0i7さんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

スプリング、ハズ、カム(2015年製作の映画)

4.0

ドラマ『昭和元禄落語心中』の柳家喬太郎師匠の〈死神〉をきっかけに落語にはまっているのですが、本作はDVD化されていないようで、本作観たさ(柳家喬太郎師匠の芝居観たさ)にVODの無料トライアルを始めまし>>続きを読む

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.0

『居残り佐平次』、『品川心中』、『三枚起請』を基にした映画と聞いて、鑑賞前は一体どんな映画なのかと思ったのですが、
佐平次が居残る郭で『品川心中』、『三枚起請』、『お見立て』が騒動として巻き起こる、と
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不確かなメロディー(2001年製作の映画)

3.7

清志郎さんの映画は、清志郎さんに所縁のあるアーティストの寸劇とそのアーティストと清志郎さんがコラボした過去のライヴ映像が織り交ぜられた《ナニワ・サリバン・ショー》、新旧のライヴ映像を織り交ぜた《忌野清>>続きを読む

パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.3

原作未読、dTV twitterアカウントによる24時間限定無料公開で鑑賞
町田康さんの本はエッセイ『猫にかまけて』、『へらへらぼっちゃん』、小説『屈辱ポンチ』の3冊については既読なのですが、あの独特
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HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス(2016年製作の映画)

3.4

原作未読、前作鑑賞済み
前作観た時に変態仮面は然程変態ではないのでは?と思ったのですが、本作はしっかり変態でした
安田顕さんは続投かと思いきや前作と本作でまさかの別の役で驚きましたが、本作もしっかりと
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レベッカ(1940年製作の映画)

3.5

ヒッチコック監督作品鑑賞10本目
普通に楽しめましたがヒッチコック監督作品としては他にもっと良い作品があるかなとは思ったので、本作がアカデミー賞の最優秀作品賞というのは意外でした
それ愛情とは違うんじ
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.5

涙腺に訴える映画も極力泣かないように努めるのですが
本作は映画館でまず堪えきれず、帰宅して思い出してまたほろっと涙してしまう程で、そんな映画は初めてでした
お二人の笑顔、お互いへの思い遣り、呼び方、イ
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神宮希林 わたしの神様(2014年製作の映画)

3.7

遷宮・遷宮を支える人々・被災地を
樹木希林さんの慈しみに満ちた眼差しと共に見つめるドキュメンタリー映画でした
樹木希林さんの驕りのなさとユーモアと温かさに改めて素敵だなと思いました
岡野弘彦さんの歌が
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

4.4

ミュージカル映画の最高傑作との呼び声に相応しい素晴らしい映画でした
あらすじだけ聞いても特別面白味を感じませんが終盤のダンスのシーンは何度見ても飽きないだろう圧巻さで、『LA LA LAND』でオマー
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江ノ島プリズム(2013年製作の映画)

3.0

あらすじと皆さんのレビューから想像できる結末と寸分違わないストーリー展開で、ぱっとしなかったです
プリズムのシーンと花火のシーンが綺麗でした
吉田康弘監督の『バースデーカード』はすごく良かったので監督
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ダークナイト(2008年製作の映画)

3.7

ヒース・レジャーが生きていたら本作のジョーカー役という絶賛のやまない芝居の後にどんな芝居を見せてくれたのかなと考えずにはいられませんでした
特殊メイクが凄かったです
バットマンの決断は虚しいと思いまし
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.6

これまで『バットマン』が好きという人に何人か会ってきたので観てみようと思い鑑賞
バットマンが御曹司とは知らなかったしバットマンのスーツや機械が涙ぐましい改良を重ねているものだとは思わなかったです
バッ
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.1

1作目鑑賞済み
1000本目は何が相応しいかなと考えた結果チョイスしました
2つの時間軸が描かれるということは知っていたのですが、説明が少ない故に何となくはわかるものの複雑で難しいと思いながら観ていま
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.1

9月に放送された奇妙礼太郎さんの『Sound Creator's File』で、好きな映画として本作を挙げていたことが鑑賞契機
本作は実話に基づいている、くらいの知識で鑑賞しちめ、途中の展開にびっくり
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ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~(2018年製作の映画)

4.1

『タイヨウのうた』鑑賞済み
YUIさんも『タイヨウのうた』も大好きです(「好きなバナナは食べ物です」は名言だと思います)
話の大筋は『タイヨウのうた』と同じですが、父子家庭という設定は涙頂戴の感じは若
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焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

3.3

舞台未鑑賞
舞台は上映時かなり評価されたと聞いて映画化の報せに期待を寄せていたものの、映画の公開当時評価が然程高くなかったため映画館での鑑賞を見送った作品
父親(演・キム・サンホさん)と時生が飛行機の
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.7

原作未読
中学生版アウトレイジというか、暴力が乱反射していました
劇場公開時観に行こうかちょっと迷ったのですが、観に行かなくて良かったと思うような、正視に耐えないグロさでした
アウトレイジは任侠という
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世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)

4.2

原作未読
公開当時あまりにも評価が高かったので観に行こうと思ったものの、劇場数も上映回数も少なくてタイミングが合わず、ようやく観られました
高校生を主人公として、学校生活を描く映画はその大半が恋愛か部
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ラプラスの魔女(2018年製作の映画)

3.2

原作未読
東野圭吾さん原作の映画『プラチナデータ』が結構好きなので公開当時観に行こうと思ったのですが、評価があまり高くなかったため観に行きませんでした
途中までかなり引き込まれましたが、最後急にピント
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すべては君に逢えたから(2013年製作の映画)

3.3

東京駅で交差するクリスマスの恋愛オムニバスである本作に、
洋画の焼き増し感とレビューのスコアの低さから期待しないで観たら案外面白かったです
ほんの少しだけれど接点があるのも良かったです
玉木宏さんと高
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太陽(2016年製作の映画)

3.4

劇団イキウメ未鑑賞、映画『散歩する侵略者』、イキウメ主宰の前川さん作の演劇『抜け穴の会議室』、『狭き門より入れ』、『ゲゲゲの先生へ』鑑賞済み
ウイルスで人口が急激に減少し、生き残った人間はウイルスに耐
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ウミヒコヤマヒコマイヒコ(2007年製作の映画)

4.3

ここ数年鑑賞する機会を探していたのですが、先週東京芸術劇場で人生二度目の田中泯さんのオドリを観た際にDVDを購入しやっと鑑賞できました
2時間オドリばかりかと思っていたので、特に映画の冒頭は地元の人の
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.8

原作既読
鹿野さん(演・大泉洋さん)と美咲ちゃん(演・高畑充希さん)のやりとりが微笑ましくて愛しくて自然に笑顔になって鑑賞していました
原作といっても二十数年前から十数年前までの実話のわけで、一体どの
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8月のクリスマス(2005年製作の映画)

3.4

オリジナル未鑑賞
山崎まさよしさんのお芝居は映画『月とキャベツ』、Jam Filmsの『けん玉』で観たことがありますが、
本作の主人公は特にはまり役で、開始1分くらいで山崎まさよしさんってこんなにかっ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.8

梗概からは予想できなかった程爽快な気分になりました
父親(偽)がマーク・ハミルだったことに何故か全く気付かず後で軽く衝撃を受けました
ジェームズの純粋さと周りの温かさが素敵だなと思いました
刑事さんの
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.8

原作未読
<Moanin>、<Someday My Prince Will Come>、<But Not For Me>、<My Favorite Things>等登場する有名なジャズナンバーの数々は
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アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.9

映画と鑑賞者の間に一定の距離を保つ暗黙のソードラインを脅かす映画が稀にありますが(典型は主人公が映画の最初と最後に鑑賞者に向かって語りかける寺山修司監督の『書を捨てよ、街へ出よう』)、本作もそんな一作>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.6

モノクロの映像がかっこよかったです
映画の中に沈黙という演出が採られる時、
普通は会話があって沈黙があって、と会話と沈黙は別々に存在しますが、
ジム・ジャームッシュ監督の作品においては、会話の中に沈黙
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.5

内田樹さんと高橋源一郎さん選『嘘のような本当の話』の中の話に本作が出てきたため鑑賞
ディカプリオとジョニー・デップはディカプリオの方が10歳くらい歳上だと勝手に思っていたので、ジョニー・デップの方が歳
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.3

Dolby Atmosで鑑賞
本作鑑賞前に、フレディ・マーキュリーについて私が持っていた知識は、「Queenのボーカル」で「ゲイ」で「エイズ(厳密にはエイズによる合併症)が原因で夭折」くらいで、
Qu
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女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

3.8

視線を吸い寄せられる程ヒロインが美しかったです
どんでん返しと知りながら観ていたのですが、推測したオチが当たっていてもそのことによって損なわれることのない映画でした
地下鉄でヒロインが命を脅かされるシ
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ミックス。(2017年製作の映画)

3.4

古沢さんが脚本を手掛けられているということが鑑賞契機
あのクライマックスは反則の気もしますが一番無難だったのかなと思いました
古沢さんがNACSを使う時には、その人への愛を感じるような使い方をして下さ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.3

"三度目の殺人"という言葉の解釈が分かれていてそれを調べるのが面白かったです
『スワロウテイル』や『清洲会議』、『思い出のマーニー』などの美術も手掛けている種田陽平さんによる裁判所のセットが美しかった
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.6

奇妙礼太郎さんがラジオ『Sound Creator's File』や雑誌『SODA』で自分と向き合う映画が好きと言って本作を挙げていたのが鑑賞契機
人生のどん底にぶち当たった人が何かを始める(再開する
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ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.3

アン・ハサウェイは冴えない女の子を演じていてもやはり可愛かったです
彼が他でもない彼女に救ってほしいと思った時に彼女がたまたま応じられなかったり、彼女が話を聞いてほしいと思った時に彼は現だったり、些細
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.3

行方不明になった娘をSNSの過去の投稿などを頼りに探す、PCの画面から出ない、どんでん返し、比較的好評価、
といった前知識で観に行ったのですが、
前評判に違わず面白く、PCの画面から出ないのはやはり斬
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