おまつさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

人生に疲れ、海に潜りタコに恋したおじさんのドキュメンタリー。
おじさんのタコラブっぷりには若干驚くものの、この好奇心こそが天才。

食べ物として大好きなタコのイメージが変わった。
タコが知性の高い生き
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パドルトン(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

安楽死がテーマだけどクスッと笑える内容で極淡々とすすんでいく。
きっと現実もこんな感じで淡々と進んでいくんだろうな。
死というのは逝く方も遺される方も気持ちの整理がつかないまま何もかもが進んで行って、
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.0

なんで今まで観たこと無かったんだろってくらい面白かった
と思ったら宮崎駿監督。
そんなことも知らないで見てこれだけ面白いと思うんだからやっぱり凄い人だ

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

3.8

自己中で頑固で変わり者のオヤジに振り回されてきた息子と娘、そして異母兄弟がオヤジの病気を期にまた新たな関係を築いていく話。


親の介護という誰もがぶち当たる時期、それに伴いそれまでの家族関係が露呈し
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

タイムリープものとの事で鑑賞してみたが、警察による黒人差別を描き出した作品だった。
結局何しても、どうあがいても黒人というだけで標的にされる。
黒人というだけで他に特別な理由なんかない。

黒人社会の
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Guava Island(2019年製作の映画)

3.8

This is Americaの人だ!で始まる。

全てのシーンがビビットで風情がある。
社会風刺、それぞれの人生、色んな角度からストーリーを捉えることが出来る。
そして社会も物事もそう上手くは行かな
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陰陽師: 二つの世界(2021年製作の映画)

3.0

原作の陰陽師とは完全に別物と考えたら楽しめる。
ストーリーは読めるしアクション多めで飽きそうになったが、美術が美しくて目で楽しめた。妖怪かわいい

ガンドゥ(2010年製作の映画)

3.6

トランプの国が好みだったので観てみた。
トランプの国は潜在的に扱うテーマが読み解けるのに比べて、本作はただひたすらアングラな世界と抽象が高まった感じだった。
MVというのは言い得て妙。

この監督のク
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キクとイサム(1959年製作の映画)

3.8

前知識なく見始めたら面白く最後まで観てしまった。
主題は差別問題だが、キクとイサムの強いこと。この時代の田舎の良い部分と悪い部分がきっちりと描かれている。
やはりお婆ちゃん演じた方が抜歯までして当時4
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Elling(2001年製作の映画)

4.0

あらすじ↓
社会不安障害や神経症でまともな社会生活をしたことが無く、母の死以降施設で暮らすEllingはソーシャルワーカーの勧めでルームメイトのKjell(同じく社会不安等持ち)と共に国の補助を得なが
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殺人ホテル(2020年製作の映画)

2.5

日本のよくあるカイジ系ミステリーのノルウェー版という感じだが、次から次へと先の展開が読めるのでやや辛抱しながら観るはめになった。途中で1回止めてしまったの久しぶり。
ノルウェー映画って低予算でどこか垢
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トランプの国(2012年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

トリップ映画?ってくらいぶっ飛んでる。
意味わかんない事を楽しめる人でないと早々に脱落してしまいそうな雰囲気だが、こういう雰囲気が大好物なので最後まで楽しめた。
理解するまでに時間がかかったが、色使い
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.0

久々にこんなにほっこりする映画を観た。
好奇心と行動力と想像力さえあれば人生こんなに彩りあるものになる。

最期の最期で本当の父を理解した瞬間の息子の優しさ

美しい

なんだかおかしな物語/ボクの人生を変えた5日間(2010年製作の映画)

3.6

精神病棟での青春。
役者全員味があって良い。

早口でいつも冗談言ってて掴み所がないボビーみたいな人って本当に鬱抱えてたり何か影あったりするなーってリアルさが良かった

ボビー以外は全くリアルではない
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健康って何?(2017年製作の映画)

1.0

身体が弱く健康オタクな所があるので興味本位で見てみたが、ただのヴィーガン推奨ドキュメンタリーだった。

まず一番重要なのが、これはあくまでもアメリカ国内においての話。日本や欧州の畜産業や漁業がここまで
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今求められるミニマリズム(2021年製作の映画)

3.6

とある本を読む前までは、ミニマリズムをずっと誤解していて、ずっと物質社会から完全に抜け出して狭い家に住む人達の事だとばかり思っていた。

このドキュメンタリーでも分かるように「無駄な物欲を捨て、もっと
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物ブツ交換(2018年製作の映画)

3.8

じゃがいもと引き換えに様々な雑貨を売っている東欧の行商人のおじさんに密着した極淡々とした短編ドキュメンタリー。
欧州でいまだにこんな生活している人がいるのか、と感慨深かった。
このおじさん憎めないし悪
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まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

4.0

日本でも色んなドキュメンタリーで取り上げられてたからこの三つ子の事は知ってたが、まさかこんな裏があったなんて。

最初は登場人物がみんな目をキラキラさせて当時の記憶を語っているのに、事態が急転する。
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ドーンウォール(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一番に思ったのが、トミー超人なのに気が長い!素晴らしい人柄。
まずトップレベルのクライマーが、初心者を相棒にして何年もかけて育てる(?)だけでも意味が分からないのに、一度も成功せずに本番、そしてピッチ
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さらば!2020年(2020年製作の映画)

4.0

ブラックミラーのスタッフ製作という事で期待して観たが、期待を裏切らない皮肉っぷり。毎年の恒例にしてほしいレベル。

2020年、アジアでも様々な事が起こったのに英米が中心なのが少し物足りなかった。確か
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

綺麗に作り込まれた映像で日本の3Dアニメもここまで来たのか…という感動があった。
モンスターも相変わらず可愛いし憎たらしいし。
確かにオチは興醒めしたが、ファミコンと四角いテレビの前で目キラキラなるシ
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ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

4.0

'助け合うのが家族の掟'
崩壊してしまった家族を取り戻そうとしたおばあちゃんの行動力、それを守った主人公の努力。
ひと一人が出来ること、遺せる事の大きさを感じた。
こういう母親は正直完全に見切りをつけ
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ホールド・ザ・ダーク そこにある闇(2018年製作の映画)

4.0

暗く広大な自然の映像と好みの温度感で見始めたが、最初から最後まで目の離せない展開。
この「え!!」って感覚はゲーム・オブ・スローンズ以来。
銃撃戦の映画は普段見ないので比べられないが、初めて思わず声が
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エイリアンとの交信を追い求めて(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

宇宙からと思いきやまさかの地球から交信成功

クリープ(2014年製作の映画)

3.8

とにかく2人の、とくにおじさんの方の演技がすごい。本当に気持ち悪い。

ラストの予想が着いたのが物足りない

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【ネタバレ】徐々に違和感が増していき、終いには何が何だか分からないのに何故か惹き付けられて観るのを止められなかったのは、強烈な社会の影の現実を表す会話の生々しさだった。

生まれた環境
容姿と社会的不
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

日常を愛おしく想う気持ちをふつふつと呼び起こさせてくれる淡々とした美しさ

前知識なにもなかったから
いきなり永瀬正敏でてきて「!?!?」ってなった

女性の描き方が宮崎駿のソレと似ている

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.0

権力と管理社会への復讐劇。
アクションシーンがいまいちダサく、主人公もあまりカリスマ性がなくてカッケェ!とはならなかったが、
主人公が視聴者=一般市民であることを想定してるの考えると許せる。

欧州の
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ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)

3.8

彗星が近付いた事でパラレルワールドが接近し交差してしまうというSF柱のスリラー映画だった。とても好み。

とにかく役者の演技が素晴らしい。
グループにありがちないざこざの設定にリアリティがあり惹き込ま
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めまい(1958年製作の映画)

3.7

最初つまらないと思って我慢して観てたのに後半のたたみかけが凄かった。
想像の上をきた。
あとカメラワークが美しくてどのシーンを切り取っても絵になる。芸術作品を観たという感覚になれた

スノーデン(2016年製作の映画)

3.9

監視社会はもう始まっている。
世界中が傍受されている事は何となく知っていても、まさかここまでとはという衝撃を世界に与えたスノーデン。
彼が危惧しているのは現在の状況ではなく、次の世代、そしてまた次の世
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CUBE(1997年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

MBTIでキャラ分析しながらあー人生と似てるなあーと思いながら鑑賞。
場面によってそれぞれの価値がコロコロ変わる様子が面白く、カフカの変身のような皮肉も感じた。

(自分は文系なので最初から最後まで1
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ホリデイズ(2016年製作の映画)

3.6

8つの短編オムニバスホラー映画

それぞれ祝日をテーマにしているので、キリスト教文化に詳しければもっとぞっとするのかもしれない。

短いのでぱぱっと観れる

世にも奇妙な物語のホラーのやつ×8編という
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.7

猫様の力というより、主人公の生命力を感じた。
薬物中毒でどん底の生活から少しずつ手探りで生活を立て直して行った感じ。その真ん中にいたのが猫ちゃんという心あったまるお話。

猫をきっかけに人間関係が生ま
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.8

終始緊張感のある雰囲気でしっかり伏線回収していくから飽きずに観れた。

暗くて張り詰めているという好きな世界観

こういう展開だとさっさと状況を受け入れて話が進んでくパターンのもあるけど、これはじわじ
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