Nunuさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

なんの予備知識もなしに観たのでエンドロールで声出そうになった。恐らく本当のノマドの方々が出演されていたのですね。あれは演技では無かった、本物だからこそのオーラだったのか。エグい。

ロードムービー宜し
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

押井守、ジャックパーセル、きのこ帝国、京王線調布駅、ガスタンク。

この映画の満足度って作中の固有名詞をどれだけ追えるかによって変わってきそう。
菅田将暉と有村架純がサブカルどっぷりの”こっち側”を演
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

これは前科のある人視点で描かれているけど、この生きづらさってのは誰しもが感じているもので、作中でも言ってたけど理性を失いかけた時に思い浮かべる事で我に帰れるような存在が一握りでもある事が大切なんだよね>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

面白いなあ。
「違う階層とは出会わないようにできてるんだよ」みたいなセリフが妙にしっくり来た。東京ってこんだけ人いるのになんでなんだろう。
とりあえず上級民が使うオサレな飲食店達が気になりました。
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.9

久々のウェス・アンダーソン
1ミリも期待を裏切らないアニメーション
「まるで絵本から出てきたような」という形容はウェス・アンダーソンの為にあるんじゃねえかな

お父さんがサイコっぽかったり、息子の扱い
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

非常によく出来た映画でした。
カンニングという分かりやすい題材をテーマにしつつ、演出や見せ方にも抜かりがない完成度の高さで期待以上です。特に演出に関して、ややわざとらしかったり王道過ぎる部分もあったの
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.7

全くあらすじを読んでなかったので北極の基地に少女が現れた瞬間、パニック系の映画なのかと身構えてしまった。

偶然なのか「ブレードランナー2049」と同じ2049年のお話。30年後ってあんな感じか?ディ
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

これは正直やっちまったと思ってみていたんですが、そんな事は無かった。鑑賞者との距離感を決して縮めようとしない類稀な映画でしたが、何故か見終わった後もぼんやりと残り続ける後味です。
ポルターガイスト云々
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

非常に良く出来ているなという印象
史実に基づいた謎解きサスペンスだと思って観始めたので、そりゃあもういい意味で期待を裏切られました。ヒューマンドラマ要素もあり、更にそれ以外のメッセージも込められている
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.1

原作未読、韓国コンテンツ初心者、滑り込みで映画館で観てみたけど観終わる頃にはマスクがびしょびしょになってしまいました。

恐ろしいのは、誰かの悪意によってこういった問題が起きているのでは(ほぼ)ないと
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罪の声(2020年製作の映画)

3.8

ありそうでなかった小栗旬と星野源のバディ
エンディングにて「この物語はフィクションです」としているが、実在の事件をベースに作成されているようです。
そう思ってみていたので中々見応えがありました。加えて
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ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

3.9

個人的にはこれめちゃくちゃ好きですね。
戦地のリアルと気の抜けたユーモアの塩梅が絶妙。というか正直あまりにも生々し過ぎて、これ笑っていいのか?と思わず考えてしまう。
そんなシーンの連続なので結構引き込
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.8

高所が苦手な私としては、終始手汗をかきながらの鑑賞となりました。これ絶対映画館で3Dで観るべきやつだよ、とは断言しておく。

「博士と彼女のセオリー」の2人と「イエスタデイ」のアイツという神キャストだ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

たまげちゃいました
これだけ醸成している映画界でここまで革新的な映像を作る余地があったなんて。
「時間」というテーマに直向きに丁寧に挑み続けたノーランだからこそ辿り着けた境地なんでしょうね。もうね、映
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

4.0

ライアン・ゴズリング、あんたまたこういう不憫な役なのか。まあでも今回は自業自得か。

たくさん詰め込んではいるけど、必要な部分はしっかりと描かれていてなかなか見応えある。尺長めだけどどっしり集中して観
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.9

なんか海外の陽キャって日本のそれとは次元が全く違くて、完全に違う生き物だと思う。あらゆる方向にぶっ飛んでてエナジーの量が桁違い。あの底抜けのポジティブさみたいなのは彼らから学ぶべきだ。

主人公含め出
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.9

「自分以外誰もビートルズを知らない」
誰もがワクワクするこのワンアイディアが最強過ぎるんだよな。 でもそのアイディアに甘んじる事なく、見せ方も分かりやすいしテンポも良くてエンターテイメントとして完成度
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

初見は2015年1月12日

内容をほとんど思い出せなくて悔しいので再鑑賞
役者もストーリーも構成も音楽も最高にクールだ。
観賞後に、映画を「観た」というより「体験した」という感覚が真っ先に湧き上がっ
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劇場(2020年製作の映画)

3.8

「南瓜とマヨネーズ」の時も思ったけど、あんな露骨にクズみたいな男って存在するのかなと思ってしまう(もしかしたら自覚してないだけで自分も…)
ただ一つ強く共感出来たのが、あまりに純粋過ぎる人と相対した時
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.9

月並みの感想になってしまうが、イマイチ分かってなかった京都アニメーションの偉大さに感服しました。あまりにも惜しい。

シーン一つ一つが琴線に触れる美しさで、実写では描ききれないこれぞアニメの真骨頂だな
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.7

9.11が起きた時は小学生で正直何が何だかよく分からなかった。ただこの映画を見るとあの事件が米国市民にどれだけ衝撃を与え、今尚痛烈な記憶として人々の心に残っているかというのが伝わってくる。各々が二度と>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

潜入捜査系の映画って潜入先で潜入員の事を買ってくれる良い奴が大体いて、そいつを最後に裏切る瞬間がどうもスッキリ出来ないんだよね。ドニー・ブラスコとかね。

しかしこれ、映画というエンタメとしてよく出来
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.1

「物事の大切さはそれを失った時に気付く」みたいな格言じゃないけど、2人の関係は映画の終盤の方が愛おしい。
離婚を描いてはいるがチャーリーもニコールも基本的に真っ当な事を言ってるし、いわゆる「クズ」であ
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パターソン(2016年製作の映画)

3.9

時間のある日にだらーっと観たいやつ

繰り返す毎日のわずかな機微、なのだけどなぜかとても魅力的に見える。主人公も特段楽しんでいるというわけでもない。本当に日常を1週間切り取ったような映画。自分の日常も
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.1

これは間違い無く今観るべきだ。
と、Netflixが言っているかのようなタイミングで観れるようになってたので鑑賞。
初見がこのタイミングで良かったのかもしれない。

見た感想としては、率直にとても悲し
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.1

絶対ハマらないだろうなって思って見たら、何なんコレ凄すぎるだろ…

鑑賞後はこんなのカッコいいとしか言いようが無いけど、仮にこのカッコ良さをゼロの状態で一から十まで構築するってなったら絶対出来ないと思
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フェイク(1997年製作の映画)

4.1

今作のアル・パチーノを見ていて「ダークナイト」の冒頭の「昔の悪党は名誉や敬意ってやつを信じてた」っていうセリフを思い出した。こういう事だったのか。

これ、最高ですねー。今まで見てきたバディ物の中で一
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.9

ラブレターの代筆っていういかにも面白そうなアイデアとそれを最大限に活かす魅力的なキャラクター達がとても良かった。そして思ったより奥が深く、哲学者の名言の引用やクラシック映画の登場などウィットに富んでい>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.7

多分昔からのデニーロを知ってる人はこの配役にそこまで違和感は無いのだろうが、昨今の「マイ・インターン」やら「ジョーカー」が記憶に新しい私にとってはどうも落ち着かない。たまにニコっと笑うシーンでようやく>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

観たくて観たくて仕方なかった今敏映画
キャラクターデザイン、作画、音楽などどれを取っても端々にセンスが散りばめられていて、本当に感心する。ノーランが今作からインスピレーションを得て「インセプション」を
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

映画の序盤、砂浜で出会い電車の中で喋ってオープニングが始まるまでの流れが完璧過ぎた。美しかったし、自分の好みに完全にフィットして傑作の予感しかしなかった。観賞後に序盤のシーンはもう一回観た。
時系列や
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

嫌な事が続いた時、誰しもが一度は「神様はなぜこんな試練を与えるのか」とか「自分以外の皆が自分をハメてるんじゃ?」と考えた事があるはず
この映画はその感情を非常に巧みに描き作品にしている。

コロナウイ
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.8

音楽を題材にした作品はもれなくすごい熱量を持ってるから好きです
例えストーリーがありがちで先が読めてしまう物でも、最後の演奏シーンが予想を超えてくるならそれだけでもうお腹いっぱいになれる
とはいえ、今
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.9

ファーストクラスが似合う男ジョージ・クルーニー やはりダンディ過ぎるイケオジだなあ 「オーシャンズ」の時以上にカッコ良いし、ブルックスブラザーズがバチバチに決まってやがる

話としては比較的平坦だけど
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.7

なんて切ない映画なんだろうか
ポジティブな感じに終わらせてはいるものの、主人公の気持ちになってみるとめちゃくちゃ切ないですよこれ 島での過酷な生活と生還した後の展開が釣り合ってなくて悲しくなりました笑
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メメント(2000年製作の映画)

3.9

そこそこ映画は観てきたし、ノーラン監督も大好きだけどなぜか観ていなかった一作
難解だという事以外の前情報は何も無しで鑑賞しました

すごいですねこれ 物語の真ん中に向かって進んでいくなんて
確かに難解
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