彦次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 42ページ目

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.8

イギリスに引っ越してきた若い女性が保育園から娘が消えたと訴えた事から始まる上質なサスペンススリラー。スタッフロールからしてセンスに溢れてます。
バニーレイクを巡る謎は話が進むにつれて登場人物全員の怪し
>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.7

痛快戦国ロードムービー。
疾走感溢れる馬上戦闘が大迫力!
人間の下衆さを出しつつも心の底に友情がある百姓コンビも良い味出してます。

羅生門(1950年製作の映画)

3.7

何が真実なのか分からなくなる芥川龍之介原作の平安ミステリー映画版。老婆エピソードではなく藪の中をゲリラ豪雨で雨宿る3人が羅生門で語る形式。原作を知っていても問題なしです。
雨で打たれる鬼瓦など半壊した
>>続きを読む

男のゲーム(1988年製作の映画)

3.6

汚い部屋で食欲をまるで湧きたてないモノを喰らいながらビールを飲んで殺戮サッカーを観戦する男。殺戮サッカーの殺し方が百花繚乱で陽気な音楽が加わり頭がクラクラしてくる映画です。

部屋(1968年製作の映画)

4.0

悪意に満ち溢れた部屋に入って振り回される男を描くシュールなホラー。不思議なアニメーションで作られていて笑いと恐怖の紙一重的な境地。短い作品ですがオチも含めて自分には恐怖でした。荒木飛呂彦氏が描いた短編>>続きを読む

Seventh Code(2013年製作の映画)

2.4

ロシアまで男を追っかけてきた世間知らず風な女の子を軸に展開するサスペンス。
前半が完全に怠くてロシアの美しい風景を楽しむ鑑賞映画かと思っていたところでの意外な展開。この為の素人風演技だとしたら素晴らし
>>続きを読む

エイリアン2 完全版(1986年製作の映画)

4.1

60年前の惨劇から生き残ったリプリーが再び修羅場に巻き込まれるSF映画。
前作は閉鎖的な船内での恐怖を描いたホラー傑作でした。同じホラーでは芸がないと判断したのか今作はコテコテの傑作ホラーアクションで
>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.7

ある日目が覚めたら見知らぬ町の女子高生になっていて…と手垢がつきまくったような設定ですがそこからの展開は予想を裏切る展開で、すれ違い恋愛とシンプルな人間関係が頭に入りやすかったです。
自己主張が強くな
>>続きを読む

エイリアン・オリジン(2012年製作の映画)

1.7

ブレアウィッチのプレデター版という発想は良かったです。行方不明の学者を探していくのに軍隊とレポーターが同行するのでかなりのバトルを期待させてくれます。フェイク系なのでリアル重視して詰まらなさを溜めて後>>続きを読む

マシーンヘッド(2004年製作の映画)

2.3

フランケンシュタインを現代の身勝手なメガネ野郎に置き換えたコメディホラー映画。マッドサイエンティストな葬儀屋の息子が高校だかのコンクールで死体を生き返らせて発表しようとするころから狂気の始まり。死体の>>続きを読む

椿三十郎(2007年製作の映画)

2.8

寺の境内で密談する若者たちを助けるために椿三十郎が活躍する傑作時代劇のリメイク。オリジナルの後に鑑賞したので先に観ていたら印象が変わっていたと思います。
話のテンポと最後の真剣勝負がちょっと切れ味が悪
>>続きを読む

新・フランケンシュタイン(2011年製作の映画)

1.7

孤島で結婚式を挙げるフランケンシュタイン博士達が怪物に襲われるホラー映画。
嫁さんも19世紀に合わせてふっくらした女優を起用するなど一応時代考証はしているようです。
肝心の怪物は再生能力を備えた不死身
>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.1

12年にわたる一家の歴史を描いたドラマ。同じ俳優が12年演じているというところがシンプルながらも偉業。ベタなナレーションや説明もなく、極端な大事件もなくお子様が青年になっていく過程は観る年代によって印>>続きを読む

シャドウ・スナイパー(2015年製作の映画)

1.9

不倫進行中の仕事仲間カップルが立ち寄ったガソリンスタンドで正体不明の狙撃を受ける非条理ホラー。
目的や正体不明なスナイパー、ガソリンスタンドに籠城というのもホラーとして見ればセオリーに適っています。
>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.5

正体不明の爆弾魔を追う時空警察官がバーテンダーとして1970年のニューヨークで過去に傷を持つ青年と邂逅するところから動き出す壮大なSF映画。
回想シーンから引き込まれるほどの主演の存在感!
話に色々な
>>続きを読む

デジタル・デビル物語 女神転生(1987年製作の映画)

2.9

原作は未読なのでちょっと難解。コンピュータから悪魔を呼び出す設定はイカしているのですが主役たる美少年中島が仲々のゲスッぷりで格好良さよりも陰惨なイメージと化しています。
ケルベロスの献身以外はロキと電
>>続きを読む

ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.7

飛行機爆破から助かった面々が怪死を遂げていくホラー映画。
目に見える怪物などではなく死の運命という強力過ぎる相手に対してルールを見いだす事で生き残りを賭ける主役が魅力的です。死に至るまでの過程が恐ろし
>>続きを読む

新選組オブ・ザ・デッド(2015年製作の映画)

1.8

屑山下衆太郎なる最高にイカした名前の新撰組隊士がゾンビに噛まれ事で巻き起こる騒動を描いたゾンビ時代劇なるC級ホラー映画。
新撰組とゾンビのバトルに加えて坂本龍馬とあればこれは盛り上がる!と思って鑑賞す
>>続きを読む

ターミネーター・ライジング(2012年製作の映画)

1.7

2060年のアメリカを舞台に戦闘用女性アンドロイドを巡って政府と反乱軍が争う近未来SF映画。
血がCGですぐ分かるショボいアクションシーンや面白くも無いダラけた会話が中心の話とか全く未来感が感じられな
>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.6

冷戦当時を背景にしたスパイモノのリメイク映画。
冒頭の女たらしのナポレオンソロと堅物なイアンの対決が二転三転した互角の戦いで引き込まれました。
1960年代を凄くオシャレにしていてスタイリッシュスパイ
>>続きを読む

13F(1999年製作の映画)

4.0

1930年代のヴァーチャル世界に入れるマシンを開発した会社に勤める青年が上司殺害の容疑を晴らすために謎を追う騙し絵のようなSFサスペンス。
仮想世界に入るときはアバターの身体に憑依するような感じでアバ
>>続きを読む

バーディ(1984年製作の映画)

3.6

ベトナム戦争で顔を負傷した青年アルが同じく戦争で精神を病んだ親友バーディの狂気を解くべく心に訴えていく青春映画。
バーディは狂気に陥る前から既に鳥になりたい願望が強烈で浮世離れしています。
対するアル
>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

4.1

救助信号をキャッチした事で謎の生命体に命を狙われるSFホラー映画の傑作。
ゴキブリみたいな黒い艶の異星生物のデザインが極めて秀逸で多分エイリアンといったら想起させる程のインパクトです。虫なのか知的生物
>>続きを読む

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.3

アル中になって離婚した女性が以前暮らしていた家に住む元夫と愛人とその隣に住む仲睦まじい夫婦を車窓から眺めていた事から巻き起こる重苦しいサスペンス。
断酒会での発言などレイチェルの苦悩が画面全体に漂う素
>>続きを読む

ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976年製作の映画)

3.8

引越し寸前の警察署を任された面々と護送の途中で偶然立ち寄った囚人達が予期せぬ不良軍団からの襲撃に立ち向かう籠城バトル映画。
冒頭のシーンからでは4人しかいない時点でしょぼさを感じさせるのが監督の計算な
>>続きを読む

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.4

街を出ようとするとパニック障害を起こすヤク中ダメ青年がCIAに狙われる事から巻き起こるスパイアクション恋愛映画。
チリトリでぶっ殺すなど日用品を利用した殺しのテクを魅せてくれます。アクションよりも恋愛
>>続きを読む

テッド(2012年製作の映画)

3.5

魂の宿ったアルフみたいな口の悪いクマ人形と大人になれていない青年との友情をブラックかつ下品に描いたコメディ映画。
フラッシュゴードンのテーマを聞いてしまえばパーティーなんかやってられねえ!とばかりに映
>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.0

かつてバードマンで一世を風靡した男がブロードウェイで芸術的名声を得ようとあがくドラマ。
アメリカの芸能界に少しも詳しくないのでどの辺がコメディ要素かよく分かりませんがブリーフ一丁で街にほっぽり出されて
>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.8

ワイズガイを夢見た男の半生を描いた実録映画。ボスは家に電話は置かないとか黙秘を通したら一人前とか手切れ金がスズメの涙程度とか綺麗事無しなリアル志向。トミーの笑い話からのキレっぷりやジミーがコートがある>>続きを読む

寄生体X(2012年製作の映画)

1.7

彗星が落ちた事により地獄絵図となっていく有様を描いたホラー映画。フランス版寄生獣といった趣き。
顔が溶けたり不気味なクリーチャーが出てきたりと映像的にはキチンとしていると思います。
残念なのは騒動が起
>>続きを読む

ポリスストーリー2/九龍の眼 クーロンズ・アイ(1988年製作の映画)

3.7

CG無しのスーパーアクション映画第2弾。始めは前作の悪党達とリターンマッチかと思いきや卑劣な爆弾魔達とのバトルにシフトします。
過剰な爆弾が目を引きますが今回は敵のアパ野郎がかなりの強敵で格闘モノとし
>>続きを読む

バニーマン/鮮血のチェーンソー(2009年製作の映画)

1.7

3組のカップルがバニー姿のチェーンソー殺人鬼に追い詰められる理不尽なホラー映画。
可愛らしい着ぐるみを着た殺人鬼という素敵なアイデアながら、バニーマンが間抜けなため見ていてイライラしてくる仕様。
1番
>>続きを読む

S.W.A.T. vs デビル(2014年製作の映画)

1.4

未編集のホラー映画を編集者2人が揶揄しながら鑑賞する映画という斬新な仕様をしたZ級のクソ映画。
未編集という事でワイヤーとかCG処理予定とか絵コンテ見せて終わりという表現については手抜きの極限と先進さ
>>続きを読む

ゾンビ・アポカリプス(2011年製作の映画)

2.0

ゾンビ暦12年砂漠に手錠を掛けられた男がモーゼスと名乗る男に救われ、かつての相棒ローマ率いる軍団と対決する世紀末ホラー。
ゾンビとの対決よりも人間同士の争いがメインですが、ゾンビにやられる時に「そんな
>>続きを読む

獣人プレデター(2012年製作の映画)

2.1

イチャつくカップルをぶっ殺した獣人が住まう山中に入っていった人達の運命を描いたホラー。
獣人は爪を立てて殺すよりもパッと人をさらう事が主なので注意力が無いと誰がいつ殺されたか分からないのが難点です。
>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.9

デススター設計図を巡って反乱軍のハグレ者達と帝国軍が激突するスターウォーズ外伝。正直かったるい部分もありますが畳み掛けるような怒涛のラストが素晴らしく、繋がりの見事さからエピソード3.9と称しても良い>>続きを読む