こうみ大夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

こうみ大夫

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TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

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けんかに理由なんかねえ、だからこの映画に理由なんかねえ。色々な音を足し合わせる園子温のエスニック料理、台詞すら音楽だという衝撃。新しいジャンルすぎてよく分かんないが、こんなジャンルのエンターテイメント>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.4

こんなに素晴らしい制作現場、参加したくなる。この映画が完成していたらなどとIFを語って嘆くのではなく、ひたすらに喜びを伝えるホドロフスキーにクリエイターの姿を見た。失敗であっても恐れず、自分の頭の中の>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.6

これ程多くの情報を聞き流していながらなんか寝ないで観れてしまう恐ろしさ。ツイストの格好良さ。

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.7

私達は所詮仮面を被ってるから理念に生きることなんてできない。真の恐怖を体験し、恐れのない人間となる時、仮面を脱ぎ、そこから本当の理念が誕生し始めるということか。まあアナーキストの主張ではあるが…。最後>>続きを読む

エル・トポ(1970年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ホドロフスキー自身の神が濃密に表現された映画。最強のガンマン4人は、「神秘」「客観」「芸術」「平和(「虚無」かも知れない)」であろう。神は勝利と共に全ての暴力の掌握が無力であることに気づき、「反省」す>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.3

表情で時間を魅せるトムクルーズの凄さ。トムクルーズの顔をそれだけ知っている監督の凄さ。

私の男(2013年製作の映画)

3.9

二人の間を邪魔するものはどろどろと汚く、二人の愛が守られた瞬間は徹底的に爽やかに、美しく、対比の徹底が凄い。罪深い行為への肯定を熊切が押さえつけるようにして観る者に押しつけてくる。まあ映画だから美しい>>続きを読む

サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ(2012年製作の映画)

4.0

この映画はどちらかというとややフィルム推しかな?フィルム時代からデジタルへ移行したからこういった意見を持つのかなあと思ったりもする。最初からデジタルで映画を撮ってきたこれからの世代に聞いてみたらまた内>>続きを読む

恋の渦(2013年製作の映画)

3.3

この映画をどう観るかはその人の恋愛観による。男と女の描き方は本当にその通りだと思う、別にDQNに限らず日本人みなそういうところがある。愛情とは名ばかりで非常に薄っぺらい、しかし自分はそれを俯瞰で見るほ>>続きを読む

渇き。(2013年製作の映画)

4.3

持っているだけのセンスを雪玉にしてぶつけてくるような映画(?)だった。大好き。
とにかくずっとバシャバシャ進んでく、テンポに乗れたら凄く楽しいエンターテイメント。怖がりに行くんじゃなくて楽しみに行けば
>>続きを読む

罪の手ざわり(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

現代の中国人は京劇の物語をかつての中国人がそうであったように、自分を投影させて観ることができるのか、そんなところが出発点になっている気がする。だから、中国の社会問題が…とかよりもむしろ任侠モノの側面が>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.4

ペ・ドゥナかわいい。音楽が意外に合ってて好き。ただ、ポップに描いてるけど随分猟奇的な内容だと思うけどね。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.9

難解だったがあっとされたしラストもかっこよかった。こういうことを発想できる人はすごいなあと思う。ブラピの語る言葉の一つ一つがかっこいいなと思う一方、そう思った自分にはヤバイ側面があるのだなあと気づかさ>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.2

ポンジュノの映画はスノーピアサー観て、グエムル観て、これを観たけど一貫して人間というものを考えさせられる映画ばかりだ。また一貫して“火”が登場する。人間というものを表す道具なのだろうか。母なる証明など>>続きを読む

ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.9

ことごとくクソ女しかいない。チリがかわいそうでしょうがなかった。全世界の男達が「ほら見ろ女は男の良いところを何も分かっちゃいない」と拍手しそうな皮肉演出。しかしシアターにいた大量の老婆たちはどういう思>>続きを読む

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

4.0

安く作ったような映画だけど、とても心を打った。この事件もこの映画もまとめてしまえば簡単な話だが、些細なことにこそ大切なことがあるのだと考え直すような映画。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.4

不思議な世界への誘い込み方が見事。指が落ちても首が取れても人が死んでも戦争が起きても何も無いかのように話が流れて行く。コンシェルジュの律儀なリズムが映画の雰囲気と合っていた。アガサかわいい。

闇金ウシジマくん Part2(2014年製作の映画)

2.0

1が良かったから期待しすぎた。ただ、高橋メアリージュンの衝撃はやばかった。相変わらず人選に関しては群を抜いている。それを観に行くだけでも十分価値がある。希崎ジェシカを特別出演枠にするなんてウシジマくん>>続きを読む

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

4.0

人間は何かしらを常に演じている、わざと冗談を言ったり不安になったふりを見せてみたり、幸せな顔をしてみたり。そういう風に演じているのは罪悪感だったり孤独な気持ち、恐れなどを隠すためなのかなと思う。そうし>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

2.9

最後らへんで「ずっとパパだったんだよ」とか言う辺りのカメラがなんか気に食わなかった。なんか気に食わないし、あのシーンがあるせいで予告編のためにとってつけたようなセリフに思えてきてしまい、福山雅治の胡散>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.5

事実を明かしていくことの辛さ、そして戦争などというのは結局どこまでが真実なのかこの映画を観て訳がわからなくなった。正義の為の暴力は許される、奥崎の言葉が問いかけてくる。リアルなのか劇なのか分からないが>>続きを読む

選挙(2006年製作の映画)

4.0

全員悪人ならぬ全員クズ。でもそれがこの国の選挙なのだと思うと、そういうクズで支えられてるのだと思う。選挙の一連を見ることで日本を見つめるという斬新なドキュメンタリーだった。

(2005年製作の映画)

4.6

ポンジュノを観た時韓国はアメリカを超えた!という衝撃を受けたけどキムギドクを観た時にはこれは韓国人にしか作れない映画だ!という別の衝撃を受けた。まさに道教・儒教の世界が仮面をかぶって演じている映画だ。>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

哀愁の中の哀愁。画の美しさは最高であり演出も細部に至るまで一級である。ゴッドファーザーという題名からも宿命の臭いが染み出している。

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

5.0

この作品と初めて出会ったのが飛行機の中というのが一生の恥。当時身震いが止まらず飛行機のシートベルトが苦しくなった記憶がある(大袈裟)。でも多分、今まで観た中で一番鳥肌立った作品だと思う。

アウトレイジ(2010年製作の映画)

5.0

綺麗にケーキを作っていくように物語が進んで行く、そしてそれを一発で壊すたけしの剛腕。質感、演出、すべてに非常に影響を受けた、何度も観てしまう傑作。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.4

期待した分、これだけ?という作品だった。好き嫌いに個人差が出るのだろう。僕の高校生活はこんなにキラキラしてなかったわ!
2016.01.06再鑑賞。横で平が勃起してた。

清須会議(2013年製作の映画)

3.4

なかなか思ってたより良かった。しかし役者多すぎ感が否めない。物語勝手に進んで行くし…歴史をやっている身からするともっと細かく、どうでもいいことまでほじってくれると有難かった。剛力の使い方としてならたぶ>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

3.8

物語も質感も好きなのだが、高良健吾に慣れない。沖田作品なら南極料理人の方が個人的には良かった。