このレビューはネタバレを含みます
結果的に言えば、何もしなければ血清は開発されて、主人公たちも含め世界は救われたのでは…と思ってしまう。
逃げ切ったという意味ではメイズランナーの精神そのものなのかも。
一瞬浮かんでたちまち消えてしまうような瞬間を記録に残すというのは、もしかしたらすごく罪深いことなのかもしれないなと思った。
映画の魅力はそんな背徳感にあるのかも。
世界の謎を解くという大目的は前作から一貫してるけど、世界観は大きく異なるし、登場人物がそこまで魅力的でもないし、ゾンビ映画になってるし…という、続編にしなくても良かったような気もしてくる。
罪は裁かれるべきとしても、暴こうとする行為は常に善なのか、沈黙は何かに悖る行為なのか、何を選んでも苦痛を伴う現実にため息が出る。
世界観は面白いけど、メイズの外側が主な舞台。脱出してしまって、次作以降は大丈夫なのか心配。
最初の無責任、不真面目さから、次第に親心が芽生え、一生懸命になっていることに、本人も気付いてないのかなーと思うと微笑ましく思えてくる。
正直なところ、ちんぷんかんぷんだった。
冗長な風景シーンを詰めれば二時間にも出来たのではとちょっと思ってしまった。
少年特有の偏狭さとか、残酷さ、純粋さを痛々しいほど感じる。
少年少女のやり取りは戦争中と思えないほど無邪気で、昔と思えないほど瑞々しくて、それがとても儚く感じる。
怪物を怪物たらしめているのは怪物を恐れる人々という皮肉な話。
スリーピーホロウのような世界観を期待していたら、意外と夢のないお話で少し期待と異なった。
パディントンの可愛さ憎めなさは相変わらず。
ただ、数多ある映画のパート2らしく、ちょっと1より重め、敵も若干不快。。
心の温まるお話。
話はスッキリしてるけど、ヴィランの出自はちょっとブラックな感じがする。
ペットとはいえ、飼い主に見せているのはあくまで彼らの人生のごく一面に過ぎないというのは、空想の余地があって少しワクワクする。
ポップにまとめたお話の中に、とても深い真理が隠されているような、そんなお話。
アクションとか黒幕とか人の死とか全部がインフレして段々何も感じずに観るようになってくる。
こういうサイケデリックな作風は色んなコンテンツが出尽くした近年に成熟してきたのかなと勝手に思っていたが、こんな昔にこんな発想が存在していたとは、と意外に思う。
グーグル的という事のユーモア、面白さが散りばめられてる感じがする。同時に自分がそれを取り入れ、許容していくことの難しさも突きつけられるような気もする。
子供騙しなハッピーエンドではなく、デメリットを認識した上での選択に逆に勢いや生命力を感じる。
決断することに意味があるんだろうなと感じさせられる。
壮大な国際関係の中での師弟愛話。良い話ではあるんだけども、回想との行き来や、場面の移り変わりの早さなど、なんとなくしっくり来ない感が少しある。
あらすじ的に仕方ないとはいえ、過去作に頼り過ぎな感を覚えつつ、マトリックス然としたアクションは懐かしくて嬉しかった。
スミスのヤバい感じの眼がキャスト変わって見れなくなるのはちょっと物足りない。
ヒーロー側と同様にヴィラン側も癖が強いのが良い。
二作目はヒーローの苦悩にスポットする流れはもう良いけどな〜という気もする。
やたら主人公二人のキャラがしっかりしてるなと思ったら、続編とは知らなかった。
これから観てもしっかり面白い。
愛があり、おふざけがあり、伏線の回収も見事。
独創的なモラル解釈には拍手を贈りたい。
他の映画と比べてもあまりにあっけなく人が死ぬのに、それがすごく重く感じる。
情景はとても綺麗だけども、、なんでも抑揚があれば良い訳ではないけど、若干無さ過ぎるような気もする。
普通の人間が悪いことをしようとしたらこうなるよなーと思えるグダグダ感。
逆に自分もそうなりそうで、何か軽いきっかけで一線を越えうるのではと考えさせられた。
割と丁寧に進んできたストーリーをひっくり返すようなラストスパートがタランティーノ色。
勝てる気で強い札を出して来た相手にジョーカーを突きつけるような圧倒的強者感が魅力。
得てして真実とはこういう、黒でも白でもあるような、なにかが明らかになれば、新たな悩みが生まれるというように、終わりなんてないんだなとわかる。
コメディタッチで微笑ましいけど、彼らの置かれている境遇を思うと少し儚い。
この時代にこのレベル…と思うとすごいのだろうけども、古典的な目線を抜きにすれば、まぁ…という印象。
言葉の通じない海外の空港での恐怖を追体験する。
真に必要に迫られれば言葉の壁なんて、最早国の壁だってなんてことは無いのかもと感じられる。
怖がらせる側が結構人間的な感情を吐露してて、それだけに理不尽な虐殺に憤りを感じた。
こんな逆恨みもないだろうと思う。