甘苦、清濁、人間味というしかないあまりにリアリティが白黒のスクリーンから立ち上がってくる。
映像作品内でカメラを向ける演出って、すごく気をつかうし、見る側も何かそこに緊張感を感じてしまうものだが、今作>>続きを読む
世界を見つめる側がふとしたことで見つめられる側に変わるシーンがたくさんあり、ゆるい雰囲気なのに独特な緊張感を醸しだす。
これがスレイマン監督本人役として配役されていることでより活きる。
そうするなかで>>続きを読む
オープニングから最後まで83分全く無駄がない
基本、主人公の言動のみで成立するような映画で
閉鎖空間での会話と表情で状況を把握していく様は、オンザハイウェイやギルティ のよう。
次第にアクションが増え>>続きを読む
人生のネタバレ厳禁。
記憶喪失者が急増する世界。
保護されるも身寄りがない人へ社会復帰のため行われる”人生再生プロジェクト“
カセットテープの指令に従い体験したことを、その場でポラロイドカメラで撮影し>>続きを読む
言葉を失うような体験
ひきの画と配置の構図を生かしたシーンを長くみせて、こちらが弛緩しそうなところで、あの音が鳴り響く。
ちょっとした拷問的な鑑賞体験でもありながら、否応なく興味の持続を担保している。>>続きを読む
遠景、舐め、回転などバリエーション豊かにロケーション撮影をし、団地そのものを大事に大事にみせていく。
団地映画ならではの閉塞感を示しつつ、でもどこか風通しのよい感覚が充満しているのが特徴的だと思う。>>続きを読む
この作品、映画ならではの虚構性を保って、もしかしたらあるかも…なんなら一部は知ってるぞ、くらいの恋愛物語に組み込んでいることが1番魅力的だと思う。胸の痛覚を刺激するようなリアル性と、こんなことあったら>>続きを読む
ウェス節たっぷりな几帳面な絵作りと情報量でお腹いっぱい…ってなりそうなんだけど
なぜか鑑賞後はスマートな余韻が残るという。そこも含め憎たらしいほどおしゃれである。
毎作そうともいえるが、今作はとにかく>>続きを読む