Sugiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.6

「スタークvs悪役」の構図ではなく「スターク自身に埋め込まれたジェネレーター人工臓器のアップデートへの挑戦」が今作のハイライト。
戦闘シーンも今回の悪役イワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)との戦いは意
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.2

吃音症というハンデを乗り越えるだけでなく、乗り越えた先に「国王」になる姿が最高に上品で素晴らしい。
演説後、民衆の前で家族と共に手を振る国王ジョージ6世(コリン・ファース)。その姿を後ろから静かに覗く
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.2

他のMCU作品とは一線を画す、重厚感のあるヒューマンドラマ要素が強い物語。

他作品と比べてギャグやユーモアみたいなものが大部分排除されており、キャラ設定も他のアベンジャーズメンバーとは真逆とまで言っ
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マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.0

マイティ・ソーとその弟ロキの人物像の興味深さと、それを演じたクリス・ヘムズワースとトム・ヒドルストンの演技力がよく光っている映画。

北欧神話の雷神で「トール」とも呼ばれる本作の主人公ソー(クリス・ヘ
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アイアンマン(2008年製作の映画)

4.0

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品の全ての始まりとなったストーリー「アイアンマン」。
シンプルな物語構成の中に、戦闘シーンの迫力や、高いCG技術、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.6

可愛く愛くるしい動物たちのドタバタコメディのような子供だましの浅いストーリーとは違い、見た目や種族による差別の反対や多様性の尊重といった人間世界にも共通する重要なメッセージがこもった良作。キャラクター>>続きを読む

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

4.3

ここまでハマると思わなかった。marvelファンになりそう。

前作「アベンジャーズ」のハードルをいとも簡単に超えてきた素晴らしい作品。映画冒頭めちゃくちゃカッコいい戦闘シーンから始まり、3分でその世
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.4

多くの人の高評価に反して個人的にはあまりハマらなかった。映画後半部分の追い上げはかなり良く、「EP4 新たなる希望」に繋がるラストシーンの「希望」の演出は感動ものだったが、どうしても前半の退屈さが自分>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

「オカマ」呼ばわりされいじめられ、自身の性に密かに悩む無口な少年シャロンは、薬物に侵され息子には全く関心を向けない母とマイアミの貧困地区で2人暮らしをしている。

彼の成長をテーマに、個性的な撮影、B
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.1

これほど本気でサントラを買おうと思った音楽映画は未だかつてないほど、作中の音楽が傑作に溢れている。

主人公のグレタ(キーラ・ナイトレイ)が元カレのデイヴ(アダム・レヴィーン)へ向けて作った「Lost
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

4.2

とにかくキャラクターの個性が全員よく出ていてすごく面白いよく出来た映画だった。ヒーロー単体では花がないから1つの映画に集めてみました、みたいな浅はかな作品ではなく、しっかりそれぞれの良さが相殺されずに>>続きを読む

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

J・J・エイブラムス監督作品のスターウォーズEP7「フォースの覚醒」
EP3から10年の月日を経て、満を辞して始動した新シリーズの第1作となる今作にかかる重圧は計り知れないものだが、世界中のファンを魅
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.1

「see that girl, watch that scene, digging the dancing queen」
ABBAの名曲がふんだんに盛り込まれた名作ミュージカル。代表作「ダンシング・ク
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.4

主人公の少年ミゲルにとっての憧れのスター、デラクルスが残した名曲「リメンバー・ミー」に隠された秘密が解き明かされ、その曲が最後に届くべき人の元へ届いた時、素晴らしい景色を目の当たりにする。音楽の力を改>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.2

新3部作最終章の本作「エピソード3 シスの逆襲」は、ジョージ・ルーカスが監督した最後のスター・ウォーズで、ダースベイダー誕生の過程やエピソード4につながる隠された謎が解き明かされる物語。

昔から秀で
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.4

新三部作ラストの大ジャンプに向けてしっかりと屈伸をして助走をつける、そんな作品。
作品自体の面白さでいえはかなり微妙で、ラズベリー取っていたのも後から気づいたが、それも頷ける。しかしその中でも光ってい
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.5

彩り豊かな街並みに恋し、歴史ある文化作品に恋し、そして情熱的な女性に恋をする。
「恋多き町」と表現されるフランス・パリは人々の心を揺り動かし、昔の古き良き時代を回顧させるのだった。

「ノスタルジーを
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.6

スターウォーズEP6の公開から約15年経たのち、満を辞して公開されたEP1「ファントム・メナス」。
印象としては、シリーズの重要な鍵を握るアナキン・スカイウォーカーの生い立ちや人となり、またジェダイの
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.8

「君の探している文書はかなり機密性が高いね。これを記事にした場合、誰が責任を取る?」

「では、記事にしない場合の責任は?」

格好良すぎる。

2001年アメリカ、ボストン・グローブ紙が神父による児
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.4

スターウォーズ旧3部作のトリを飾る第3作目。
第2作目の「帝国の逆襲」が広く称賛される中、個人的には本作はそれを上回る評価に値すると感じた。
スカイウォーカー親子間の絆の描写と、ソロやレイア姫たちのデ
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.1

スターウォーズ旧3部作の第2作目。
旧三部作の中では一番良いと聞いて鑑賞したが、4の「新たなる希望」に比べるとだいぶ良かった。
ストーリーの位置づけで言うと、アニメ「NARUTO」の主人公ナルトが六道
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.5

名作と言われる「スターウォーズ」シリーズをやっと初鑑賞。
70年代の映画にしては画期的なCGや衣装デザイン、メイクアップの技術が秀でていたが、一方で現代の映画作品におけるCGやメイク技術の洗練されたデ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.8

2008年に最高級5つ星ホテルのタージマハルホテルで実際に起きた凄惨な無差別テロ事件の中で、お客様の安全を守り、ホテルからの脱出を試みるホテルマンのアルジュン(デヴ・パテル)とその他数多くのホテル従業>>続きを読む

チャーリーズ・エンジェル(2000年製作の映画)

4.5

新作が公開されたことを聞いて、昔から大好きなアクション映画「チャーリーズエンジェル」を数年ぶりに鑑賞。
ディラン(ドリュー・バリモア)、ナタリー(キャメロン・ディアス)、アレックス(ルーシー・リュー)
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.7

ずっと見たかったどんどん返し系ミステリーの名作「ユージュアル・サスペクツ」

ハードルが自分の中でかなり上がっていただけに、最後のオチが物語の後半で何となく予想できてしまった点と、緻密で精巧に作られた
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

個人的にラスト1分のクライマックスシーンが大好きすぎて、それを見るためにもう一度109分の作品を最初から見直しても全然良いと思えるぐらい最高だった。

10才の心優しい少年ジョジョ(ローマン・グリフィ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.3

第一次世界大戦真っ只中の1917年、スコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン・チャールズ・チャップマン)が、陸軍司令部による攻撃中止命令を数キロ先の大隊に伝える伝令の任務を請け負い、命>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.4

「宇宙」という究極的に非現実的な空間で襲われる恐怖や孤独感は実際の日常では絶対に体験し得ないのにも関わらず、それがリアルにひしひしと伝わってくるカメラワーク・音響表現が最高だった。
無重力空間であるた
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

韓国の現代社会に根強く残り続ける「富裕層と貧困層の所得格差」問題を主題として描かれた、非常に考えさせられ、観賞後も長く印象に残り続ける作品。多少グロテスクな描写や生々しい表現も散見されるが、本作が扱う>>続きを読む

十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

2.0

堤監督の「SPEC」は大好きなのに、特徴的だったのが上空から現場を映し出す撮影方法のみ。
何かが今にも起こりそうな序盤のシリアスな空気感の作り方や、クライマックスに向けて何かの布石になりそうな機微な動
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.0

主演の白猫ヴィクトリアを演じたフランチェスカ・ヘイワードがとにかく綺麗で、透き通る声がひたすらに美しい作品。
ジェニファー・ハドソン演じる孤独な猫グリザベラの「メモリー」も圧巻の歌声で、作中で最も感情
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.4

「人は見かけじゃなく中身だ」なんて陳腐な表現では表し尽くせないほど、人との関わりの中で大事なことをたくさん教えてくれる、心温まる作品。

オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は冒頭、僕は普通に遊んで、普
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.4

数十年も孤独の環境の中、片目を開けて睡眠をとり、起床後は上体起こしで腹筋を鍛え、酒は飲まずに毎日牛乳を飲み、唯一の「無口な友」と呼ぶ観葉植物に丁寧に霧吹きをして布で拭き取り日光を当ててやる。そして、幾>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.7

「もし自分以外の全世界の人たちがビートルズを知らなかったら?」

突如自らのもとに訪れたビッグスターになるチャンスと、虚偽の知名度や栄光の獲得との間の葛藤の中に、真に純粋で自分の信念にまっすぐな1人の
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

「悪の生起の主因が育つ環境に帰する」ことが再確認された。

街には無数のゴミが蔓延り、スーパーラットが大量発生している。それに対抗するには、スーパーキャットが必要だ。

確かに悪いjokeだが、心優し
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天気の子(2019年製作の映画)

3.5

「明日晴れたら良いな」
誰もが一度は願ったこの願いを、不思議な少女、陽菜は叶えてくれる。ただし、そこには天気の巫女としての代償を伴う……

物語の中心的存在である「雨」の、場所の違いからくる多種多様な
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