無彩さんの映画レビュー・感想・評価

無彩

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花腐し(2023年製作の映画)

3.5

原作は読んでないが、芥川賞のような純文学を映画化するのは、難しいと思う。しかし、現実とは少し離れた奇妙な世界をうまく作れていると感じる。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

なぜこの監督はこんなにも日本のことが分かっているのだろうか。

おそらく実家は裕福で自身もインテリであるにもかかわらず、俗世から離れるように下町のボロいアパートに1人で住み、誰からも見向きもされない公
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.0

けっこう変なシーンあるよなー。顔のアップのシーンなのに、その隣にいる2人に会話させるとか。

でも、紐で首引っ張るところとか意味わからんくらい魅力的だし、その後の遠くに歩いていくとことかかっこいいし。
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

キューブリックが断念したことでも有名なナポレオンの映画をキューブリックを敬愛するリドリー・スコットがついに映像化した。これだけで劇場に足を運ぶ価値があるのだが、全くもって宣伝がされておらず、話題にもな>>続きを読む

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.5

チャップリンの『キッド』を思い出した。良いことだけでなく、悪いことを教える中で生きることとは何かを描いている。

基本的にはたけし映画はどれも魅力的だと思うが、やはりバイク事故以前の映画に比べると淀川
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(2023年製作の映画)

3.5

 ビートたけしは興行のために出演してもらうように言われたらしいけど、やっぱり他の役者に任せた方が面白かったと思う。

たけし流のギャグもあり、最後の終わり方なんかは粋な演出だ。

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今年観た映画の中では、今のところ最も心が揺さぶられた映画だった。

まず、ストーリーがいい。ほとんどあり得ない話だが、映画の中ではそれぞれの人物があたかも存在するかのように生き生きと躍動しているので、
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(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー、人物設定、脚本、演出などなど目につく所が多く、乗り切れない。

重く、繊細なテーマに対してここまで過剰な演出をするのはどうなのだろうか。ノリは軽くなり、繊細さも失われてしまう。映画の中で起
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

およそ3時間半の映画だけど、セットも豪華で、十分観れる映画になってるし、退屈もしなかった。大作と言えるかもしれない。

ただ、この映画が忘れ去られたアメリカの暗部を暴き出そうとするならこの内容では不十
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

スタンリー・キューブリック監督がこの映画の監督であるベルイマンについて言及していたことからこの監督の作品の中で最もレビューのあったこの作品を鑑賞することにした。

この映画からは妥協のない完璧に作られ
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

2.5

つまらない映画ではない。しかし、『サイコ』を観た後だと、驚きや面白みはあまり感じられなかった。個人的は、ミニチュアや映像の合成といった初期の特撮は嫌いではないが、それでも今私たちが観る映画の流れと一続>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

危ない!またポスターのせいで面白い映画を見逃すとこだった。ダサいホラー映画のポスターじゃないんだから…。しかも絶対山田涼介映画であんな顔一回もしてないし。

一言で言うのが難しい映画だ。まだ良く飲み込
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サイコ(1960年製作の映画)

4.0

 まずヒッチコック監督は映画が虚構であることを忘れていない。だから、書き割りやスタジオでの撮影を多用している。つまり、ありのままに撮らないのだ。何をしても作為が入っている。そしてカメラの向こう側で映画>>続きを読む

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

映画としての面白みはあまり感じられない。ヒッチコックという人物というよりヒッチコック映画に焦点を当て、いくつかのテーマを本編の映像を使いながらナレーションと共に淡々と説明していく形をとっている。

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ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.0

 全体としての評価はこれくらいになってしまったが、ほぼ1人で鑑賞できるだけの品質のアニメ映画を作ったという点は凄いと思う。

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