Kumonohateさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Kumonohate

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長江 愛の詩(2016年製作の映画)

3.7

さだまさしが改革開放間もない長江(揚子江)を遡ったドキュメンタリー映画「長江」(1981年)。陸一心が三峡を行く生活船の上で「私は大地の子です」と決意するNHKドラマ「大地の子」(1995年)。私自身>>続きを読む

ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

4.0

イングランド女王エリザベスと同時期にスコットランド女王として君臨したメアリー・スチュアートを主人公に据えた本格的史劇。イザベル・アジャーニの「王妃マルゴ」、ケイト・ブランシェットの「エリザベス」などよ>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.8

わかっちゃいたけど強えええ! ハルクよりもソーよりもDr.ストレンジよりも強い。たぶんウルヴァリンや悟空よりも強い。もしかしたらゴジラやスーパーマンやシャザーン並に強い。ウルトラマンキングも手こずるく>>続きを読む

夕ぐれ族(1984年製作の映画)

3.4

実在の愛人バンクの最大手、かの有名な「夕ぐれ族」の(どこまで事実に基づいているか知らないが)内情を描いた作品。春やすこの主演が当時話題になっていたことはよく覚えている。今回が初見。

世間を騒がせた性
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.9

全体的に「ゴーン・ガール」チックではあるけれど、それよりはオシャレでライトでスピーディーで仄かにコメディータッチ。よく出来たアップ・トゥー・デイトなミステリー&サスペンス。楽しくて怖くて面白い。

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女賭博師鉄火場破り(1968年製作の映画)

3.5

銀子姐さん(江波杏子)相変わらずのかっこ良さ。しかも今回は大友柳太郎とのタッグなので、戦前の佇まいからして圧倒的に優勢。成田三樹夫&内藤武敏連合軍、原知佐子&大信田礼子連合軍を次々と撃破してゆく。敵役>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.1

新聞に載った87歳の運び屋の記事を読んだイーストウッド監督が、「なんつー痛快な爺さんがいたもんだ」と大いに共鳴し、自分が演じること前提で「俺にそっくりだ」「きっとこんな奴に違いない」「こんな奴だったら>>続きを読む

仁義の墓場(1975年製作の映画)

3.9

破滅的な生き方をした実在のヤクザを描いた小説が原作。あんな滅茶苦茶な人生をよく撮ったものだと思う。脚本作りですったもんだあったみたいで、完成していた脚本をクランクイン一週間前に根底から書き直したんだと>>続きを読む

女賭博師乗り込む(1968年製作の映画)

3.8

女賭博師シリーズ第6作。お銀(江波杏子)さんかっけ〜。

銀子&昌代(安田道代)姉妹とお銀をサポートする女親分(浪花千栄子)、お銀の壺振りとしての敵役ユカリ(三条魔子)とお銀の芸妓としての敵役りん哉(
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.8

スケール感はあるし、ハウルよりもっとどでかい移動都市ロンドンは迫力あるし、地底虫だの空中都市だのはユニークだし、クラシカルな飛行機を使った空中戦はスリリングだし、満足度は高め。

でも、もっと長尺でも
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.7

アカデミーという先入観を消し去るのは無理。だからついつい深読みしてしまう。

ステロタイプな「白人の救世主」という本作への批判はもっともだと思いつつ、これはアフリカ系アメリカ人よりはどちらかというとイ
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.9

どこにでもある普通のささやかな恋愛や幸福なのに、アフリカ系アメリカ人にとってそれを手にすることがいかに難儀なことなのか。しかも、彼らに手を差し伸べてくれる人が少なからず存在するにもかかわらず、たったひ>>続きを読む

魔性の香り(1985年製作の映画)

3.9

言わずと知れた天地真理主演作だが初見。思いの他の出来映えにびっくり。特に冒頭、気だるいビリヤード場〜篠突く雨の中天地真理とジョニー大倉の出会い〜都会の片隅の小さなアパート、と続く一連のシーンは出色。そ>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.4

映像化が18年も凍結されていたのか、とか、続編含め映像化の権利は戻ってこないのだろうか、とか、色々知りたいことはあるけれど、日本人観客としては、それらを差し引いても余りある大満足。

「さすがキャメロ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.6

「翔んで埼玉」観了。

魔夜峰央の未完の原作の映像化。余りにアホらしくて楽しい。特にご当地有名人対決の小●優子と小●よしお。スカッとする。

関東女賭博師(1968年製作の映画)

3.8

賭博師見習いとして修行中、職場は住み込みの小料理屋。その修行中にかつてのスリ仲間から脅され、結果的に師匠と決別。緑内障で賭博師の生命線というべき目を患い、通った眼科の先生がいい男。かつてやむにやまれず>>続きを読む

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

3.2

いい話ではある。でも説明しすぎ。テンポが遅い。サスペンス&ミステリーに対し恋バナの比重が大きすぎ。

トラさん~僕が猫になったワケ~(2018年製作の映画)

2.3

原作未読だが、そっちの方はまさか中の人顔出しの着ぐるみじゃあなかろうね。映像化に際してはいろいろ事情もあろうが、ニャンコ・ファンをバッサリ切っちゃったワケね。

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.7

アポロ計画で憶えているのは8号から最後の17号まで。8号による初の月周回飛行では月面着陸の可能性をリアルに感じたし、11号の月面着陸は中継映像を興奮しながら鑑賞したし、13号の失敗はとても残念だったし>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.9

あんな美人でつえーカノジョとあんな美人でつえー母ちゃんに支えられて、羨ましすぎるぞアクアマン。

バットマン&スーパーマン・コンビの辛気くささを打ち消すべく、ワンダーウーマン&アクアマンのご陽気コンビ
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.8

前作の設定や空気感をキチンと継承している。物語がしっかりしている。ビジュアルがカラフルでキレイ。エミリー・ブラントが美しい。音楽が良い。
けど何かが違う。
多分、家族とポピンズとの距離感。
前作では、
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フロントランナー(2018年製作の映画)

3.5

1988年のアメリカ大統領選で、民主党候補の最有力でありながら、ひとつのゴシップ記事(不倫スキャンダル)をきっかけに、選挙戦からの撤退を余儀なくされ、最終的にはブッシュ(父)政権を誕生させることになる>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

3.6

真実が次々と明らかになってゆくストーリーや、シリアスとコミカルのいい具合の混ざり方などは、満足できる面白さ。

ただし、野村萬斎の鋼のたたずまいは、ずぼら社員には見えない。その強靱な演技は、主人公が抱
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.6

面白いとか面白くないとか怖いとか怖くないとかいう月並みな評価を受け付けない名作が原作だけに月並みな作品にはできないぞ!という意気込みが伝わってきた。自己主張の激しい色使いやゴブリン使いが居心地の悪さを>>続きを読む

十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.1

元ネタであろう「怒れる男」「優しい日本人」がすばらしいので期待したが、平凡。うなる謎解きやあっと驚く展開が無く、収束方向がが予定調和。元ネタ知らない若者にはちゃんと刺さったのか?

がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

3.8

ポニーテールとゾンビの完璧なる融合。および、制服の短いスカートとゾンビの華麗なるコラボ。エンディング(終わり方)に至るまで日本人にしか作れないであろう作品。不覚にも感動。不覚にも涙。スコップ最高!阿部>>続きを読む

マイル22(2018年製作の映画)

3.6

のっけからすんごいリアルでスリル満点なミリタリー・スパイアクションが、すんごいスピードで展開して、ヒトがバンバン死んでゆく。ここら辺はピーター・バーグ監督の真骨頂。日本じゃこんな派手なの無理だよ羨まし>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.6

「スプリット」の(「アンブレイカブル」の、でもある)続編だし、設定はキチンと引き継がれているが、「スプリット」とは(「アンブレイカブル」は忘れた)テーマが違う。作品が違うんだから当たり前だが、それでも>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.5

すぐ犯人がわかってしまった。映像作品の難しいところとはいえ、瞬殺ってのはどうなんだろう。それでも最期まで飽きずに見たが、ちとオーソドックスすぎてテンポが落ちつきすぎな気が。

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.6

「ミレニアム」シリーズ第4部(第1〜3部と原作者は違うが)の映画化。個人的には、過去作は、スウェーデン版がお気に入りだがハリウッド版も嫌いじゃない。その点、今度は米瑞合作だけあって、スウェーデンの暗く>>続きを読む

喜望峰の風に乗せて(2018年製作の映画)

3.6

1969年の単独無寄港世界一周ヨットレースで起きた実話の映画化。ネタバレになるので殆ど何も書けないが、少しおとなしめの印象。長期間に及ぶ孤独が精神に及ぼす影響に関して、その心理的葛藤をもっと大きく描く>>続きを読む

曽我兄弟 富士の夜襲(1956年製作の映画)

3.5

中村錦之助(曾我五郎時致)が若い(24歳)。北大路欣也(源頼家)が幼い(13歳)。大川橋蔵(梶原景時)も若い(27歳)。フレッシュなオールスター作品。

で、彼ら若者に、東千代之介(曾我十郎祐成)、大
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ひばり・チエミの弥次喜多道中(1962年製作の映画)

4.2

江戸の芝居小屋で下足番をする親友の2人娘(美空ひばり、江利チエミ)。ひょんなことから麻薬取引の現場を目撃してしまい、そのとばっちりで牢獄へ。無実が認められて娑婆に出てはきたものの、もう小屋にはいられな>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.7

ゲイナー版・ガーランド版、ストライサンド版と全部見ているが、今回はガガ版とあって、舞台が音楽業界になった(もともとは映画業界)ストライサンド版と酷似。時代が現代で主役はガガだけに、もう少しヒロインが力>>続きを読む

実録三億円事件 時効成立(1975年製作の映画)

3.8

三億円事件の刑事時効がそろそろ成立するということでキワモノ的に立ち上がった企画らしいが、そこは石井輝男監督、かなりの上物に仕上げている。事件の忠実な再現とか、警察の初動の悪さとか、小川眞由美の色気とか>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.9

難民というシリアスな問題をテーマに、困っている人に手を差し伸べる人間の善意、一方で難民に冷淡だったり排斥しようとする現実が描かれる。が、言うほど単純な話では無い。カウリスマキ監督独特の無言無表情でそれ>>続きを読む