0i7さんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

4.3

原作既読
沼田まほかるさんの作品は他に『九月が永遠に続けば』、『彼女がその名を知らない鳥たち』、『アミダサマ』を読みましたが本作の原作が一番好きです
赤い傘が翻って池に落ち同心円上の波紋が水面に広がる
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

もし観てみようかなと興味を持っているなら、もし公開している劇場が少し遠いからと躊躇しているなら、
絶対に観た方がいいです
1時間半程の鑑賞時間は最高の映画体験という夢を見せてくれ、
観終わった後の興奮
>>続きを読む

消された女(2016年製作の映画)

3.6

予告に『殺人の追憶』、『殺人の告白』、『トガニ』などの作品名が出てきたのと、韓国に実在した法律を扱っていることから実話ベースの社会派の映画かと思って観たら最後の最後で衝撃でした
振り返って鮮やかにわか
>>続きを読む

亜人(2017年製作の映画)

3.5

死を厭う私でも不死の前では死を選ぶと強く思ったのはロバート・ゼメキス監督のブラックコメディ『永遠に美しく..(原題:Death becomes her)』を鑑賞した時でしたが、『永遠に美しく..』の">>続きを読む

パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.3

菊地凛子さんが可愛くてかっこよかったです
2人で1つのロボットを操作するからといって脳をシンクロさせる理由はよくわかりませんでしたが
ものの考え方や価値観は十人十色だろうし
少なくとも私は後ろ暗いこと
>>続きを読む

ボクの妻と結婚してください。(2016年製作の映画)

3.6

素敵な嘘だなと思いました
原田泰造さんが『トゥルーマン・ショー』のジム・キャリーを彷彿とさせるような優しくて善良な人でした

ズートピア(2016年製作の映画)

4.1

映画館で本作が上映されていた時に皆が口を揃えて「ズートピア良かった」と言っていた意味がようやくわかりました
主題としては『CARS 2』にも通じるものがありましたがより掘り下げてあり、
本人の努力では
>>続きを読む

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

4.0

隠れた良作でした
オープニングから音楽が魅力的でクレジットは今観ても少し古いかっこよさでした
アングリーインチの意味は衝撃的でした

逆光の頃(2017年製作の映画)

3.5

高杉真宙さんも清水尋也さんも好きなので同級生役なんて眼福でした
清水尋也さんはスタイルがいいので、指板を押さえる指をもて余している感じがかっこよかったです
畳に寝転がってぼーっとする間のゆっくりと揺蕩
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.2

どのシーンが好きか、或いはどのシーンが印象に残っているかと人に聞いたら答えがばらけそうな映画でした
私は特に生い立ちが似ているわけでもないのにヴィアに共感しながら観ていたのですが、
好きなシーンはヴィ
>>続きを読む

ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)

4.8

ずっと観たかったのですが2010年の公開以降毎年行われたリバイバルは時間的に観に行けず、DVD化が発表されてから心待ちにしていました
これまで観た中で最長の映画は『牯嶺街少年殺人事件』の236分だった
>>続きを読む

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.3

底に足は着くけれど水面は自分の鼻の下辺りで息をするのがしんどい、という具合のひたひたと胸に迫る苦しさでした
世の大多数は自分と同じ様に生に執着しているものだと思っていたらどうやらそうでもないらしいと知
>>続きを読む

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

4.0

笑えるところがたくさんあってぐっとくるところも1つじゃなくて、ほっこりするいい映画でした
妻が死んだふりを突然し始めるという突飛な切り口ながら、テーマを"夫婦"に絞った映画は結構珍しいのではないかと思
>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.6

加瀬亮さんが雑誌SWITCHで影響を受けたものを挙げていて本作はその1つだったためずっと観てみたいと思っていたのですが、少なくとも自分の行動圏内ではレンタルでの取り扱いがなく、TVでの放映でやっと観ら>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.0

原作未読、アニメ未鑑賞
疾走感と押し付けがましくない優しさ、前を向けるようなストーリー展開が良かったです
ダイナミックなショットがアクセントになっていて良かったです
あきらも店長も可愛かったです
NA
>>続きを読む

フォーカス(2015年製作の映画)

3.5

詳細は知らなかったけれどなんとなくどんでん返しかなと思って気を付けて観ていたのですが、にもかかわらずあっさり騙されました
アメフトで賭博するシーンあたりまではスピード感があったのですが中盤やや失速した
>>続きを読む

小野寺の弟・小野寺の姉(2014年製作の映画)

3.6

舞台未鑑賞
互いに煩わしいと思う部分がありつつも支えあう姉弟の生活の温かさに少しの寂しさがじんわりと染みていました
麻生久美子さんはどんな作品でも必ず可愛いなと思いました
阿部真央さんによる主題歌『そ
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.4

心が漣立って鎮まらなかったです
もやもやした余韻が止まなかったのですが、そのもやもやは断じて映画の出来に納得できないといった類いのものではなく、
この映画が突き付けてきた問いに答えを出せずにいる(とい
>>続きを読む

キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.0

沖田修一監督作品は他に『横道世之介』『南極料理人』を鑑賞済み
三作どれもとても良い映画だと思うのですが、自分の拙い言語能力を棚に上げるとして、何がどう良いのか、ということを未鑑賞の人に説明しにくい、し
>>続きを読む

P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)

3.7

亡くなった人が、自身の亡くなった後も生きる人に対して手紙を遺すという話は近年でも『愛を積むひと』や『バースデーカード』などあり、決して珍しいものではないけれど、
本作は手紙が届くという設定に加え、手紙
>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.2

以前薦められたものの梗概を聞く限り主人公だけが真実を知らない、というのがかわいそうで敬遠していたのですが、再度薦められたので鑑賞しました
観ていてしんどくなるのではないかという鑑賞前の心配は杞憂となる
>>続きを読む

ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

3.7

倍賞千恵子さん演ずるビーの可愛らしさと岡田将生さん演ずるレオの純朴さにほっこりする映画でした
今年色々な雑貨屋で見かける、かき氷機のキョロちゃんがいて、ハワイではお馴染みなのかなと思いました
『虹が消
>>続きを読む

二度めの夏、二度と会えない君(2017年製作の映画)

2.9

原作未読
やり直す必然性、一度目と同じにしようと努める必要性とその動機付けが映画として不十分なのではないかと思いました
特にニ度目の夏でやり直したいと思う出来事が些細すぎて、そこまで拘泥するほどの事と
>>続きを読む

劇場版 其ノ灯、暮ラシ(2017年製作の映画)

4.3

MOROHAのツアーのドキュメンタリーであり、MOROHAのファンのドキュメンタリーであり、そして撮影したエリザベス宮地さんのドキュメンタリーとなっていて、熱くてそれでいて心の柔い部分を衝いてくるよう>>続きを読む

兄に愛されすぎて困ってます(2017年製作の映画)

2.8

原作未読、連ドラ未鑑賞
頭の中花畑なんだろうなと思っていたら想像通り花畑でした
前クールの『アンナチュラル』や放送中の『シグナル』で不運な役を演じている神尾楓珠さんの違った芝居の引き出しが見られて良か
>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.3

劇場公開当時話題になっていた記憶があったのが鑑賞契機
モノクロにピンクでタイトルが書いてあるパッケージがとても好きです
お洒落で面白い映画かと思っていたら、主人公の女の子フランシスが空回ったり見栄を張
>>続きを読む

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

4.2

タイトルからは名作という感じはしないけれど、静謐で誠実な沁みる名作でした
ガス・ヴァン・サント監督作の鑑賞は『ミルク』、『永遠の僕たち』、『グッド・ウィル・ハンティング』、『エレファント』に続き5作目
>>続きを読む

MARS ただ、君を愛してる(2016年製作の映画)

2.9

原作未読、連ドラ未鑑賞
窪田正孝さんと飯豊まりえさんのお芝居が良いこと以外は特に言及すべきことがない映画でした
窪田正孝さんは若手の中でも群を抜いているどころか、違う境地にいる俳優だと思っていて、
>>続きを読む

マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.5

名作とは知っていましたがなかなか食指が動かずようやく鑑賞しました
映画として無駄がなく、名作と言われる所以も納得でした
デクスターの母親が素敵でした
エリックを演じた俳優が今の自分とほぼ同じ25歳で亡
>>続きを読む

ひだまりが聴こえる(2017年製作の映画)

3.5

原作未読
聞こえるけれど聴き取れないという主人公の難聴を鑑賞者にも聞かせる作りとなっていてとてもわかりやすかったです
航平が心を閉ざしてしまった理由が丁寧に描かれている点も良かったです
航平と太一2人
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

原作未読
美しい恋を標本にしたような、刹那的な恋を永遠に留めた映画でした
婉曲的な告白や密やかに愛を育む様は異性同士の恋では描ききれないと思うので、時代設定など構成が秀逸だなと思いました
エリオの両親
>>続きを読む

ニューヨーク、アイラブユー(2008年製作の映画)

2.9

キャストは豪華でしたが、内容は取り立てたところはなかった印象です
エピソードの端々に別のエピソードが絡むという連作短編小説のような構成は、映画としてはあまりないのかなと思いますが、映画としてはその面白
>>続きを読む

一週間フレンズ。(2017年製作の映画)

3.4

原作未読
山崎賢人さんといえば二枚目役というイメージがありましたが、
本作の長谷役はちゃんと三枚目でイメージが変わりました
川口春奈さんは難役もそう感じさせないくらい自然に演ぜられていました
長谷「(
>>続きを読む

ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

3.4

これぞというようなジム・ジャームッシュ節が効いてました
過去は美しい思い出のままに、というのも一興だと思いますが、一方で離別をした人を訪うというのも面白いだろうなと思いました

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.8

原作未読
鑑賞前から名作なのではないかと直感する映画が稀にあります
本作はまさにそんな1本で、劇場公開時からずっと観たかったけれど、
名作であるが故正視に耐えられぬのではないかと劇場で観るのが怖くてや
>>続きを読む

四月は君の嘘(2016年製作の映画)

3.2

原作未読、ノイタミナ鑑賞済み
鑑賞前はアニメで2クールに亘って放送された物語を2時間に納めてしまうと、物語が希釈されてしまい、大きく損なわれるんじゃないかと思っていましたが、ちゃんと纏まっていました
>>続きを読む