、映像内の色彩の配置はとても好きだった。


猟奇的な愛を受け続けることで、健全だった人間
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噂の二人(1961年製作の映画)

3.9

自分の心に白黒つけてしまったが故の悲劇

虚言癖の愛着障害をかかえ、さらにずる賢しさも持っている子どもに振り回されるお話。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

一つ、若者にかかわらず現代人への生き方の提案の映画として私は捉えた。便利になりすぎているこんな時代に、自然と共存できて尚且つ人間力が磨かれるこのような生き方、生活様式に美しいと感じた。映画では不幸を抱>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.5

19世紀フランス芸術や服飾を好み、懐古主義者の私にとって、たまらなく好きな映画であった。
だけども、懐古主義者はどの時代に戻っても懐古主義にひたすら浸り、側からみると現在を生きようとしてない現実逃避や
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トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

4.5

待ってくれ、
中盤までは、植物状態になって数年も好きな相手の世話までして、愛に満ち溢れているなぁという、比較的穏やかな気持ちで見てたのだが!なんということだ!!

個人的に、一番、”愛”を感じたのはマ
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男性・女性(1966年製作の映画)

3.9

列車ドアを手動で開けているシーンに一番驚いた。技術の進化によって現代日本において見たことないから。

それから60年代にかかわらず売春文化に尚更興味が湧いた。

性の売買に簡単に手を出す人間にも、いず
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[Focus](1996年製作の映画)

4.8

視聴者はこれを見たがっているという製作者サイドからの度々誤った客観視に、何度も撮り直すやけにカメラアングルを気にするところ、ほんとドキュメンタリー。NOと言えない人や、特に自己顕示欲の強い人や特定の物>>続きを読む

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

4.3

白黒に映えたシーン:主人公の淡白で端麗な顔、ものの数秒登場したフクロウ、喫煙シーン、顔パックシーン、濡れ場

それに反して、カラーではなく白黒だからより際立った気持ち悪さが終始、灰汁のようにプカプカ浮
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聴こえてる、ふりをしただけ(2011年製作の映画)

3.1

母親の死、配偶者が亡くなって精神異常になっていく父親、ADHDの同級生、心霊現象、小学生のリアルなイジメ、様々な問題を詰め込みすぎている、さらには背後に音楽が無いから余計に見苦しかった。


大人の演
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アルゲリッチ 私こそ、音楽!(2012年製作の映画)

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感性が鋭くて、弾く音楽に優しく魂が乗っかっている感じがとても好き

天才ならではというか、芸術家に多い、複雑すぎる家庭の模様を娘の視点から感じることができるのは、貴重