彦次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 44ページ目

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.4

二転三転と目眩まされる騙し絵みたいな世界観のサイコスリラー。エンゼルハートに似てると思ったところ製作者が同じ方との事。本編は氷風呂、廃屋病棟と不安と恐怖心を大いに煽る展開です。いろいろと伏線が張られて>>続きを読む

セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身(1966年製作の映画)

3.3

転身した男の恐怖を全編モノクロと特徴的な撮影で表現したサスペンス。
まずオープニングの不穏なBGMと映像で心を抉られます。転身を生業とする組織が悪意なく粛々と業務を行う様が荒唐無稽な設定のなか震えるほ
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地下室の怪(1966年製作の映画)

3.0

愛くるしい少女が地下室にあるジャガイモを取りに行く話。日常にありがちな光景でも、いつの間にか地下にワープしている石風呂爺、泥菓子おばさん、思いどおりにならないジャガイモなど不条理さに恐怖できます。

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.6

心はクールで運転は熱い、裏社会の凄腕一匹狼的ドライバーを主役にしたハードボイルドカーアクション。
狡猾そうな刑事やミステリアスな美女にも名前が無い徹底ぶり。人の殺され方もカラッとしていてリアルです。

柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)

3.6

脇役含めて豪華な俳優陣によるスケールの大きな仁義なき時代劇。成田三樹夫演じる剛な公家が斬新すぎますが、なんといっても徳川家の忠実無比な陰謀剣豪を演じた萬屋錦之介の演技のインパクトは大きいです。
常識を
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.7

サングラスを通して真実が見える洗脳世界が斬新なSF風刺映画。職なし金なし家なしのガタイの良いオッさんが一矢報いてやろうとする精神が凄く好きです。
長いと評判のプロレスシーンも人間の固定観念をぶっ壊すの
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GANTZ:O(2016年製作の映画)

3.9

漫画の雰囲気を壊さずにリアリティを出している程、映像のクオリティが高いといえましょう。原作でも人気の大阪編を原作未読者にも分かるよう改編されています。7回クリア、岡八郎!とか、ぬらりひょんの絶望的な強>>続きを読む

ヴィドック(2001年製作の映画)

3.7

実在の探偵ヴィドックを主役にしたミステリー。元々悪党なヴィドックと鏡の怪人の対決が熱い。
どんでん返しが気持ち良い個人的に好きな作品。

モナリザ(1986年製作の映画)

3.2

タイトル曲が素晴らしくポン引きなアウトロー中年と訳あり美人娼婦との交流を優しく彩ります。姿が悪くても金が無くても頑張ったおっさんに琴線が触れました。

エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

3.2

ドキュメンタリー風バディポリスアクションドラマ。無駄なような仕事風景や合間に展開される結婚や出産などのライフイベントが2人の絆をより説得力のあるものにしています。
ドンパチする時警官主観になっているの
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魁!!男塾(1988年製作の映画)

3.3

猛烈に悪い予感がするのう。
アメリカを舞台にしたデスゲーム。松尾、田沢、秀麿、椿山が面子に加わってるのが熱い!

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

赤い眼に青い肌という外見のみならず文化、異生物、話の展開など何もかもが独創性に満ち溢れたSF絵画風アニメ。テーマ曲の格好良さと内容に合わせたかのような不気味なBGMが異次元な世界観を助長させています。>>続きを読む

かたつむり(1966年製作の映画)

3.5

農夫が涙で野菜を育てたら蝸牛が巨大化して人々を襲うという怪獣映画のようなアニメ。絵が絵画そのものみたいな芸術仕様でホラーさが三倍増し。事態が混沌とした中でのオチも不気味さが残り夏の夜の悪夢みたいな映画>>続きを読む

月世界旅行(1902年製作の映画)

3.0

大砲で月に行くという超発想そして大砲が月にブチ刺さる顔のインパクトの強烈さ!
月世界に入ってからも博士が無双したり、とか地球への帰還方法も当時ならではの理屈があるのに好感が持てます。
何よりも時間が短
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バニシングIN TURBO(1976年製作の映画)

3.5

大金持ちの娘さんが親から政略結婚に反対し愛する彼氏と共に式場までドライブ決行する話です。
当然すんなり行く筈もなく娘の婚約者、娘の両親に雇われた追跡チーム、高額にかけられた賞金目当てのハイエナ共が狙っ
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エディ・コイルの友人たち(1973年製作の映画)

3.5

組織の末端のワル達の人生模様が人間臭くて良い。主役のオッサンの冒頭での脅しっぷりや顔には出さない小心ぶり、観戦後にビール飲んでほろ酔ってるところが堪らない。
スケールは全く大きくないが殺し方がアッサリ
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クリミナル(2004年製作の映画)

3.2

登場の仕方がいきなり詐欺で分かりやすいです。徐々に詐欺のイロハを教えていくくだりはオチより好きです。

地球爆破作戦(1970年製作の映画)

3.0

タイトルからしてスケールが大きい70年代SF映画。
飛躍的に進化をしていく人工知能とアメリカ&ソ連と科学者達の知恵比べ。派手なシーンは皆無だがあっさり6000人が死んだとか被害規模はハンパない。
究極
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銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

3.9

暗い湖の上に水滴が一雫落ちたような静寂で深遠な雰囲気がしました。星空や幻想的な景色が非常に美しく独特なBGMと共に心に引っかかります。
原作と違いほぼ皆猫化していてジョバンニのすっとぼけたような顔が愛
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ファーゴ(1996年製作の映画)

2.6

実録犯罪物。実はフィクションらしいが、ともかく偽装誘拐が二転三転して暗転していく悲喜劇的ドラマ。
女署長のハゲ旦那が妙に男らしいかったり、スケキヨみたいに死体処理されているところはインパクト大。
やや
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ゾンビコップ(1988年製作の映画)

4.2

ゾンビ刑事アクションという意味不明なジャンルに属します。
序盤から殺される主人公が斬新すぎますがその後の展開も身体が12時間以内に腐って無くなる鬱展開も強制的にサスペンスを盛り上げます。
息切れしない
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戦闘機対戦車(1973年製作の映画)

2.5

延々と砂漠が続くなかでの泥臭い死闘。潰れかけたブラック中小企業の社長の如く命令を出していくドイツ将校のクレイジーさが傑出しています。

軍艦島1975-模型の国-(1975年製作の映画)

3.0

ナレーションなど無いままに不安を助長されるBGMと色褪せた70年代カラーな映像で軍艦島を捉えた心をえぐるドキュメンタリー恐怖映画。

陥し穴と振り子(1984年製作の映画)

4.2

元はポーの原作。という理由からか一人称で始まる恐怖の短編。
モノクロ、冷んやりとした音、悪意ある罠など心臓に良くない作用あり。
シンプルなサスペンスだが魅入ってしまいました。
そして驚愕のラスト!

(1960年製作の映画)

4.0

余計なBGMを排した事で穴を掘る金属音が異常な緊張感を増幅させている。
脱獄までのチームプレイ、ラストの吐き捨てるような台詞が素晴らしいです。

ドラゴンボール EVOLUTION(2009年製作の映画)

1.5

アタマ空っぽの全開魂で鑑賞しても眠気を催す奇跡の怪作。
孫悟飯設定な孫悟空というところからして主役をフュージョンさせるような仕様です。
この作品に大人なコメントをした鳥山明先生の懐の深さを存分に味わえ
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