tsuyoshiさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.8

過去の悲しみ、犯してしまった罪。
負ってしまったその傷は深く、
決して完全に癒えることなどない。
太陽が顔を出さないマンチェスターの曇天は閉ざしてしまった彼の心を表しているかのよう。
自分と葛藤し日々
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.4

オムニバスムービーのようで、一見関連性がないように思えるが、緻密に練られたストーリー。
時間軸もバラバラだが全てが一つに繋がっていく。
全ての登場人物が魅力的で、劇中の音楽も素晴らしい。
名作中の名作
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.3

衝撃のラスト10分間。
全てを裏切る大どんでん返し。

おい!カイザーソゼ!
やってくれたな!笑

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.7

全てが洒落てますね。
ノーランの術中にまんまとハマってしまった。
"黄昏に生きる 宵に友なし"
満点。

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.3

得体の知れない何かに導かれるように、森の中をひたすら彷徨う。
出口など無く、同じ道、箇所をひたすらに。
最後まで明かされることの無い正体。
謎多きラストシーン。
何が巻き起こってるか分からないのに背筋
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.1

白人至上主義、人種差別。肌の色の違い。
そこから生まれる負の連鎖。
中盤からの展開は誰もが予想不可能。
全てが詰め込まれた圧巻の20分間。

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.1

オールスターみたいな豪華なメンバーも素晴らしく、どこか切ないエンディングも素晴らしいですが、やっぱり北野武の存在感と怪演が優勝でした。
「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます。」はかなりの
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ミスト(2007年製作の映画)

3.3

謎巨大クリーチャーが登場した時のこの世の終焉感なども良いですが。
やはり一番の魅力は、救いようのないストーリーですね。
胸糞映画世界ランキング1位です。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.8

まだ人類が宇宙で大きな一歩を踏み出す前。
誰一人として地球の外を見たことがある者がいない時代。
果たして当時、彼の目には宇宙はどのように映っていたのか。
壮大な映像美で描かれた、全てを包み込むかのよう
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.4

二人の少年の距離が徐々に縮まり永遠の友情へ。
絶え間なく降り注ぐ陽だまりの様な優しさと、
突然の夕立のように訪れる悲しさ。
ふたりの忘れられない日々と靴と25セント。
涙腺崩壊の映画です。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.7

狂気も突き抜けてしまえば、それは美しさへと変わる。
初めて鑑賞した時の分からない衝撃に襲われて全身の毛穴がキュッと縮まっていくあの変な感覚を思い出します。
バイオレンスにミスマッチした音楽。
色彩的セ
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隣の影(2017年製作の映画)

3.3

庭に立派にそびえ立った大きな木。その一本の木をめぐり対立する隣同士の老夫婦達。
少しその木が隣の敷地へとはみ出していたことと、たった一言のクレーム。それは全ての崩壊への序章に過ぎなかった。
老夫婦の良
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.9

公開当時、父に連れられて映画館へ観に行った、まだ6歳頃くらいの幼さなかった自分。
当時の記憶など全く覚えていないが、この映画だけは衝撃的で今でも鮮明に覚えている。
それから月日が達ち幾度も鑑賞したが、
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.8

壮大であまりにも美しく、そして恐ろしい大自然。
私利私欲にまみれ、汚れきった人間達。
自然と人間の共存がテーマとされ、それが壮大な映像美と神秘的なストーリーで描かれる。人間と動物。文明と自然。
対比さ
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.4

卒業式前夜の最後のパーティー。
もう二度と戻ってこない学生生活。
今まで勉強ばかりだったから、ラストは思い出づくりに一花咲かせてやる。
次々に巻き起こる怒涛の展開に当たって砕け散って粉々になっても、
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.4

世界最大のテーマパーク、ディズニーワールド。
そこでは誰もが時を忘れて楽しむことができる、まさに夢の国。
そんな夢の国の喧噪のすぐ近くにある現実。鮮やかなスクリーンの色合いによって中和され、少しポップ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

電話の向こうでは果たして何が巻き起こっているのだろうか。
今にも切れそうな糸のようにピンと張り詰めた緊張感の中で繰り広げられるオペレーターと誘拐された女性の会話。
唯一の情報源は聞こえてくる声と周囲の
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.4

体に纏わり付く様な梅雨のジメジメとした蒸し暑さを感じる作品。
古い団地の廃れた独特な雰囲気も凄く良いですね。
最も身近で日常生活に不可欠な水を題材にしており、
天井に出来る雨漏りのシミ、ドス黒く濁った
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黒い家(1999年製作の映画)

3.8

お化けや怪奇現象などの想像が難しいものではなく、すぐ近くにある恐怖。いつ誰の元に訪れるか分からない現実的な恐怖。
それは狂った生身の人間の悍ましさ。
結局、生きている人間が一番怖い。
隣の部屋の住人、
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.3

人は決してひとりぼっちではない。
やるせなくなって塞ぎ込んでしまっても本当は溢れる程の愛がいたるところにあって、
心に傷を負った子供達、そして過去のトラウマを心に抱える大人達。
そんな彼らひとりひとり
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V/H/S ネクストレベル(2013年製作の映画)

3.1

頭おかしくなりそうなくらい恐ろしい映画でした。
こんな夜遅くに一人で観たことを後悔し、変な夢を見ないことを切に願い眠りにつこうと思います笑

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.7

第二次世界大戦時のジャワ島。日本軍捕虜収容所を舞台にした戦争映画なのに闘うシーンや派手な爆発といったシーンなどは一切無い。
描かれるのは、極限状態の中で生み出される禁断の愛。
そして淀み渦巻き鬩ぎ合う
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

降り頻る雨の中で次々と起こる七つの大罪。

全てが幸せで終わるなんて戯れ事。

死をもって勝利とする。

犯人にとってはこの上ない幕引きですね。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.3

ネオン街が美しく映える、一昔前の東京。
この映画で描かれる東京は東京であって、我々が知っている東京とは少し違うような感じもする。
人で溢れかえっているはずなのに、どこか孤独と疎外感が見え隠れしている大
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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

4.6

静かに忍び寄る病。
死の影はもうそこまで来ているはずなのに、どこか温かさを感じてしまう。
この映画では二人の純愛、温もりが死という概念を変えてしまうのだ。
生きることと死ぬこと。いや、生きることは死ぬ
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

2.9

内容なんて何も無い。とてつもなく不快。
めちゃくちゃ体調悪い時でも、こんな悪夢滅多に見ないくらい気分が悪くなる作品。
なのになぜか主人公に妙に惹きつけられてしまい、彼の一挙手一投足を目で追ってしまって
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.6

人生に優先順位をつけるのなら。
愛、お金、名声、果たしてどれが一番なのか。
どちらかを求めればどちらかを失ってしまうのか。あるいはどちらもその手に掴むのか。
あの時こうしておけばよかった。なんて後悔を
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.3

全体を通して漂う雰囲気の不気味さ。
そして祖母が家族に遺した何かが、凄まじい恐怖と緊張と共に押し寄せる展開は目を背けたくなるほどに悍ましい。
間違いなく現代ホラーの頂点に君臨する作品の一つだと思います
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.7

大人になるほんの少し手前の、背伸びした十代の男女の一夜のものがたり。
誰もが訪れる心が大人へと変わる瞬間。
小さな世界がこの世の全てだと思えたあの頃。無邪気なようで、とても繊細。
憧れた青春はすぐそこ
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.3

車椅子の天才科学者 スティーブン・ホーキング博士の生涯を描いた作品。
筋肉が痩せ細り、徐々に身体が動かなくなってしまう難病と闘いながら、己の研究に没頭する。
子供や孫にも恵まれ、幸せな家庭を築いたホー
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