シバザキさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ブルーピリオド(2024年製作の映画)

3.5

 原作は読んだことあります。原作キャラの再現は無理がなくて好印象。主人公の立志編から美大受験編まで描かなければならないのでストーリーのダイジェスト感は否めないですが、雰囲気の出し方は頑張っていたと思い>>続きを読む

フォールガイ(2024年製作の映画)

3.0

 デヴィッド・リーチ過去作の手堅く作りつつもところどころはっちゃけるバランス感覚は好きだったので割と期待していましたがイマイチ刺さりませんでした。いいところも確かにあるが、それ以前に作品全体に漂う空気>>続きを読む

Chime(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 黒沢清が有名になりだした頃の黒沢清っぽさを自らやりにいきまくる45分間。黒沢清っぽさの原液なので45分が限界投与量なのがわかるくらいに濃いぃ映画でした。

 お料理教室というロケーションがよかったで
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

 この手の映画にしては要素が多くて、最初はちょっと不安でしたが2時間以内でものすごくうまくまとめている手腕に唸らされました。『ジョーカー』と『ジョン・ウィック』にギリギリで触れないくらいの線引きもうま>>続きを読む

モダン・マスターズ: S・S・ラージャマウリ(2024年製作の映画)

3.5

 いい映画作るためにはスタッフとか俳優の言うこと聞いてたらキリないから、気持ちはわかるが冷酷になるようにしているよ!って言うところが怖かった。

教えて? イヌのココロ(2024年製作の映画)

3.5

学術的研究内容はあまり聞いておらず、かわいいイヌをずっと見ていた

インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

3.5

 「ネガティブな感情もあなたのものだからありのまま受け入れようね」的なメッセージは陽キャでプライドの高いアメリカ人に言われなくてもわかっとるわい!というよろしくない考えはありますが、それを差し引いても>>続きを読む

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.0

 物語のオチは早々に読めてしまうので「カナシミの価値なんざ陽キャ揃いのメリケン野郎にいちいち説教されなくとも分かっとるわい!!」と最初は思っちゃいましたが、一人の少女の人生の1イベントを感情の面からス>>続きを読む

ツイスターズ(2024年製作の映画)

4.0

 こういう類のトンデモディザスターパニックものにしては布陣が豪華すぎてすごい。それゆえ内容も何か高級感が漂っていつつもジャンクな手触りも損なっていない、普通に面白い映画に仕上がっているのは流石です。>>続きを読む

REBEL MOON — パート2: ディレクターズカット(2024年製作の映画)

2.0

 2時間だった駄作が3時間の駄作になりました。パート1とパート2合計で6時間もかけといてキャラの一つも立てられねぇのか。
 グロ表現が強くなったことで、無実の民が非常に残酷に殺される描写が異様に増えて
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REBEL MOON — パート1: ディレクターズカット(2024年製作の映画)

3.2

 1時間近く長くしといて流血がちょっと多くなったくらいしか改善された点がないってのはどうなのか。監督の好きなように撮れるのがネトフリという配信プラットフォームのいいとこであったはずなのに、その土台で「>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.0

 キリスト教を崇拝したいのかけなしたいのかどっちかわからない。

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 やりたい放題すぎる。その中でも一本のテーマ性はあるのでただふざけているだけの映画になっていないのがデッドプールシリーズのすごいとこだけど、MCUマルチバース入りしてもその姿勢は健在で安心。ディズニー>>続きを読む

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

4.1

 このご時世なんでコメディタッチとはいえ陰謀論を扱った映画はセンシティブになりかねないよなと思っていましたが、その中でもすごくまとまっていた印象。現場主義もプロモーションも、お互いのいいとこ悪いとこを>>続きを読む

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

4.0

 ほのぼのしてていいね。ロトスコープで撮影しているのでアニメーションでありながら会話のテンポ感や動きが実写邦画のそれになっていて唯一無二の質感を出しています。

 あんずちゃんをはじめ登場人物のほとん
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密輸 1970(2023年製作の映画)

4.1

 韓国エンタメ一直線!な映画をオールウェイズ撮ってくれるリュ・スンワン監督はやっぱりいいですね。シリアスとユーモアのバランスもちょうどよくて、意外と隙のない映画だったのは嬉しい誤算でした。

 最初は
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 騰のファルファルファルと王騎が死ぬとこ見に行きました。宣伝でシリーズ最終章とデカデカと言っていたので、一旦実写キングダムシリーズは区切りということでしょうか。なので過去最大のド派手決戦が見られると思>>続きを読む

守護教師(2018年製作の映画)

3.5

 ビターで現実よりな内容だったのは意外だったけど、やっぱりマ・ドンソク主演作は悪党を派手にブン殴ってくれる映画を期待しちゃうよね。

バッドボーイズ2バッド(2003年製作の映画)

4.3

 ただただ面白いから、という理由で物語の本質に全く絡まない余計なシーンがかなり多いせいで上映時間が2時間半くらいあるが、ずっとラリっているみたいな奴らがずっと暴れているので面白すぎる。悪人が爆死するい>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

 公開当時に劇場で観たんですが、その時のコンディションの問題もあり上映時間の半分以上寝てしまい気がついたらエンドロールが流れていたという逆に思い出深い作品。アマプラに入っていたのでちゃんと見返しました>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

4.3

 原作未読だったので「え?そういう話だったの!?」と素直に驚いてしまいました。それでいて最初から提示されていたテーマ性も損なっていないし、こだわりの感じられるライティングや演技で非常に素晴らしい作品に>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

3.8

 戦っているところやキャラクターお披露目の場面は面白いがそれ以外はつまらない刃牙とかケンガンアシュラみたいな映画。前野朋哉のキャラクター造形がかなり好きだっただけに、少し強引に退場させた感が出ていて悲>>続きを読む

トリガー・ウォーニング(2024年製作の映画)

2.5

 「特に盛り上がらないな」がうっすらとずっと続く。アクションは悪くなかったんですけどね。BSでやってる晩年のスティーブン・セガール作品みたいな映画。

ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.5

 料理の道を極めたとてそれを振る舞う相手は下劣な連中ばかり、みたいな視点は面白いと思うし、料理版『セッション』がやりたいんだろうなという気概は感じた。
 でも登場人物全員が好きになれない性格をしていて
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.8

 巨匠マイケル・マンと巨匠に好かれすぎている俳優ことアダム・ドライバー主演でレース系映画だから面白くないはずはない!と確信していましたがよくも悪くも思っていたのとは違う映画だった。

 題材的に『フォ
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.5

 正直『クワイエット・プレイス』シリーズは1・2ともそんなに好きじゃないんですが、今作は監督が『PIG』を撮ったマイケル・サルノスキになるということでちょっとどうなるか予想がつかなかったので映画館で見>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

4.8

 もとがインターステラーみたいな話だから、それを映画にしてもインターステラーの二番煎じみたいな内容になっちゃうんじゃないの?とか思っていましたが、スゲーいい話じゃん。別にそんなにインターステラーみたい>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.3

 視聴者に気持ち悪くて不気味という感情を抱かせることが第一にきていて、その他の要素が全て後付けになっている映画を久しぶりに見ました。その感情を抱かせることには成功しているし、目的は果たせているんでしょ>>続きを読む

心霊×カルト×アウトロー(2018年製作の映画)

3.0

 特に何も解決・判明しないままなし崩し的に終わっていく、ということが何よりもリアルなのだろうけど、映画として面白いかどうかは別問題。

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.0

 予告編で出ていたルックは好みだったし、あのM・ナイト・シャマラン監督の娘さんの監督作なので、一体どんなものを見せてくれるのかと期待していましたが、あまりにも凡庸。

 森の中の謎の部屋でマジックミラ
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ULTRAMAN: RISING(2024年製作の映画)

3.9

 ストーリーやキャラクターの面で、やはりアメリカ制作なのもあってかどうかと感じる部分もある。しかしアニメーションはキマっているしバトルも見応えがあって、想像していたよりも面白かった。
 今作のウルトラ
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

4.1

 パリのセーヌ川に人喰いザメが!のワンアイデアサメ映画だろうとたかを括っていましたが、これが思わぬ良作だった。この映画は人ではなくサメが作ってんのか⁉︎と言われるのも頷ける衝撃のラストはサメ映画史に未>>続きを読む

蛇の道(2024年製作の映画)

4.0

 オリジナル版は見てないです。黒澤清監督作はそんなに見ていないものの、質としてはやっぱり高いと思うので割と期待して見に行きました。フランスの地で柴咲コウの好演が光る良作だったと思います。

 全編通し
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.1

 今思えば信じらんないくらい豪華なアーティストが揃ってノーギャラで一個の歌を歌うとかとんでもないよなと再認識するし、実際にそれやることはとんでもなかったということが分かるいいドキュメンタリーでした。>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

3.5

 終始意味はわからないけど不気味なことが起こっている。意味はわからない。
 気づかないうちに物語は思いの外ドライブしまさかのセカイ規模になるのはビビった。若き日の小雪、武田真治などが全く予想もしてなか
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リアル・スティール(2011年製作の映画)

4.2

 そもそも主人公機がスパーリング用のポンコツ扱いされてたけど、めちゃくちゃ頑丈で動きトラッキング技術も寸分の狂いもなくこなせるなんて普通にハイスペ機じゃないの?なんて野暮な疑問は吹っ飛ぶくらい胸アツで>>続きを読む